青春とは、クルマとは
「Runner」でスマッシュヒットを飛ばしたかと思えば、「リゾ・ラバ」でクズ男を軽快に歌い、「大きな玉ねぎの下で」で感涙を誘っておきながら、「45歳の地図」でバカ騒ぎ…
“ソニー三大イロモノバンド”の一角であることに恥じないフレ幅の大きい活躍を見せてきた爆風スランプ。
私が推す、爆風スランプの隠れた名曲は、「Runnner」のカップリング曲であるこちら。
「THE BLUE BUS BLUES」
軽快なテンポで語られるのは、売れないバンドマンが過ごした青春の日々と、それを支えたオンボロバスの「すいません号」の思い出。
私はバンドマンだったこともオンボロバスで転戦したこともないけど、なんだか通ずるものがある気がしてしまう。
若い頃に初めて聴いて感じたのは羨望。
中年になり改めて聴いて感じるのは郷愁。
クルマって、移動手段ではあるけれど、愛着をもてばそれ以上のものにもなる。
愛着があればあるほど別れの切なさも強くなる。
♪たとえガソリン途切れても、押してやるぜ、大丈夫
クルマをただの移動手段だとしか思っていなかったらこの歌詞は生まれない。
あの頃の“オレ達”にとってオンボロの青いバス、「すいません号」は旅を伴にするパートナーだったんだという想いが伝わってくる。
そういう思い出を持ち合わせていなくても、何だかわかる気がしてジンとくる。
そんな一曲。
改めまして、今回紹介した曲は
爆風スランプで
「THE BLUE BUS BLUES」
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