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樋口有介「うしろから歩いてくる微笑」

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樋口有介「うしろから歩いてくる微笑」

元刑事のフリーライター、柚木草平は、別の事件で知り合った山代千絵、美早《みはや》の母娘から、薬膳研究家という藤野真彩《まや》を紹介される。10年前、消息を絶ったマヤの同級生、大橋明里《あかり》らしい目撃情報が増えているという。
その真相の調査を依頼され、「明里さんを探す会」事務局を兼ねるタウン誌「鎌倉散歩」編集部を訪ねるが、その翌日、編集長の長峰今朝美《けさみ》が殺害される。
元大手新聞社勤務で、強引な手腕を振るうことも多かったという今朝美の死は、はたして10年前の失踪事件と関わりがあるのか。

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作者からしてそうなのか、女性観やジェンダー観に古いと感じるところはあって、それが気になるといえば気になる。
はっきり実在の某政治家がモデルと分かる登場人物がやたらと揶揄されるのも、あんまり私の好みではなかった。
終盤怒涛の勢いで明かされる真相の数々は、それでもしっかり驚かされた。
ただタイトルがメインの事件とあんまり関係ないのだけいただけないかな。

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