偶然と言える物事の大きさとスピードが速くなってきていてこわいです。

昨日の朝、ふとこんなことを思いました。
「ああ、ちょうど数年前の今頃手術したなあ。何年前だっけー。そうそうこの梅雨前のかんじだったわあ」

そう、私は２年前の６月４日に手術をしていたのでした。
今ではすっかり元気なので手術したことも日頃はほぼ思い出すことはありませんが、その日の朝はなんとなーく思い出したのでした。

そして何かを思い出す時に、私はよく「その時に何を聴いていたか」とセットで思い出すことがあります。

そんなわけで昨朝の私も、手術室に向かう日の朝や、術後の痛みに耐えつつこれからの希望で胸いっぱい夢いっぱいの心持ちで（そんな状態で希望しかないとかどうかしてるけど、ほんとにそうだったのです笑）、ベッドの上でよく聴いていた曲を聴きたくなり、通勤途中の最寄り駅を降り、会社までのわずかな道のりを歩きながらヘッドフォンで藤井風『きらり』～星野源『不思議』～めでたしソング feat.ムロツヨシ などをランダムで聴きながら出社しました。（つまり2021年によくかかっていた曲ってことです）


そしてその日の仕事が終わり、いつもの帰り道を私は歩きながら
すれ違う人をふと見ると…
あれ？！まさか！！
あっちから歩いてくるのは、紛れもなく私の手術をしてくれた主治医じゃないですか！！！

「◯◯先生？！私のことわかりますか？！」

と声をかけると、先生はそりゃあもうびっくり仰天な顔で

「わ、わかるよ！どうしてここにいるの？！」

その場所は先生の勤務先の病院が近いわけでもなく、私の家が近いわけでもない。お互いびっくりしながらも事情を話し始めると、先生はその近くに家があり７年も前から住んでいて、私はその近くの会社に一年ほど前から通っているという、なんとも不思議な偶然で偶然が重なって、私と先生はバッタリ出くわしたのです。

もう何十年と私の主治医でいてくれたけれど、どこに住んでいるかなどの話をしたことはなかったし、私もどこで働いているかという話をしたことはありませんでした。だからこの先も定期健診でどんなに先生のところに通っても、こうして偶然会わなければ知ることはなかったと思います。

しかも、私も先生も同じワンタン麵屋さん（人気店でいつも行列！）で、お昼をよく食べているという事実も。笑


何が言いたいかって、もっと私がびっくりしたことは…

滅多に思い出すことのない手術の時のことをその日の朝ふと思い出し、その時よく聴いていた曲を聴きながら朝歩いてきたまさにその場所で、手術をしてくれた主治医に偶然会ったこと。

ちょうど２年経った今、見ての通り私はこんなにも元気で、手術する前よりもっともっと元気いっぱいです！手術してよかったよ、先生ありがとう！！！って、（手術するかどうか最後まで一緒に迷ってくれたとても優しい先生です）病院に行かずとも直接先生にありがとうを言えたなんて、こんなに嬉しい偶然ってあるんだなーーー！！！と感激した出来事でした。

あーーーびっくりしたあ！！
だけど嬉しいとはいえ、偶然もほどほどにしないとね。ほら、疲れちゃうでしょ。笑

2年前、入院する日の朝。
コロナ禍緊急事態宣言中で、自分でスーツケースをころがしての病院入りだった。