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次元トラベラー


並行世界(パラレルワールド)を題材にした話が昔から好きだった。

もし過去のあのときのあの場面で、ちがう選択をしていた自分がいたとしたらどうなっていたんだろうと考えるのは楽しかったし、わたしが選ばなかった選択をして、いまこの瞬間に同時にちがう世界を生きているかもしれないほかの自分がいると思うとわくわくした。




小学校のころに、パラレルワールドを題材にしたこのやたら分厚い小説を読もうと手に取ったのだが、さすがに小学生の理解力では難しかったらしく、何回も何回もページを行きつ戻りつしながら最後まで読み終わった気がする。

パラレルワールドとか、多重人格とか、「同時に存在するわたし」みたいな題材に昔はよく引かれていた。それがなんでなのか、よくわからないけど。

まったく別の世界を生きている自分がいるなんて、それってどういうことなんだろう、と昔はぼんやり思っていたけど、

最近より精神世界やスピリチュアルの概念が浸透して「次元」とか、「周波数」とかの話が身近になって思うことがある。

パラレルワールドってそんなおおげさな話じゃなくて、実はめちゃくちゃ身近に存在していて、今も普通に体験しているのでは?

わたしはスピリチュアルの世界もすきなので、少しそういう視点で考察してみる。

われわれが今暮らしている世界はタテヨコ高さのある3次元だけど、5次元のパラレルに移行しよう!とかいうよくあるスピ系YouTubeのタイトルのように「パラレル」という言葉はわりと現代当たり前のように使われている。

でもその本当の意味を宇宙空間かなにかのような、ぶっ飛んだ認識として以外、理解している人は実際そんなにいないのかもしれない。

たとえばこんなことがあった。

会社の同僚が「取引先の◯◯さん、めっちゃ口うるさくない?何回もクレームみたいな電話して来て、威圧的だし押し付けてくるし、あなた前担当だったよね?どうだった?」と聞いて来たのだが

わたしの印象の中のその人は、落ち着いていて理論的にものごとを話す人で、理不尽なことを一方的にいってくるような人ではなかったし、協力的で的確にアドバイスをしてくれるのでとても仕事がやりやすかった。

え、あの人がそんなふるまいするかな?と疑問には思ったが、そんなこともあるかなと思いそのままにしていた。

また別の日、同じ同僚から、「あの◯◯窓口の人すごい細かいんだけど。書類のミス細かく指摘してくるし、何回も直させられた」と言っていて

はて?おかしいな。わたしが知っているはずのその同じ人は、そんな小姑みたいなこうるさいことを言って来たことは一度もなくて、むしろ「そちらの会社様は仕事が早くて助かります」といつもにこにこしていなかったっけ。

そんなことがたびたび続き、同僚の口から聞くわたしが知っているはずの人たちが、別人としか思えないようなぜんぜんちがう像になっているのだ。あまりにもちがうのでわたしはうーんと悩み込み、ある仮説を立てた。

これってもはや、この同僚がみている世界と、わたしがみている世界に同時に存在する同じはずの登場人物は、もしかしたら別の次元にいるのではないか?

そうでなければちがいすぎて説明がつかない。

よく旅館なんかのレビューで、おなじ場所なのにめちゃくちゃボロクソに星ひとつを付けているレビューと、星5つをつけて絶賛しているレビューがあるのと同じみたいに、この人たちにはぜんぜんちがう世界が見えているのではないだろうか。

わたしの仮説にもとづくなら、この人たちは、同じ時を生きていながらまったく別の次元にいることになるのだが、ポイントはどの次元(パラレル)に行くかを自分で選択できるということだ。

雨が降って、「雨ムカつく!」と嘆いているような人は、自分で選んで「雨がムカつく世界」の次元に行くし

同じように雨が降っても「雨だ!今日は雨の音聞聴きながら読書ができるな」とほくほくしているひとは、「雨が降るとしあわせな世界」の次元を選んでいるのだ。

パラレルワールドってたとえばあそこで就職していなかったら起業して社長になってたとか、あのときの彼氏と別れてなかったらいまごろ運命の人になっていたはずだとか、そういう極端なおおげさなことじゃなくて、

「雨がムカつく世界」に行きたいか「雨を楽しむ世界」に行きたいかみたいな、そんな些細で身近なことなのだと思う。

わたしは20代前半くらいの頃、目に入るものすべてに警戒心をもっていて、疑心暗鬼で、雨が降ればムカついて、人の好意の中にも嘘と悪意を探し出して人間不信になってしまうような

「雨がムカつく世界」にフォーカスしていたからよくわかる。

チャンネルを合わせるみたいに、「雨が降ると幸せな世界」にフォーカスするだけで、起きる事柄はおなじなのに、雨の日がたのしみになるのだ。

あしたから出会う人や身の回りにいる人たちは、自分とおなじような次元で世界を見ていて、おなじパラレルワールドを体験しているのか、観察してみるとおもしろいかもしれない。


そうそう、この動画、わたしが見たなかでいちばんわかりやすいパラレルワールドの説明なので、よかったらみてみてほしい。

なんだか説明が下手くそなのか、うまく伝わっているような気がしないので、YouTube様にお頼り申し上げたいと思います。
(※後半はむずかしいので前半だけで十分)



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