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彼はなぜ私にモラハラしていたのか

以前のこの記事↓に書いたA氏についての話をします。

当時(20歳前後)は私のメンタルがボロクソカーニバル・ドッカーンになり、A氏とはめちゃくちゃに喧嘩して別れてからも何年も恨んでいたんですが、のちに和解して、今となっては彼の枕に毎夜ドリアンを仕込もうだとか外出先でイヤホンのプニプニを隠してやろうだとか藁人形に呪いをこめようとかミッドサマーのホルガ村に連れて行こうとか八つ裂きにして食べようとかいう気持ちはもうありません。
そして当たり前田のクラッカーですが、もう復縁することもありませんイエーーイめーっちゃホリデーーー

(ちなみに単純に許したとかではなくて、私が負の感情を持ち続けるのに限界が来て過去の怒りを手放したことによる和解です)


以前から、このモラハラ気質A氏の話をすると、
「彼、どうやって育って来たらこうなるの!!?」
と言われることもあるので、
ちょっとフェイクを入れながらお話してみようと思います。

むかーし昔、あるところで、A氏は何百年と続く由緒ある家系の家に生まれました。
しかし3歳ごろになると、事前に何の説明もなく、とつぜん親戚の家(家系の本家)に連れていかれ、
「今日からこのお家の子供になるんだよ」
と言われ、そのお家の養子になりました。

彼には一人、兄弟がいましたが、A氏だけが本家に養子に出されてしまいました。養子になったことも本人の意思とは関係なく、本家の養子になったからには家業の仕事を継がなくてはいけない、という大人たちが決めたルールがありました。

預けられた先の本家の家庭はとても良いご両親たちでしたが、子供ながらに、やはりどこか自分がお客様のように扱われていることを感じ、実の親のようにうまく甘えることもできず、気を遣ってしまったり、腹を割って話をすることもできませんでした。

由緒ある家系ということで、本家は金銭的には何不自由ない生活で、代々馴染みの百貨店の外商さんが出入りしたり、小学校の遠足に老舗料亭の重箱を持たされるようなお家でした。
でも、本当は友達が持っているような、ドラゴンボールなんかがプリントされたお弁当箱に入った、お母さんの作ったお弁当が食べたかった。
また、本家にとっては『出前=シェフや板前が家に来て料理を作ってくれること』でしたが、友達の家に遊びに行った時に出前のラーメンを初体験したことで、「あれ?俺ん家なんかズレてる!?」と気づいたそう。
おぼっちゃま君の漫画か。

実家には自由に行き来できましたが、兄弟は実の親に育てられ、どうして自分だけが生みの親と一緒に暮らせないのか、どうして強制的に大人たちの決めた人生のレールに乗らないといけないのかずっと疑問でした。
生みの親とも育ての親とも不仲だった訳ではないけれど、どちらの家族にも属せないような複雑な環境。
まるで自分が「いらない子供」のように思えて、自分は本当は親に愛されていないんじゃないかと思いながら育ちました。

しかし彼には幼い頃から、とある才能があったので、親の資産に頼ることなく、自分でその才能を活かした人生を切り開くべく、アルバイトに勤しみ、反対されながらも無理やり希望の学校に通い、夢を叶え、大人になった時、弁護士を立てて家業の相続放棄と、財産放棄の手続きを取りました。

私と出会った頃、彼はすっかり大人の年齢でしたが、なぜ私に対してモラハラやコントロールをしようとしていたのか、のちに彼は謝罪と共にこう説明してきました。

「自分がどんなことをしても離れない、裏切られない愛情が欲しかった」

.......いや、そのおかげで私めちゃくちゃ苦しんだんですけどーーーー!!!!??!!!!!
他人を理想に巻き込んで苦しめるなしーーーーーー!!!!??!!!!!!
という感情と共に、愛情というパワーの裏にもたらされる強大な悲しみや憎しみ、彼の中で歪んでしまった愛情表現の恐ろしさを知りました。

A氏は体型についてもそうですが、私の髪の長さやメイクやファッションの好み、こういう時はこうして欲しい、これはこうあるべき、などかなり理想が高かったのです。そして思い通りにならないと、私にすごくダメ出しをして私の意見や自尊心を徹底的に否定して来ました。
「だからお前はダメなんだ、俺の言う通りにすればいいんだ」と。
私も最初の頃は「彼の好みに合わせなきゃ♪」「彼に褒めてもらえるように頑張らなきゃ♪」という気持ちでしたが、今振り返ってみると相当彼にコントロールされていて、自分で物事の判断がつかないレベルまでいっていました。(よく別れられたなーーー)

でも結局、今考えてみると、そういった私に対するダメ出しも、愛情を試していたことであり、彼にとっては愛情を失う恐れから来るものだった。

だからといって、どんな理由であっても、他人の自尊心を貶めるモラハラが許される訳はないし、どんなに家庭環境が複雑でも、どんな事情があっても他人にも自分にも優しい人もいるので、当時の彼の行為について弁護するものでもない。

そしてA氏のように、交際相手の女性にいわゆる『理想のカーチャン』を求めながらも傷付ける男性が世の中にいーーーーーーっぱい居るのですが、そういったタイプの男性はさっさと大人になって欲しいですし、巻き込まれた女性が自尊心をえぐられないようにして欲しいと切に、切に思っています。
(モラハラやDV系の人って最初は良い人そうに見えて、関係が長く続くと本性が現れたりするから難しかったりするんだけど...気づいた時にいつでも退陣できるように、自分の尊厳を大事にしていくのってとても大事なんだなというのを私も学びました....)

えーと結局、私が言いたいことは、
本当の愛情は否定じゃない、愛情は肯定だ。
ということ。
それがあることで、伸びやかに生きられること。
だと私は思っています。

前にもこんなnote書いた気がするけどまぁいいか....


そして、この話を信じるか信じないかは、あなた次第


本文とは全然関係ないのですが、良い動画なので観てねーーーー


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