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管理職の一番大事な仕事は、話を「聞くこと」かもしれない

管理職にとって一番大事なことは何かといえば、結局のところ「聞くこと」なのかもしれない。

この「聞くこと」とは、本気で相手の立場にたって相手の思いや考えを理解することだ。

これが簡単ではない。

人間は、誰しも認められたい・認識されたいという欲求がある。だから、根本的な性質として、人は自分のことを話すのは得意だが、聞くのは苦手なのだ。

みんな自分の話を聞いてほしいのだ。

でも管理職になったら、聞くことの方が大事だと思う。

自分のチームと自分の上司、上下を繋ぐ管理職。
上と下、さらには横でつながる他部署のメンバーから、それぞれの状況や考えを正確に理解すること、これが管理職には一番求められる。

結局のところ、管理職はその人だけが抜きん出たパフォーマンスをしてもしょうがない。
チーム全体がいいパフォーマンスをしなければならないのだ。

だから周りを理解することが必要で、それは聞くことで達成できる。

聞くことは難しい。
なぜか。
それは聞くことは疲れるからだ。

相手は、自分の思いのままに気持ちをぶつけてくる。不満も言われるし、自分が聞きたくないこともたくさん入ってくる。それを聞くだけでストレスが溜まる。

その上、ただぼーっと聞いてればいいわけではなく、会話に注意を払って、相手が伝えたいことを理解する努力も必要だ。これにはエネルギーがいる。

総じて、聞くというアクションは疲れるのだ。
だから管理職の中には、これをサボる人が多い。

自分のチームメンバーと1on1で会話することをサボる。
自分から時間を設けない。作らない。

でもこれが一番大丈夫だと思う。
チームメンバーと話す時間を設けて、相手に話させる。そして相手の思うことを理解することは、上司の仕事でとても大切。なんなら一番大切。

相手は話を聞いてくれるだけでも、安心してくれると感じ、心を許す人も多い。

聞くことに注力するだけで、多くのことが勝手に解決するのだ。

管理職には決断力も求められるけど、決断するのに必要な情報も、聞くことで全て入ってくる。話を聞けば、決断することは大抵簡単だ。

だから思う。
管理職に一番必要なことは、「聞くこと」だと。


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