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初めてのハワイと彼女のこと

先週、札幌に行くのに久しぶりに飛行機に乗ってとてもワクワクした。
離陸を待っている間、初めての海外旅行のことを思い出していた。
私の初めての海外旅行はハワイだった。ハワイに何度も行き慣れている友達がハワイの素晴らしさを私に語ってくれて行くことに決めた。そして、予約から何から全部お膳立てしてもらって連れて行ってもらった。

搭乗を待っている間一番最後に飛行機に乗り込めばいいと余裕こいて最後のタバコ(その当時私たちは喫煙者だった)を吸って、いざ飛行機に乗り込もうとしたら思ったらいきなりのトラブル。なんと旅行会社が間違えて別の日の便を予約していたことが乗る直前に判明したのだ。オンシーズンだったのでほぼ満席状態。なんとか2席用意してもらったが友人と席は離れてしまった。たまたま友人の隣に座っていたひとり客のひとに事情を話したら快く席を交代してくれて友人と隣同士の席に座ることが出来たので良かったのだが、ハワイに着くまでふたりで文句言いながらのフライトだった。現地に着いてから旅行会社にクレーム入れた方がいいですよ、と航空会社のひとにも言われてもちろんクレームを入れた。現地のスタッフの方はとても親切でもちろん謝罪してくれたし、東京の会社に連絡を入れてくれたが私たちが帰国する日までなんの音沙汰もありませんでした。(帰国してから後日友人が旅行会社の担当者にクレームを入れてほんのわずかだったが数千円単位のお金が返金された)

それはそれとして、現地で日焼けし過ぎて痛くて大変だったこと、初めてダイビング体験をして海ガメを見たりオプショナルツアーでボディボードに挑戦したりまったくひとのいないきれいなビーチに行ったり、めいいっぱいハワイを楽しんだ。

そして、忘れられないのは一緒にハワイに行った友人だ。
彼女が亡くなって何年になるだろう?
まだ33歳で突然この世を去ってしまった。彼女は同じ会社の1年後輩だった。彼女が会社を辞めてワーキングホリデーでオーストラリアに行って地元に戻ったあとも定期的に会っていた。その後、彼女はあることをキッカケに体調を崩して入退院をくり返していた。心の病、うつ病だった。
その後、私も会社を辞めてアメリカに留学し帰国したときに久しぶりに会ったが、そのときは東京の病院に入院していた。でも、外出許可も出るくらいに体調は良かったので、どうして入院しているんだろうと不思議だった。
その翌年だった。いつものように年賀状を出したら年賀状の返事が彼女が亡くなったというご両親からのお手紙だった。お母様に聞いた話だと、事故だったのだと思う。精神的な病気ではあったけれど安定していたし、翌週に行く予定だったゆずのコンサートを楽しみにしていたから、そうする理由が見当たらないとおっしゃっていた。ちょっとあわてん坊なところがある彼女のことだから、たぶん焦って薬の量を間違えちゃったんだと思う。そうとしか思えない。まったくなぁ。あの世でもし会えたら、突っ込んで聞いてみたい。

そんなことを思い出していたら
偶然なのかもうすぐ彼女の誕生日だった。

またハワイに行きたくなった。

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