見出し画像

仕事で大切にしていること

カリフォルニアでレストランを始める


北カリフォルニアの小さな町でレストランを始めてから17年が経ちます。

立ちあげたときには7人のスタッフでしたが、一時期は40人近くのスタッフがいました。言い出しっぺの夫は4,5年前から徐々に店から退き、現在は自分が新たに興味のあることをやっています。

小さいながらビジネスをしてきてある日気づいたのは、夫と私はこれまでずっと「波動経営」でやってきたのだ、ということでした。それがこれまでのレストラン経営を支えてきた軸だったのです。

「波動経営」というのは勝手に出てきた言葉です。趣味の読書をしているうちに様々な本で波動について深く知るようになり、自分たちがやってきたことは「波動」という言葉で説明できるとわかったのです。

画像1


レストランを開くことに始めは反対していた私ですが、夫の勢いに引き込まれて14年間の専業主婦の末、いきなり商売人になりました。

それまでアメリカで働いた経験もなかったのにです。

子供のオムツでパンパンだったバッグが、仕事関係の書類などにとって代わって生活がすっかり変わりました。お店を始めた頃は当然うまくいかないことが多く、お客様にも迷惑をかけて一日の終わりにはよく泣いていたものです。

ひたすら本を読んで勉強


それで時間を見つけては、ビジネス関係や役に立ちそうな本をひたすら読んで勉強しました。そして「思考は現実化する」の本で有名なナポレオン・ヒルのビジネス教材を購入して読んだ中にこんなフレーズを見つけたのです。

「成功するためには、あなたは両手を使う必要があります。片方の手は上に伸ばして無限の英知を受け止め、もう一方の手は下に向けてあなたの成功を支えてくれる人々に感謝を伝えます。」

成功哲学の本に、「無限の英知」という言葉が出てくるとは思いもしなかったので、びっくりしたのと同時に 突然ビジネスの世界が身近になりました。その教材の中には、相手を幸せにすることを考えて行動することのレシピが書かれていたのです。(まわりを幸せにすることが働く、(はたが楽になる)ということですね!)

このフレーズは私の心に、「片方の手で受け取り、もう一方の手で与える」というシンプルなイメージを与えてくれました。

人への親切や愛だけではなくて、お金もそうやって世の中を循環しているのだと。

この言葉にビジネスを始めて間もない頃に出会って、その概念を刷り込まれたのはとても幸運だったと思います。

何しろ私達家族はカリフォルニアはオフグリッドの山中で暮らし、夫とふたりで自宅出産をするような、周りのアメリカ人からは「ジャパニーズ・ヒッピー」と呼ばれるタイプのライフスタイルを生きていたのです。

学校に行きたい、と言い始めた長女のためにふもとの町で暮らしはじめても、お金のIQ(お金の知識や知恵)やEQ(お金に対する感性)にもあまり興味がありませんでした。クレジットカードも持っていなかったのです。

いつも大切にしてきたこと


本を読んで様々な知識を得ましたが、これまで仕事をしてきて 結局何をいつも大切にしてきたかというと、それは自分が「機嫌よくある」ということです。

もちろん、そうできないことも沢山ありました。機嫌の悪い自分を見つけて落ち込んでいたこともありました。けれど、いつかそんな自分も緩やかに見つめて、認められるようになってくると、だんだんと機嫌の悪い時間が少なくなってきたのです。

向日葵がいつも太陽の方を向いているように、自分の心も明るい方、まっすぐに天に向いているようにイメージしていました。それが今となっては私が「波動経営」と呼ぶようになったものの始まりだったと思います。

画像2


波動とは


ごく簡単に言うと、すべての物質を作っている、波の性質を持つ「原子」が振動している状態が波動です。

すべてのものには固有の振動数があります。人間も、動物、生物だけでなく、目に見えない感情やその場の空気などもです。

厳密には違うものを指しますが、大まかに「波動」という言葉は「エネルギー」や「波長」にも置き換えられて日常で使われています。この場所はエネルギーがいいね、あの人とは波長が合う、という表現は「波動」と同義です。

同じものが引き寄せ合うという共鳴現象があります。出会う人や情報など、自分の波動と共鳴するものが入ってくる。

波動には高低、強弱があります。波動の高低は良い、悪いでなくその人の価値観です。人それぞれに心地良い波動があります。波動が合わなくなれば、相手や場所から自然と離れるものです。

波動は自分で気づいて変えることができます。例えば朝起きて、外気と光をドアや窓から招きいれたり、掃除をするだけで、家の中の波動が変わる感じは誰でもが知っているでしょう。また自分の行動、言葉、思考の癖を変えていけば、普段ベーシックにまとっている波動が変わります。

自分の発している波動で、引き寄せるものが変わるのです。そしてまわりへの影響も変わります。

目には見えないものを、現実で答え合わせする


以前ある理由で、店が払う保険金額が短期間にそれまでの3倍に上がり、キャッシュフローが厳しくなったことがありました。情報を得ようとセミナーに行ったところ、そこで「保険金額が上がったことを理由に撤退することもありなんです、ビジネスモデルの崩壊ですから」とセミナーのインストラクターが言うのを聞きました。

初めて商売をやめるという選択肢が自分の中に生まれたとき、何故かそのときに波動経営でやり切ろう、と爽やかに決心できたのです。

商売をやめる、やめないはその時に決めることではないとし、結果は考えないことにしました。

もともと心やスピリチュアルの探究が好きで、波動という目に見えないものを 現実のビジネスで答え合わせしていくことが楽しかったのです。

だからやるだけやってみよう、そして遠慮せずに自分の思うように商売をやっていこうと、改めて決心したのです。

画像3

あのセミナーの日から間もなく、市からのサポートや有難い展開が数々あり、すべては順調に流れ始めました。

これからは具体的に「波動経営」についても、私の体験などを交えながら、書いていこうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?