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日本滞在記・旅~波から海へ。

日本に滞在していた ひと月の間、たくさんの人に会った。
東京、千葉、名古屋、岐阜、和歌山、三重、京都、大阪、広島、徳島。


旅の間は、高速道路のサービスエリアに寄っては、ご当地のお土産を見るのも楽しかった。その土地の名産を活かしたアイデア商品の数々!

カリフォルニアの高速道路は、フリーウエイと呼ばれるだけに、無料だけど、こんな美味しそうなサービスエリアも、お花が飾ってある美しいトイレもない。

淡々とだだっ広い、夏であれば、乾いた草原が広がるのがカリフォルニア式。夜ともなれば、電灯もなく真っ暗なのだ。

大好きな人に会い、一緒に過ごす時間ほど大切なものはない、とつくづく思うのは、このご時世、たぶん私だけではないはず。

その時、その時で、フェイズは変わり、思いや考えは変化していくけれど、今回の旅では、初めから私は、人と会うことをテーマにしていた。

会いたい人に会う。

ふだんは、個別に生きている「波」のような存在に思う、自分。
でも、実は全体である、「海」、そのものであると、「波」から視線が変わるのは、人との繋がりを通してだったりする。

一瞬にして、私たちは戻る、
本来の私たちの場所へ。

波としてではなく、海であるからこそ、あるがままの自分や、相手を素直に愛せる。

そこにはジャッジメントや、コントロールがなく、
ただ、ただ、お互いがここに存在することを喜びあうような。

もちろん、波としての自分が現れることもある。

「この人はどうしてこうなんだろう?」
と不思議に思う、人の言動に、パズルの中に放り込まれたような感覚。
自分の理解にフィットするピースが見当たらない。
「!」
だから、海の中へと飛び込んでみる。
マクロとミクロの視点の両方を使ってみると、それはどっちでもいいことがわかる。
私でもない、あなたでもない。
いや、そもそもそんな境界さえない。

旅の途中では、それが簡単にできる。

だって、旅だから。
通りすがりだから。
ずっと、この現実が、関係が、続くわけではないから。

だけど、この人生だって、ほんとうのところは旅なんだ。

人生の旅は、死ななきゃ終わらないけど、
人生の中でする旅は、その都度リセットできる。
毎日、世の中へ出て行き、家に戻ってくるように、
私たちの心も、必ず自分に戻ってくる。
眠っている間、私たちはいつも「海」に戻っている。
「波」としての自分に、くたくたに疲れ果てて。


私たちは、人生を通して、いつも旅をしている。

まるで車窓を通して、風景を見るように、
日々、
毎瞬、
景色は流れ、思考は流れ、感情も流れていく。

愛おしくて、愛おしくて、
ここに留めておきたくても、決してそんなことはできない。
この時間、
この瞬間、
目の前にいる、あなた。

こんな束の間に、お互いの存在を味わい、喜びあう。

出会う、すべての人が、私へのお土産。

ギフトだった。






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