見出し画像

[VBA]会社員におすすめの自動化・データ分析技術[Excel]

Pythonを使えない会社は意外に多い

 私が以前勤務していた会社ではまさにそうでした。比較的規模の大きな会社で非IT系業界だったこともあり、「開発環境」の概念すらない、前近代的?な会社でした。
 
 中小企業のほうがこの辺のフットワークは軽いです。しかし、ある一定の規模になると導入されているソフトウェアが厳密に管理されています。新たにソフトウェアを導入しようと思い、申請を上げるのですが、導入に時間がかかった挙句、「よく分からないし、○○のリスクがあるので却下」という結論に至ることもしばしば。

Pythonがなくても自動化やデータ分析はできる

 AIやデータ分析の環境構築においてPythonのライブラリは絶大な効果を発揮してくれます。しかし、会社がそれを理解できない、説明にも時間がかかるというのであれば別の環境で構築するのが一番です。

 まずPythonの環境がなくても、さすがにExcel環境はあるという会社は多いです。であればマクロやVBAが使えます(会社によっては禁止しているところもありますが…)。

 さすがにアプリケーション間をまたいだ自動化環境の構築は難しいですが、office製品であればVBAで自動化をするという方法で十分です。
 入力フォームの作成、if文を使った条件分岐など、考えられる自動化環境はいくらでもあります。まずはそういった方法で自動化を試みるという方法を検討してはいかがでしょうか。

データ分析もExcelでできる

 ある程度のデータ分析をやった人なら分かるかと思いますが、過去の気温、駅からの距離、来店数といった条件をもとに粗利を予測するような課題は多いものです。
 PythonであればPandasでデータを取り込み、scikit-learnで分析をするという流れになります。もちろん、この手の業務はもっと簡単なツールで分析することも可能です。BIツールなどでサクッと結果を予測することもできます。
 でもPyhonやそういったツールがないからといってその業務ができないわけではないのです。Excelには、

時系列データの分析→予測シート

重回帰分析→分析ツール

という便利な機能があります。なお分析ツールについてですが、office2019はアドオンとして提供されています。導入したい方はアドオンを有効にしてください。

ファイル→オプション→アドオン→分析ツールを選択し、
「設定」を選択
分析ツールにチェックを入れてOK
回帰分析や移動平均といった分析機能が提供されている

 まずはExcelのこういった機能で実績を作ったうえで、「より便利な○○というツールがありますよ。」といった形で導入を促していくという努力も必要かもしれません。

いずれにせよExcel×Pythonは最強のツールだ

 確かに使用するツールは重要です。ですがそれ以上に大切なことは「自動化したい」「データ分析をしたい」という目的を明確に持つことでしょう。そのうえで、

①まずは手元のExcelを活用し、実績を作る
②最新のBIツールやデータ分析環境、自動化ツールの導入を推進する。

 というステップを踏むことも大切かもしれません。それにはExcelのVBAやPython、BIツールという技術に精通していることが望ましく、エンジニアのみならず多くの人材がこういった技術を身につけていくことが重要になっていくことでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?