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走るのって楽しい?

近所の土手を走るようになって2か月。なんとか挫折することなく続いている。

先月後半からは、走る頻度を週2回から3回へ、距離も4キロから5キロへと、少しだけレベルを引き上げてみた。

あれは2月はじめだったか、娘の同級生のお母さんと土手ですれ違い(相手は気づいてない)、その本気の走りっぷりにびっくりして、娘を通じて子どもに聞いてもらうと、なんとそのお母さんは毎週末に15キロ走っているという! わたしと同世代のようだし(上に中学生の子もいる)、「わたしもがんばってあのレベルに追いつきたい!」とわかりやすく触発された。

風がこんなに気になるなんて

スマホのランニングアプリが、走行スピードを1キロごとに知らせてくれるので、さっきより速度が落ちたとわかるとがんばってスピードをあげてみたり、連続で走る場合は前日とコースを変えてみたりしながら、飽きないように工夫している。

1月は、まず3キロ走るところからスタートして、その月の終わりには4キロ、2月は5キロ走れるようになったため、3月に入って6キロに挑戦。これからひと月かけて6.1、6.2、6.3キロ…と走るたびに距離を伸ばしていき、4月に入ったら7キロ走れるようにしたい。そうやって夏には10キロ走れるようになるのを、今の目標にしている。

走る習慣ができて、天気予報で風速がとても気になるようになった。

今のわたしにとって、その日のランが「楽しい」か「しんどい」かは、すべて風にかかっている。
もちろんどちらの場合も、走り終えた後は必ず「気持ちいい」のだけど、走っている時間は30分以上あるので、その渦中の感覚も大事。風速が1mか2mかでも体感は全然違うし、土手を往復するときは、追い風に乗って走ると最高に気持ちいいのに、折り返して向かい風を受けながら走ると、まるで苦行僧のような気分になる。もちろん気分だけでなく、体力的にもすごくしんどい。

でも風の向きや強さは、誰にもコントロールできない自然現象だ。マラソン選手たちは、この風とどう付き合っているのだろう。
わたしは、Yahoo天気をチェックして風速が3m以上の時間帯は走るもんかと決めているけれど、もっと真剣にランニングに取り組む人たちは、そんなことも言っていられないはず。

子どものころから何事も器用でないわたしは、勉強でも仕事でも趣味でも「こつこつと地道に積み重ねる」ことでしか、上達できない。
だからランニングに対してもその姿勢、というか覚悟でいるのだけれど、そうはいっても楽しみは必要で、今のところランニングは、楽しみを感じられるかどうかがその日の天候にずいぶん左右されるなぁという印象。これはヨガと大きく違う点だ。

のどかな田園地帯を走っているから、景色はきれいだ。
でも自分が暮らす土地の日常的な風景でもあるので、そういつまでも、走るたびに感動もしていられない。
それに住まいの環境によって日々街中を走っているランナーさんたちもいっぱいいる。信号待ちとか、歩行者とか自転車とか、煩わしいことも多いはずだ。それなのに何をモチベーションに続けていられるのだろう?近ごろそれがすごく気になるし、知りたい。

わたしの場合、スマホでspotifyに好きなアーティストを登録し、ワイヤレスイヤホンで聴きながら走っているのだけど、はっきりいってそれがなかったら、退屈で退屈で、ランニングもきっとここまで続いていなかった。
シャッフル再生で不意に大好きな曲が流れてくると、「おぉぉ!ここでこの曲が!」といきなりテンションが上がるし、わたしのランは音楽にずいぶんと助けられている。

たとえば、土手を走りながらのくるりの「ハイウェイ」や星野源の「アイデア」、ピカーンと晴れた土曜の朝のブルーノ・マーズ、夕暮れ時にコールドプレイの「Yellow」が流れてきたときは、もう走りながら心震えちゃったもんね。そうした瞬間は「走っているごほうびだわ」とうれしくなる。

真っ黒な爪を見てギョッとする

そういえば、先週のランニングの後、お風呂に入ったら自分の左足の親指が真っ黒になっていて、ギョギョッ!となった。
すぐネットで調べてみると、ランニングにはつきものの「黒爪」というもので、つまりは内出血である。原因はシューズのサイズが合っていないことらしく、いろいろ調べてみると、ランニング用シューズって普段のサイズの1~2センチ大きめが望ましいとのこと。

兄に勧めてもらったasicsのランニングシューズ自体は気に入っていたため、モデルも色もそのままに、サイズだけ1センチ大きいものを買いなおすことにした(これまでのシューズはそう遠くないうちに娘が履けるはず)。そうするとわたしが新しく購入するシューズのサイズは、堂々26cm!……普段は革靴なら24.5、スニーカーは25㎝なのだが、26㎝となると、玄関に置いたときの存在感がけっこうすごい。夫の靴サイズは26.5cmなので、あんまり変わらないし……

しかしサイズを上げてみたら、たしかに走っている最中も爪が前に当たらず、快適になった。黒爪はこれから数カ月、新しい爪に生え変わるまでどうしようもないらしいのだけど、まだまだ油断のならないわたしのランニングモチベーションが、シューズ問題で挫かれることなく、無事継続できてホッと安心。

このように「走るのって、楽しい日も、まぁあるっちゃあるけど……でもラン後のお風呂は超気持ちいいよ!」というレベルの、まだまだ不安定なわたしのランニングデイズ。

なぜやっているのかと聞かれれば、アラフィフとしての体力づくりと、思春期の娘とぶつかり合う日々のストレス発散、そして「走るのって楽しい!」と即答できる人と同じ風景を見たいっていう、ただそれだけなんですが、しばらくはこうやって自分をだましだまし、なだめすかしつつ、1時間で10キロのランを目標に、続けるつもりです。

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