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note3年分の筋肉

冬に発売する新刊を、ただいま執筆中である。

今回の本は、noteの文章にくわえてvoicyで放送したテーマも下敷きにしながら、約40本のエッセイを収録する予定。
5月から書き始め、途中『sketch』の在庫一掃期間を1週間ほどはさみ、その間は執筆を中断したものの、それ以降はまた1日最低1本、できたら2本、というペースで初稿を書いている。

執筆以外にもやることがあるので、とにかく朝一番にどれだけ集中して書き始められるかが毎日勝負の分かれ目。
そのためにお酒を控え、ヨガをやり、忙しくても体調を崩さないように気をつけながら過ごしている。
おかげで順調で、初稿はほぼ書き上がるというところまできた。
6月最終週からは全体に細かく手を入れながらも一旦提出し、7月の中旬から下旬に行う書籍用の撮影の前に、文章に関しては一応かたちはできている、というところまでいけるかもしれない。

並行して、noteもなんとかがんばって連続更新を続けているなぁ、と思ったら、そういえばわたしがnoteを始めたのは6月下旬じゃなかったっけ、と、1本目の記事「はじめまして」の公開日を見たら、2019年6月26日。
ということは、ほぼほぼ、3周年!

うーん、感慨深い。
今年から始めたvoicyもそうだけど、スタート時は、このnoteが自分の創作においてこれほど重要な位置をしめることになるとは予想していなかった。

たとえば『心地よさのありか』というエッセイ集は2017年出版で、まだnoteを始めておらず、33篇のエッセイをすべてゼロから書き下ろし、発売後は自分が一旦そこで空っぽになってしまったと途方に暮れたものだった。

けれどnoteを始めて以降、毎週毎週しぼり出すようにではあるが書いて、公開していることで、いざ書籍の原稿を書くというとき、ネタに困らない。
わたしのnoteは、いつかエッセイ集になるための下書きであって、自主的な連載なのだから、素材はすでにあるのだ。

書籍用の原稿を、おそらく自分史上最速のスピードで書き進められているのは、こうしてどこからどう見てもnoteのおかげである。

そして、そのスピードをつくっているのは、ネタの有無だけでなく、筋力によるところも大きい。
なににしても、「慣れるまでのしんどさ」と、それとは別の「慣れてからそれでも続けるしんどさ」がある。
何を書こうとしても、前にもう書いたような気がしてしまう。
それでも新しい気持ちで書けるのか、読んでもらえるのか。
毎週ウンウンいいながら、書いている。

けれど、筋肉は裏切らない。
多少なりとも息が上がるほのしんどさでないと、あたらしい筋肉はつかない。
その筋肉が、キーボードを叩く指を動かし続けてくれる。
このために、わたしはたぶんnoteを続けているのだと思う。

目的がはっきりした以上、まだ当分は休むことができなさそうだ。
というわけで、note3周年を迎えた自分の労いつつ、今日もPCに向かって書き続けています。

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