お題「不調」(掌編小説)

「ふちょーふちょーふちょぉぉぉ」
リハーサルスタジオの床に転がる征基が、俺の作ったメロディを歌っている。
はまる歌詞が降ってこないと、嘆いている。
「タイトル『不調』?」
「あーいいねー」
真剣口調の棒読みな返事をして、征基はおもむろに起き上がった。
そして、新曲が無事完成した。

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