お題「用心」(掌編小説)

冬休みに実家に帰ると、歳の離れた兄から夜廻りに誘われた。
地域の若者たちが有志で、防犯や住民同士の交流も兼ねて、夜廻りしているのだとか。
若者といっても知命を迎えた人もいる。
それくらい若者の多くない、地方の集落を
火の用心
と言いながら、練り歩いた。
懐かしさと、寂しさを感じながら。


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