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掌編小説

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日替わりのお題で書いた、140字以内の掌編小説たち。長編のアイデアが浮かんだらいいな、って思いつつ、気楽に書いてます。
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2024年6月の記事一覧

お題「本能」(掌編小説)

どうやって世界の境界を越えるのか、ですかぁ? それがぁ、自分でもわかんないんですよねぇ。 …

尚
3か月前
1

お題「やみくも」(掌編小説)

やっかいだと、思った。 みっともないと、周りから思われても、気にしないアイツ。 苦しそうで…

尚
3か月前
2

お題「落胆」(掌編小説)

アイドルになりたいって母に言ったら、 生きている限り、人から期待されて落胆もされる。アイ…

尚
3か月前
1

お題「バランス」(掌編小説)

従兄に、一緒に漫才をしよう、と誘われている。 曰く、バランスがいい。 「俺は色黒のチビで、…

尚
3か月前
1

お題「始まり」(掌編小説)

人生初ライブは、親に連れて行かれた小学生の頃。 開始直後から、音の洪水に溺れた。体にぶつ…

尚
3か月前

お題「不調」(掌編小説)

「ふちょーふちょーふちょぉぉぉ」 リハーサルスタジオの床に転がる征基が、俺の作ったメロデ…

尚
3か月前
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お題「気まぐれ」(掌編小説)

自分がメジャーデビューできたのは、偶然だ。 作曲家のTAKTが、打ち合わせの急な中止でできた自由時間に、気まぐれに喫茶店に入った。隣のテーブルにいた大学生がスマホで動画を見ようとして、Bluetooth接続する前に再生した。その時に聴こえたのが、自分の歌だった。 そう、偶然だ。

お題「野望」(掌編小説)

「面接で志望理由を訊かれるじゃないですか。『業界ナンバー1の御社の中で、ナンバー1のエンジ…

尚
3か月前
4

お題「未熟」(掌編小説)

「じいちゃんが言ってたんだけど」 転職しようか悩む俺に、友人はそう話し始めた。 「仕事に限…

尚
3か月前
3

お題「順風満帆」(掌編小説)

音楽家数珠繋ぎという企画を担当する私は、メディアにほぼ出ない作曲家TAKTのインタビュー…

尚
3か月前
2

お題「正当性」(掌編小説)

自分が父母の実子ではないと知った彼は、王位を退くと決めた。 血統の正当性がない、と。 「陛…

尚
3か月前
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