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ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.10:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

ミラノのカフェまとめもいよいよ第十弾に突入したが、今回も色々なミラノのカフェを書いていきたい。

1. アロマ・ナポレターノ・パッサラクア・ストア(Aroma Napoletano Passalacqua Store by Bar Mexico Napoli)

一つ目はイーゾラ地区にあるアロマ・ナポレターノ・パッサラクア・ストア。

イタリア版ペコちゃんのような女の子のイラストが特徴的なナポリの老舗コーヒー会社パッサラクア(1948年創業)のカフェである。


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シンプルな作りの店内であるが、色使いが鮮やかでお洒落。

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ショーケースのスイーツたちもずっしりと甘そうな印象。

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パスティチーノを見ると、ミラノ市内のバールやパスティチェリアでよく目にするものと比べても、大きさは1.5倍くらいのような気がする。

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イタリアの朝ご飯としてお馴染みのブリオッシュなど、定番のものは一通り揃っている。

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パッサラクアの様々な商品もここで販売しているらしい。

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筆者が頼んだのはカフェ・コン・パンナ。

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よくあるイタリアのカフェ・コン・パンナだと、デミタスカップに入ったエスプレッソに生クリームが入っている形になるので、とても食べ・飲みやすいボリュームなのだが、こちらのものは普通のコーヒーカップくらいのサイズはある。

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値段は3ユーロとイタリアのコーヒーにしてはちょっと高めの一杯だが、ココアの粉もたっぷりかけてもらい、飲みごたえ抜群である。

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ミラノでナポリのコーヒーを楽しみたいと思ったらこちらがおすすめである。


アロマ・ナポレターノ・パッサラクア・ストア(Aroma Napoletano Passalacqua Store by Bar Mexico Napoli)

住所:Via Traù, 2, 20159 Milano, Italy

営業時間:7:00-18:30(月曜から土曜)、8:00-19:00(日曜)

公式ホームページ:passalacqua.com



2. オットリーナ・カフェ(Ottolina Café)

こちらはジョイア駅(Gioia)やガリバルディ駅(Garibaldi)近くにあるカフェ・オットリーナ。

政府庁舎や郵便局、銀行が入った巨大なビルの一角で営業中である。

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オットリーナは、1948年にジュリオ・オットリーナ(Giulio Ottolina)によってミラノで創始されたコーヒー会社である。

現在は、コーヒー豆のほか、コーヒーメーカーなどの商品も展開しているとのことである。

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お店の中にはカウンターがあり、バールの定番ブリオッシュや焼き菓子などが並ぶ。

なんでも、椰子の木のマークが入っている商標が入っている商品を撮影するのはNGということで店内の写真はこの2枚のみである。

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写真には写すことができていないが、店内はコーヒーやランチ休憩に訪れたビジネスマンで賑わっていた。

こちらはお店でいただいたミニカタログ。

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この時はコーヒーをテイクアウト。

ビジネス街に合わせて月曜から金曜までの平日しかあいていないお店であるが、活気があって楽しいお店なので近くを訪れた際にはおすすめである。

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オットリーナ・カフェ(Ottolina Café)

住所:Palazzo della, Via Luigi Galvani, 27, 20121 Milano, Italy

営業時間:7:00-18:00(土日定休)

公式ホームページ:ottolinacafe.it


3. パンデウス(Pandeus)

パンデウスはミラノ市内に幾つかのお店を構えるチェーンのカフェであるが、ここガエ・アウレンティ広場(Piazza Gae Aulenti)の店舗は一際大きい。





撮影した2021年春時点では、まだ飲食店でのイートインは再開されていなかったが、コーヒーやパンをテイクアウトする人がひっきりなしに訪れていた。

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パニーニやサンドイッチのラインナップも豊富。

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イタリアのお昼の定番の一つ、ピッツァももちろんある。

丸い円形のピザもお馴染みだが、よく街の人がテイクアウトしているのを見るのは、このカットピザである。

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ちょっとしたお菓子もあり。

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この時は使われていなかったが、カウンターの様子。

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筆者がテイクアウトしたエスプレッソ。

本来ならばデミタスカップで出てくるのだが、テイクアウトなので小さな紙コップで提供されたコーヒー。

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ロックダウン明けにお店の近くを通ってみると、テラス席も店内の席も食事を取る人々で賑わっていた。

もちろん店内飲食が可能な時期であっても、せっかく近くに公園があるのだがら、こちらでパンとコーヒーを買って、近くの芝生で休憩というのも良いかもしれない。


パンデウス(Pandenus Gae Aulenti)

住所:Piazza Gae Aulenti, 12, 20129 Milano, Italy

営業時間:8:00-23:00(月曜から金曜)、9:00-23:00(土曜日曜)

公式ホームページ:pandeus.it



4. ニコズ・ブレンズ・オブ・クオリティー(NICO'S Blends of Quality)

こちらはトゥラーティ駅(Turati)近くのカフェ。

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スタイリッシュな内装である。

各国の領事館や大使館が立ち並ぶ場所柄、平時の昼時はビジネスマンが多い印象を受けた。

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ランチはパニーニやベーグル、サラダや各種プレートなど色々揃っている模様。

お店のホームページを見ると朝ご飯のメニューもあるらしい。

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ブリオッシュの他、お菓子やケーキも揃っていた。

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カラフルなチョコレートが気になるところ。

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食器も統一されていてお洒落である。

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この日はエスプレッソをテイクアウトしたので紙コップでコーヒーブレイクである。

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小さいチョコレートを一粒、ご自由にどうぞコーナーからいただいた。

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慌ただしい朝の休憩から、ちょっと早めのアペリティーボまで、オールマイティーなお店である。



ニコズ・ブレンズ・オブ・クオリティー(NICO'S Blends of Quality)

住所:Via Filippo Turati, 8, 20121 Milano, Italy

営業時間:7:00-20:00(日曜定休)

公式ホームページ:nicos-milano.com



5. ガット・ロッソ(Gatto Rosso)

直訳すれば赤猫(日本の三毛猫?)という意味のこちらのカフェは、ドゥオーモとモンテナポレオーネの中間くらいに位置するお店である。

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ガレリア内にも同名の系列店がある模様。

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アーケードが続くこの辺は、お洒落な服飾店や飲食店が続いている。

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店内には食事ができるスペースもあるが、このバールカウンターだけの利用も可能。

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ずらりと並んだアぺロールやカンパリがお洒落。

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赤と黒が基調のモダンな店内。

ショーケースにはお菓子やサンドイッチ、フルーツが並ぶ。

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お店限定の商品もあるようだ。

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この日はエスプレッソをテイクアウト。

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KIMBOのミニチョコレートがついてくるものも嬉しい。

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撮影したのは2021年春と店内飲食ができない時期だったので、店の外に出ている専用の机でコーヒーを楽しんだが、次回は豪華な黒いカウンターを使いたいものである。


ガット・ロッソ(Gatto Rosso)

住所:Piazza Filippo Meda, 5, 20121 Milano, Italy


営業時間:7:00-21:00(日曜定休)



6. チェルディーニ&クエナルデル(Cerdini & Quenardel dal 1906)

こちらはチェルディーニ家のものが1906年に創設したシャンパン会社のコンセプトストアである。

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シャンパンのほか、マカロンやジェラートがお店の名物とのことであった。

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マカロンは一つから購入することができる。

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お店の壁一面には、壁一面のボトル。

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ジェラートは、一番小さいサイズ(二つの味を選べる)で2.5ユーロ。

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このカラフルなマカロンたちはプレゼントにも良さそう。

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ピスタチオのマカロンをテイクアウトして、外で食べることにした。

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外休憩用のスペース。

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実はこのお店、いつも気になってはいたのだがお酒の専門店かなと思い、なかなかお店に入ることができなかった。

今回の訪問で、フランスらしくマカロンも、でもイタリアらしくジェラートもあるお店だということが分かったので、次回、また違うフレーバーのマカロンを食べたいと思ったのであった。

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チェルディーニ&クエナルデル(“Gelato e Champagne”  Cerdini & Quenardel dal 1906)

住所:Via Cusani, 10, 20121 Milano, Italy

営業時間:11:00-22:00(月曜から金曜)、15:00-22:00(土曜)

公式ホームページ:cerdiniquenardel.com


7. ル・プチ・ビストロ(Le Petit Bistrot)

名前も店構えもパリ風なカフェレストラン、ル・プチ・ビストロ。

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近くにはテアトロ・ダル・ヴェルメ(Teatro Dal Verme)というオペラハウスもあり、ハイソな雰囲気のエリア、スフォルチェスコ城からも徒歩圏内である。

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訪問したのは2021年春であったため、店内飲食には対応しておらず、お店の外のテーブルでコーヒーを飲むというスタイルであった。

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エスプレッソは1ユーロ。

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抜けるような春の青空のもと飲むコーヒーは格別。

お洒落な店構えとは裏腹に、地元のお客さんが気軽に入っていくのも印象的であった。

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ル・プチ・ビストロ(Le Petit Bistrot)

住所:Via S. Giovanni sul Muro, 4, 20121 Milano, Italy

営業時間:7:30-20:00(日曜定休)



8. マチルダ(Matilde)

こちらはドゥオーモの近くにあるカフェレストラン。

ちょっとアンティークな外装である。

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目と鼻の先にドゥオーモがあるにも関わらず、この辺はちょっと落ち着いている印象を受けた。

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店内の家具や照明器具も統一感があって可愛らしい。

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ショーケースにはパニーニやピザ、プレートなどが並んでいた。

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こちらではカフェマキアートを。

よく見ると、ここに置いてある砂糖は、付近の他店のロゴ入り。

余ったからもらったのであろうか....

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外のミニテーブルで立ち飲みしたが、思いがけず中心部で休憩できるスポットを見つけることができ、嬉しくなったのであった。

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マチルダ(Matilde)

住所:Via Orefici, 10, 20123 Milano, Italy

営業時間:7:00-23:00


9. デダンス・ビストロ(Dedans Bistrot)

こちらは地下鉄赤線ワーグナー駅(Wagner)近くのカフェビストロ。

このエリアは、落ち着いた住宅が多い印象を受ける。

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朝食から夜のお酒まで、1日を通して使えるお店。

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メニューもカフェメニューから食事まで豊富なようである。

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カウンターもあったが、この時はテラス席に出ることにした。

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オーダーしたのは、バケット、バター&ジャムセット(Baguette burro e confettura a scelta)3ユーロ。

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パンとジャム・バターなんてスーパーでも買えると思うかもしれないが、お店で食べるものは、パンの香ばしさ・柔らかさが格段に違う。

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感覚的にはお茶漬けや卵かけご飯をあえて外のお店で食べているという感じに近い。

ちょっと贅沢、でもリーズナブルにパンのセットを楽しんだのであった。


デダンス・ビストロ(Dedans Bistrot)

住所:Piazza Riccardo Wagner, 3, 20145 Milano, Italy

営業時間:7:30-21:00(火曜から土曜)、9:00-20:00(日曜)

公式ホームページ:dedansbistrot.com


10. ティエミ(Tiemì)

こちらはセンピオーネ公園を北西の方(スフォルチェスコ城とは反対方面)に進んだフィレンツェ広場の近くにあるパスティチェリアである。

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主にケーキ、パスティチーノ、ブリオッシュ、焼き菓子を扱っているお店である。

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並べられているパスティチーノも1.4ユーロと、ミラノ中心部のお店に比べて少し安い上にボリュームがあるように感じる。

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チョコレートの種類も多く迷ってしまう。

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木の棚に入ったパンの並べ方もお洒落である。

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この時は、パスティチーノ1.4ユーロを二つ選び、テラス席でいただいた。

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一つはピスタチオ味のもの、もう一つはダイナマイトという名前のもの。

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ダイナマイトは、木の箱のような見た目であるが、中のチョコレートムースにはパチパチ弾けるキャンディーが入っており、なるほどこれがダイナマイトかという感じであった。

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遊び心あふれるお菓子をゆっくり木陰の下で楽しんだ。


ティエミ(Tiemì)

住所:Via Emanuele Filiberto, 11, 20149 Milano, Italy

営業時間:7:30-19:00

公式ホームページ:tiemipasticceria.it


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今回もミラノ市内の様々なお店を紹介したが、その中には、政府の法令で店内飲食禁止(テイクアウト・テラス席のみの営業)が決められていた2021年春にお店を訪れた時の写真もあった。

2022年1月現在は、グリーンパスさえ持っていれば、普通に店内の席に座って飲食が可能なので、昨年の不便だった頃をすっかり忘れてしまっていたことに気づいた。

2020年秋のロックダウン中は完全にテイクアウトしか営業していなかったので、ここ2年ほどで、法令とともに変わっていったコーヒーのシーンをつい思い出してしまった。

いつまたロックダウンするか分からない状況であるが、お店でコーヒーを飲むという当たり前がこれからも続いて欲しいと思ったのであった。


(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga



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