【島根県松江市】亀田山喫茶室/ 興雲閣:お城の中の洋館と喫茶室
前回のnoteでは、島根県松江市に訪れることになった経緯や旅程を紹介したが、今回は滞在中に訪れた松江城内の洋館・興雲閣と亀田山喫茶室について書いていきたい。
1. 亀田山喫茶室:お洒落な洋館でおやつの時間
松江城の一角に佇む洋館・興雲閣。
この洋館の説明は次の章で行うことにして、ここではその興雲閣に併設するカフェ・亀田山喫茶室をレポートしていく。
薄緑色の外装が美しい興雲閣。
その一階で亀田山喫茶室は営業中である。
こちらが2022年11月時点のメニュー。
いずれも季節のフルーツを使ったものである。
木の窓枠や重厚な椅子やテーブルなどは古いものだろうによく手入れされているせいかとても美しい。
ゆったりした時間がそこには流れている。
ショートケーキと迷ったが、筆者が頼んだのは苺と金柑のタルト550円であった。
丸い金柑の断面と真っ赤な苺が織りなす模様が可愛らしい。
食器やコップも喫茶室の雰囲気にマッチしている。
フルーツの酸味とざっくりとしたバター香る生地の組み合わせがたまらない。
喫茶室を出る頃には待っているお客さんもいたので、午前中の早い時間など人が少なそうな時間に行くのがおすすめである。
亀田山喫茶室
住所:〒690-0887 島根県松江市殿町1−59
営業時間:9:00-16:00(月曜から金曜)、9:00-17:00(土曜日曜)
公式インスタグラム:@kamedayamakissashitsu
2.お城の中に洋館? 維新後の松江を見つめてきた興雲閣
松江城の敷地内にある洋館・興雲閣。
お城と洋館と一見不思議な組み合わせに思われるかもしれないが、この興雲閣は、100年以上にわたって松江の歴史を見つめてきた歴史的な建物である。
1903年に竣工した興雲閣は、明治天皇の山陰巡幸のために建てられた迎賓館である。
一階には先ほど紹介した亀田山喫茶室があり、ニ階へ上がると大広間が広がっている。
明治天皇は訪れることができなかったものの、大正天皇が皇太子時代にこの興雲閣に滞在した。
畳と洋館の不思議な組み合わせ。
太平洋戦争中には軍隊の施設として使われたこの洋館は、戦後は焼失した島根県庁の代わりの建物としての役割も果たした時期もあった。
1973年からは郷土館として使用されていたものの、2011年に修理のために一時閉館、丹念な修復作業のおかげか、今でもその華やかな姿を保っている。
木造二階建ての興雲閣、列柱廊(コロネード)を巡らせた淡いグリーンの外観はとても優雅である。
全体的に装飾を施された瀟洒な建物、木造であるせいか、ヨーロッパの建物とは異なる温かみと解放感が感じられる。
興雲閣
住所:〒690-0887 島根県松江市殿町1−59
開館時間:8:30-17:00(入場無料)
公式ホームページ:matsue-castle.jp/kounkaku/
以上、松江城の中のちょっと不思議な洋館とその喫茶室を紹介した。
松江の滞在時間は限られていたのだが、ここはぜひ訪れたいと思ってチェックしていたところなのであった。
綺麗に色づいた落ち葉を踏みながら洋館へ向かい、クラシカルな洋館と手作りケーキを味わうことができた贅沢な時間であった。
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