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ミラノの老舗カフェ・バール10選: クラシカルな雰囲気、美味しいコーヒー、王道のケーキ

イタリアの人々にとって、朝のエスプレッソから、終業後のアペリティーボまで、バール(カフェ)は生活の一部である。

かくいう筆者も、カウンター席ならば、美味しいコーヒーが安く飲めることと、またミラノには素敵なカフェが沢山あることに驚いた。

今回のnoteでは、一度は行きたいミラノの老舗カフェ10店を紹介する。

その基準は、創業50年以上の老舗であることとする。

1. カフェ・コヴァ(Cafe Cova), since 1817

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モンテナポレオーネ通りに位置する創業1817年の老舗カフェのコヴァ。

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ミラノで一番古いカフェとされている。

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近年のLVMHグループの傘下に入ったが、その格式高い雰囲気と洗練されたコーヒーにケーキたちは、町の人を魅了してやまない。

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お洒落なロゴデザインにも注目。


コヴァ(Cova)

住所:Via Monte Napoleone 8, 20121, Milano, Italy

公式HP: COVA

営業時間: 7:45-20:30(月曜から土曜)/ 9:30 -19:30(日曜)



2. パスティチェリア・マルケージ(Pasticceria Marchesi), since 1824

自信を持ってお勧めできるマルケージ は、1824年創業の老舗。

色々なミラノの記事やガイドブックにも登場するお店であり、現在市内に3つの店舗を展開している。

① 本店:Via Santa Maria Alla Porta 11/a, 20123, Milan

②ガレリア店:Galleria Vittorio Emanuele II | In Galleria da Prada, 20121 Milan

③モンテナポレオーネ店:Via Montenapoleone 9, 20121 Milan


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どの店舗でも鮮やかなコンフェッティの瓶詰めに目が釘付けになるはず。

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本店は、1824年の創業以来、アンティークな雰囲気を保ち続けている。

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また2010年代に入ってから、マルケージ はプラダの傘下に入り、モンテナポレオーネやガレリア内に緑が基調のお洒落な新店舗が開店した。

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どの店舗もそれぞれ素敵なため、気分や行き先に合わせて使い分けるのも良いかもしれない。

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マルケージ (Marchesi 1824)

公式HP: Marchesi 1824

①本店

営業時間:7:30-20:00(火曜から土曜)/ 8:30〜13:00(日曜)、月曜定休、メーデー5月1日休み



②ガレリア店

営業時間:年中無休 7:30〜21:00

(メーデー5月1日のみ20時までの営業)


③モンテ・ナポレオーネ店

営業時間:年中無休 7:30〜21:00

(メーデー5月1日のみ20時までの営業)




3. サヴィーニ(Savini), since 1867

ガレリア内というミラノの中でも第1級の立地ながらも、意外にも店内は静かで穴場なバール、サヴィーニ。

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着席式のカフェやレストランスペースでのメニューの値段設定は高めであるが、カウンターだとエスプレッソ1.5ユーロ、パスティチーノ1.5ユーロという値段である。

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サヴィーニ(Savini)

住所:Via Ugo Foscolo, 5, 20121 Milano, Italy

営業時間(バール):年中無休 (8:00-23:00)

営業時間(レストラン):年中無休(12:00-14:30/19:00-22:30)

公式ホームページ: savinimilano.it



4. タヴェッジャ(Taveggia 1909), since 1909→閉店

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こちらもドゥオーモから徒歩圏内ながらも、ビジネス街に近いせいか、落ち着いた雰囲気である。

あまり観光客の方の姿は見えず、ラグジュアリーな空間でゆったり寛ぐことができる。

またこちらも、カウンター席ではコーヒーやフードをリーズナブルに楽しむことができる。

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(2020年10月追記)

確認したところ、タヴェッジャは閉店したとのことであった。

100年以上続く老舗だっただけに残念である。


タヴェッジャ(Taveggia)

住所:Via Visconti di Modrone 2, 20024, Milano, Italy

営業時間:7:30-20:30 日曜定休


5. ザイニ(Zaini), since 1913

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イタリアのチョコレートメーカーは、ペルージャやトリノに集中しているため、意外にもミラノ発というチョコレートメーカーは稀有な存在である。

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正真正銘、ミラノ生まれミラノ育ちのザイニは、チョコレートを販売するだけではなく、そのクラシカルなバールスペースも必見である。

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場所柄、ビジネスマンたちで連日大賑わいである。

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ザイニ(Zaini)

本店

住所:Via Carlo De Cristoforis 5, 20124, Milano, Italy

営業時間:7:30-20:00(月曜)/7:30-21:30(火曜-金曜)/ 

                 9:00-21:30(土曜)/ 9:00-19:00(日曜)

公式サイト:zainimilano.com(日本語ページあり)



6. ジョヴァンニ・コヴァ(Giovanni Cova &C), since 1930

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こちらも言わずと知れた名店。

クリスマスの時期のパネットーネが有名で、バールスペースの天井に飾られた一面のパネットーネのオブジェも必見である。

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ショーケースには朝のブリオッシュからパスティチーノ、ランチのパニーニまで色々なものが揃っている。

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お洒落なインテリアにも注目。

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ジョヴァンニ・コヴァ(Giovanni Cova&C)

住所:Via Cusani 10, 20121, Milano, Italy


営業時間:7:00-20:30(月曜から金曜)/ 8:00-20:00(土日)

公式サイト:giovannicovaec.it



7. トルド(Gelateria Toldo), since 1934→閉店


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こちらは、ブララ地区のジェラート屋さん。

昼時には、近くのオフィスから休憩に訪れた人でごった返す。

嬉しいことに、エスプレッソなどコーヒーを頼むと一口サイズのジェラートをサービスしてくれる。


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(2021年6月追記)

確認したところ、残念ながら閉店したとのことであった。



トルド(Toldo)

住所:Via Ponte Vetero 9, 20121 Milan, Italy


営業時間:7:00-20:00(日曜定休)

公式HP: Gelateria Toldo




8. サンタンブロース(Sant'ambroeus), since 1936

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ビジネス街のサン・バビラ地区のこちら。

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ミラノの守護聖人の聖アンブロシウスが、その店名の由来となっている。

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こちらの場所柄、観光客というよりも地元のビジネスマンが多い印象。

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聖アンブロシウスをモチーフにしたパッケージデザインや、ショーウインドウに飾られた見事な細工のお菓子は必見。


サンタンブロース(Sant'ambroeus)

住所:Corso Giacomo Matteotti 7, 20121, Milano, Italy


営業時間:7:45-20:30(月曜から土曜)/ 8:45-20:30(日曜祝日)

公式サイト:santambroeus.com




9. クッキ(Pasticceria Cucchi), since 1936

サンタンブロージョ駅近くのカフェ・クッキ。

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近年、地下鉄青線の工事が進むエリアであるが、戦後に建てられた昔ながらの素朴な店には、地元の人が多く訪れる。

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パスティチーノやブリオッシュなど、こだわりのフードは有名であり、テイクアウトする人も多い。

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シックなカウンターより。

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いつも地元の人で賑わっており、エスプレッソ1.2€、パスティチーノ1.5€とお手頃。

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クッキ(Cucchi)

住所:Corso Genova 1, 20123, Milan, Italy


営業時間:7:00-22:00(月曜定休)

公式ホームページ:pasticceriacucchi.it



10. マルテザーナ(Martesana), since 1966

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市内に3店舗展開するマルテザーナは、黒とオレンジのスタイリッシュな内装が特徴的。

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パスティチーノやトルタなどは、どことなくフランス式の洗練されたフォルムであり、味の種類も豊富。

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一口サイズのパスティチーノは、1つ1.2ユーロということもあって(大体市内のパスティチーノの相場は1つ1.5ユーロから)、ついつい2つ頼んでしまう。

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マルテザーナ(Martesana)

①サンタゴスティーノ店

住所:Piazza Sant'Agostino 7, 20123, Milan, Italy


②パオロサルピ店

住所:Via Paolo Sarpi 62, 20154, Milan, Italy


③ジョヴァンニ・カリエーロ店

住所:Via Cardinale Giovanni Cagliero 14, 20125, Milan







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以上 、駆け足で10店舗紹介したが、市内にはまだまだ隠れた銘店・老舗がある。

今回紹介した分だけでも、一番新しいマルテザーナでも1966年創業と、ミラノの人の生活とコーヒ、バールは切っても切り離せない関係にあることが分かる。

歴史的な名所や美術館の散策に疲れたら、街の風土や歴史が生んだ老舗でコーヒーを頼み、ゆっくり寛ぐのも、また旅の醍醐味と言えるだろう。


(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga










 











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