マービス(MARVIS):イタリア産のカラフルな歯磨き粉の種類紹介、ミラノで買える場所はここ
1. イタリア土産の「新」定番?
日本のメディアでも何度も取り上げられるほど有名な歯磨き粉マービス(MARVIS)。
そのためにイタリアに来たら、このマービスを買って帰りたいという人もいるのではないだろうか。
今回のnoteでは、マービスの歴史、種類、そしてミラノで購入することができる場所を紹介していきたい。
マービスは、1958年、フィレンツェ生まれの歴史のある歯磨き粉。
フォルムは、レトロかつシンプルであるが、フレーバーごとに様々な色がついているのが特徴的。
どれもミントのフレーバーが基本となっているが、それぞれハーブやスパイスなどが配合されることによって、バリエーション豊かなフレーバーが揃っている。
マービスの公式ホームページや公式インスタグラムを覗いてみると、アーティスティックでクリエイティヴな画像が並んでおり、見ているだけでワクワクする。
次の章からは、自分用・プレゼント用にと筆者が購入したことがあるものをもとに定番と限定商品をそれぞれ紹介したい。
2. マービスのフレーバー(定番7種)
「マービスといったらまずはこれ」といった定番のフレーバー7種。
ここで掲載しているものは、筆者がお土産用に購入したミニサイズ25ml 7本セットであるが、実際に筆者が使用したことがあるのは、ジャスミンミントとホワイトミントを除く5種類である。
実際に使用したことがあるものについては、ちょっとした感想も共に書いていきたい。
①クラシック・ストロング・ミント(Classic Strong Mint)
まずは定番中の定番のクラシック・ストロング・ミント。
この緑のカラーのマービスは、後に紹介する白のホワイトミントと赤のシナモンミントと組み合わせられて、イタリアンカラーセットとして売られることも多く、とても人気が高い。
このストロングミントは、25mlのミニサイズも75mlの通常サイズも共に一番手に入りやすいため、筆者は旅行用に25mlサイズを買うことも多い。
ストロングとついているからと言って、ミントが強過ぎることもなく、すっきりとした爽快感を味わうことができる。
②シナモン・ミント(Cinnamon Mint)
赤のマービスは、シナモンミント。
シナモンというフレーバー自体は、好き嫌いが分かれるかもしれないが、ふんわりとした甘さが口に残る。
シナモンフレーバーの歯磨き粉自体が、なかなか日本では見ることがないのではないであろうか。
③アマレッリ・リコラス(Amarelli Licorice)
「そもそもリコリスって何?」という疑問を抱いた方もいるかもしれない。
リコリス(Licorice)とは、スペインカンゾウという植物のことであり、抗酸化作用がある他、消化を助けたり、喉に良い作用を持っていたりするハーブとして、ヨーロッパでは親しまれている。
海外のスーパーで真っ黒な飴やグミを見たことがあるという方もいるであろうが、あれがリコリスである。
筆者はこの薬草くさい独特の香りについて特に何も思わないが、慣れない方は苦手かもしれない。
日本在住の方へのお土産には避けたほうが良いかもというのが、個人的な意見である。
④ジンジャー・ミント(Ginger Mint)
オレンジのマービスは、ジンジャーミントである。
生姜の歯磨き粉というと、そのイメージ的に日本で販売されている歯槽膿漏予防用の歯磨き粉・生葉を連想するかもしれないが、生姜の香りが強過ぎることはなく、ミントとうまくマッチしている。
(因みに生葉の中に生姜は含まれていない)
赤のジンジャーミントと共に、ジンジャーが苦手ではない人には問題なく使えるフレーバーかなと思っている。
⑤アクアティック・ミント(Aquatic Mint)
水色のマービスは、アクアティック・ミント。
筆者は個人的にこのフレーバーが一番好きである。
基本はミントであるが、緑のストロングミントよりは、すっきり水々しい後味で歯がツルツルになる感じである。
アクアティック・ミントは、ミントさえ大丈夫であれば、好き嫌いなく受け入れられるフレーバーであろう。
⑥ジャスミン・ミント(Jasmin Mint)
紫のマービスは、ジャスミン・ミント。
このジャスミン・ミント、75mlサイズをなかなかミラノ市内で見つけることができず、筆者は七種セットに入っていたミニサイズのものしか使ったことがない。
日本語の公式サイトによると、「地中海を連想させる華やかなジャスミンと爽快なミントのロマンチックな香りがお口の中にふわっと広がります。」とのこと。
2022年3月現在、ミラノ市内では見つけることができないフレーバーではあるが、パリの薬局では販売しているのを見たことがあるので、見つけたらラッキーなフレーバーなのかもしれない。
⑦ホワイトニング・ミント(Whitening Mint)
白のマービスは、ホワイトニング・ミント。
マービスと言ったらこれで知った方もいるのではないだろうか。
日本からの人気も高く、このフレーバーだけ箱買いするという人の話も聞いたことがある。
ホワイトニングミントもなかなかミラノ市内のお店で見つけることができないため、筆者は使ったことがない。
アマゾンなど、イタリアの通販サイトなどでは在庫があるようである。
また後ほど詳しく触れるが、①から⑥までの日本での販売価格は、1600円(税抜)、⑦のホワイトニング・ミントは、2100円(税抜)というように、ホワイトニングミントは、6種の定番フレーバーより少し値段が高い。
その代わりに、名前の通り、ホワイトニングの効果があるとのことである。
3. マービスのフレーバー(限定販売品:2020年10月現在)
定番商品に続いて、限定フレーバーを紹介していきたい。
中には、日本では販売していない商品もあるため、気になる方は、海外に来た際にお店をチェックしていただきたい。
こちらは日本でも販売されているワンダーズ・オブ・ザ・ワールド(Wonders of the World)シリーズ。
世界の秘境からインスピレーションを得て造られたデザインがさらに凝ったシリーズである。
①カラクム(KARAKUM)
ワンダーズシリーズの一つ目は、ワインレッド色のカラクム。
トルクメニスタンのカラクム砂漠をイメージし、ペパーミント、オレンジ、カルダモンなどの香りが配合されているとのことである。
また後日、こちらの100mlサイズのものが7€で販売されているのを見つけ、購入してみた。
かなりスパイシーなフレーバーの中にオレンジの風味が香る感じであるが、甘過ぎず使いやすい。
パッケージのイラストはとても素敵である。
②ランバス(RAMBAS)
二つ目は、レモン色のランバス。
熱帯の島をイメージし、アルフォンソマンゴーやパイナップルを配合して造られているため、とてもフルーティーな口当たりとのことである。
③ロイヤル(Royal)
三番目は、ゴールドのロイヤル。
イタリアンレモンオイル、ローズエッセンス、ナツメグ、そしてミントが配合されることで、爽やかでありつつも深みのある香りに仕上がっている。
それは重厚な建築物が並ぶヨーロッパから、エキゾチックなアジアのマーケットまで、海を通じてつながっていることを連想することができるようなコンセプトのもと作られているとのことである。
ここからは、2020年1月現在、日本では発売されていない、海外限定販売商品の紹介である。
⑤スモーカーズ・ホワイトニング・ミント(Smokers Whitening Mint)
実は筆者はこちらの商品を間違えて買ったことがある。
なかなかミラノ市内のお店で見かけることがない白のマービスことホワイトニング・ミント。
このパッケージを一目見て「白のマービスだ!しかも8ユーロ!」と即購入したのだが、家に帰って見てみると「スモーカーズ・ホワイトニング・ミント」(Smokers Whitening Mint)であった。
筆者は生まれてからこの方、タバコを一本も吸ったことはないが、この歯磨き粉を一本使い切った。
普通のホワイトニング・ミントは、無地の銀色のパッケージ、スモーカーズ・ホワイトニング・ミントは、三角の模様が入っているのが特徴的である。
そしてこちらは2019年晩秋くらいからミラノ市内のお店で見かけるようになった新作4種。
上から、
⑥アニス・ミント(Anice Mint)
⑦オレンジ・ブロッサム・ブルーム(Orange Blossom Bloom)
⑧ブラック・フォレスト(Black Forest)
⑨スイート&サワー ルバーブ(Sweet&Sour Rhubarb)
いずれも6.5-8ユーロくらいの値段で売られている。
とりあえず買ってみたものの、筆者が使ったことがあるのは今のところ、⑥アニス・ミント(Anice Mint)と⑦のオレンジ・ブロッサム・ブルーム。(あとのフレーバーは友人へのお土産にしたので自分では使っていない)
他のものもこれから使うのが楽しみである。
⑩マウスウォッシュ(Mauth Wash)
このお洒落な缶に入っているのはマウスウォッシュ。
モンダミンみたいなものである。
このマウスウオッシュは日本でも販売されているが、日本での販売価格は2800円(税抜)。
イタリアでの販売価格は、12ユーロ位といったところ。
]以上、これらの商品の他、マービスのトラベルセットや歯ブラシ単体も、お店によっては扱っているところもあるので探してみても良いかもしれない。
4. ミラノ市内でマービスが買える場所
最後に、ミラノ市内でマービスを買える場所を紹介したい。
いや、正確には、マービスを買える場所の探し方と言った方がいいであろうか。
というのも、マービスの商品は人気が高く、時期によっては店頭から全て消えているということを筆者は目にしたことがあるからである。
そのために、このnoteでは「どこどこのお店に行けば必ずマービスが買える」という書き方はしない。
「運が良ければ、日本で買うよりお得に買うことができる」というくらいに捉えておいた方がいいであろうか。
まず、グーグルマップなどで「ファルマチア」(Farmacia;イタリア語で薬局の意味)と検索すると中心部だけでも薬鉢のマークがたくさん出てくる。
(筆者がミラノ市内のお店を数多くブックマークしているため、青いピンで見にくくなっているが...)
イタリアの「ファルマチア」は、必ず写真のような緑の十字の看板が出ているのでとても分かりやすい。
ここには薬剤師さんが在中しており、風邪薬から健康食品、化粧品などなど、体の悩みに合わせて様々な薬を購入することができる。
ドゥオーモ周辺のファルマチアには、常時マービスが揃っているお店が比較的多いように感じるため、観光ついでに覗いてみるのもオススメ。
このように歴史的建造物の中に入っているファルマチアでも、緑の看板が目立つため、すぐに見つけることができるであろう。
このように今回紹介したマービスがほとんど揃っているファルマチアも。
(白のホワイトニング・ミントと紫のジャスミン・ミントの在庫がないことに注目)
ファルマチアの他、たまにスーパーマーケットで販売されているところもあるが、その数はあまり多くはない。
ミラノ市内のマービスの相場は、
・ミニサイズ25ml:2ユーロ前後
・定番フレーバー75ml:4〜8ユーロ
・ホワイトニングミント 75ml:8〜10ユーロ
・限定フレーバー 75ml:8〜10ユーロ
ドゥオーモなどの中心部から離れるに従って、マービスの値段が安くなっていくように筆者は感じる。
定番の緑のマービス、ストロング・ミントなど一番値段の変動が激しく、郊外のスーパーなどで4ユーロ前後で売られていることもある。
参考までに、日本でも価格は、定番フレーバー 75mlで1600円、ホワイトニング・ミント 75mlで2100円、限定フレーバー 75mlで2200円(2020年1月現在、全て税抜き価格)であるため、日本で買うよりおおよそ半額の値段で購入することができるのである。
この相場より安いお店を見つけたら買い時ということで、色々購入しても楽しいかもしれない。
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以上、今回のnoteでは、マービスの種類とマービスが売っているお店について紹介した。
日本では、1本2000円近くする歯磨き粉であるマービスでもイタリアでは気軽に購入することができるため、色々なフレーバーを試したいこともあって、筆者は何本か使ってきた。
正直に言ってマービスだから、歯がとても綺麗になったとか、香りが突き抜けるほど素晴らしいとかいうことは特にない。
何てことはないお洒落な歯磨き粉である。
ただ一つ言えることがあるとするならば、「マービスというお洒落歯磨き粉を使っているから...」ということで、歯磨きを丁寧にやる心がけができるということであろうか。
唐突な話に聞こえるかもしれないが、イタリアの歯科治療は、保険が使えずとても高い。
筆者は、一度親知らずの抜歯の見積もりを出してもらった時、一本800ユーロという見積書をもらい、卒倒しそうになったことがある。
イタリアに限らず、海外では、歯磨きだけではなくフロスをするなど、オーラルケアに気をつけている人々の割合が高い気がする。
(というのもコーヒーやニンニクを使った料理を常飲・常食するなどの食生活もあるからではないのかなと)
お洒落なマービスの歯磨き粉を買うだけで満足することなく、フロスや舌磨きを欠かさずする、年に2回の歯医者での定期検診や歯石とりをするなど、オーラルケアをしっかりする。
その上で、自分の歯で美味しい食事を楽しみ、健康的に生きることが重要なのではないかと筆者は個人的に思っている。
マービス(MARVIS)
公式ホームページ(日本語):marvis.jp
公式ホームページ(英語):marvis.com
(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga)
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