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グッチ・ガーデン ブティック&ブックストア(Gucci Garden Boutique &Bookstore):お気に入りを買って帰ろう、アレッサンドロ・ミケーレの世界観に浸れる併設ショップを紹介

今回のnoteでは、グッチ・ガーデンのブティックとブックストアを紹介する。

2018年1月、フィレンツェのシニョリーア広場にオープンしたグッチ・ガーデン。

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その起源は1337年にまで遡るパラッツォ・デッラ・メルカンツィア(Palazzo della Mercanzia)という建築物を再利用する形で、このグッチの文化総合施設は作られた。

グッチのクリエイティブディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレは、キュレーターであり評論家でもあるマリア=ルイサ・フリーサ(Maria Luisa Frisa;1953-)をキュレーターに起用した。

3階建てのグッチ・ガーデンは、選りすぐりの服やアクセサリーを取り扱ったブティック、ファッション関係の書籍や限定グッズが並ぶブック・ストア、そして企画展などが行われる展示室に分かれている。

さらに、グッチ・オステリアというレストランも併設しており、こだわりのイタリア料理を食することができる。

とはいえコース料理の値段はかなりのものだったので、とっておきの時に予約を取りたいもの。

ちなみに2018年にグッチ・ガーデンができる前、この場所がグッチ・ムゼオであった頃にもブックストアにはカフェが併設していたのだが、その時はカプチーノを2ユーロくらいで飲むことができた。

(写真は筆者が2013年に撮影したもの)

まずは様々な限定品とともに、ブックショップから順に紹介していこう。




1. アンティークなブックショップと限定品たち

アレッサンドロ・ミケーレは、グッチ・ガーデンオープンの日に次のように述べている:

「この店は、私が愛するコンセプトでもあるバザールのようなものです。

私は、流動性や確実性の精神、生き生きとしたエネルギー、あなたを迎え入れてくれるような活気に満ちた場所を伝えたかったのです。

フィレンツェは、グッチにとってとてもパワフルな場所なのです。」

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品格は守りながらも、活気にあふれた場所というコンセプト通り、ショップ内には重厚感のある棚が設置される一方で、その棚を飾る商品は実に色とりどりである。

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独特のデザインのものが目立つが、そのベースにあるのは花柄などフィレンツェの伝統的なモチーフ。

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ブックショプには、アーティストとのコラボ商品も並ぶ。

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こちらの背景がピンクの大きな瞳のマークは、グッチ・ガーデンのアイコンである。

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19世紀の本の挿絵のようなタッチで描かれた瞳グッズは、バッグからスリッパ、ボトル、文具、食器など多岐に渡る。

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また色違いのバッグや財布もある。

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こちらはグッチでも度々取り上げられている蜂のマークの時計たち。

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17世紀に活躍したローマ貴族バルベリーニ家の紋章にも蜂が使われているように、繁栄を連想させる蜂は縁起の良いアイコンである。

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重厚感のある棚を見ていると、ダウントン・アビー邸のような貴族の館で蚤の市や青空市場が開かれていると言う感じがしてくる。

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ブックショップでは、ポストカードなどの文具や雑誌といった手頃なアイテムから、グッチ・ガーデン限定のちょっと値のはる革小物まで様々なものが揃っている。

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いずれもここでしか扱いのない希少な商品なので、自身のお気に入りを見つけたらすかさず購入を決めるのもありであろう。


2. 映画のセットのようなブティック

主に服飾品を扱うブティックは、通常のグッチの店舗とはまた違う趣である。

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ここでもグッチ・ガーデンオリジナルのパンチが効いた商品が並ぶ。

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またグッチのインテリアコレクションであるグッチ・デコールの商品も一部取り扱っているようである。

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一昔前のブティック?大女優のクローゼットの中?

などなど想像力を掻き立ててくれる洋服のディスプレイ。

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どれも鮮やかすぎるほどの色合いなのだが、シルエットはエレガントなので自分でも欲しいなと思ってしまうほどである。

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このブルーのベルベットのドレス、本当に美しかった。

ただ自分が着るならば、すとーんとした仕上がりになりそうなのでメリハリをつけるためにベルトが欲しいと思ったり。

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また商品の陳列に使われているテーブルも、イタリアで仕入れた骨董品とのことであった。

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グッチ・ガーデンの華やかな展示を観た後には必ず立ち寄りたいブックショップとブティック。

自分の予算に合わせて記念になるようなアイテムを見つけたいもの。

また入場料がかかるグッチ・ガーデンの展示ブースに入らなくても、これらのお店だけ訪問することも可能である。

グッチ・ファンの人は、是非立ち寄っていただきたい。


グッチ・ガーデン(Gucci Garden)

住所:P.za della Signoria, 10, 50122 Firenze, Italy

営業時間:10:00-19:00

公式ホームページ:gucci.com


参考:

'Benvenuto! Gucci Garden Opens in Florence', in: Vouge(2018年1月9日付記事)

「モードの変革を一望。キュレーターが語る『グッチ・ガーデン』The New Versed In The Old」『The New York Times Style Magazine: Japan』(2018年4月10日付記事)



(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga

※写真の無断転載はご遠慮ください。

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