福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 3
第一弾の特集に引き続き、今回の記事でも、筆者の地元・福井県の色々なお店を紹介していきたい。
参考:
1. 美術館喫茶室 ニホ(閉業・2024年5月追記)
※(2024年5月追記)残念ながらこちらのカフェは閉業してしまった。2022年夏の訪問時には素敵な写真をたくさん撮ったので、このまま掲載しておくこととする。
こちらは福井県立美術館に併設するカフェである。
美術館に併設するカフェは、その美術館の特徴を反映したお店も多いためついついチェックしたくなる。
ドリンクメニューとフードメニューはこちら。
カフェは500円から、デザートも500円からといった価格帯。
デザートだけではなく、トーストやカレーライス、ホットサンドなどの食事メニューもある。
過去の展示や他の美術館のフライヤーが壁一面に貼られていた。
またこじんまりとした店内には色々な本が並んでおり、つい手にとりたくなってしまう。
暗めのグリーンの椅子とグレーの壁、シンプルだけど落ち着く雰囲気である。
まるで図書館のようなラインナップ。
文学、美術、哲学とそのジャンルも様々である。
注文したものも待つ間も画集や本を読むことができるので全然退屈しない。
オーダーしたのはたっぷりの季節野菜を使ったサラダ・サラダ記念日500円とレモネード500円(フードはドリンクとセットで100円引き)。
この俵万智さんの有名な歌集『サラダ記念日』と同名のサラダ。
実はこの県立美術館の目の前にある県立藤島高校は、俵万智さんの母校なのである。
ちなみにこの辺には福井大学やいくつかの高校が集まっている福井の文教地区であり、最寄り駅は本当に偶然なのだが田原町(たわらまち)駅である。
学校の最寄り駅が自分の名前と同じ音ということで、高校時代の俵万智さんは面白がられていたという話を地元で聞いたこともあった。
レモネードを飲みつつ、改めて『サラダ記念日』を読み直した。
10代の時にもこの本を読んだはずなのだが、その時には分からなかった人の心の機微が分かるようになったせいか、本のページをめくりながら、胸の奥がキュンとしたり、やるせない気持ちが溢れてきたりしてしまった。
美術館の向かいからは、高校のテニス部の生徒たちがポンポンとボールを打つ音が聞こえてくる。
恋愛で辛い思いをする場面が続いてしまうと、自己肯定感が低くなってしまって良くないのだが、『サラダ記念日』のような恋の歌に大きく頷いたり、頭を抱えたりできるくらいには、いつの間にか大人になった自分がいることにも気づいてしまう。
食べ物の話は後回しになってしまったが、こちらのカフェでは美術館の展示とのコラボメニューもあるそうなので要チェックである。
美術館喫茶室ニホ
住所:〒910-0017 福井県福井市文京3丁目16−1 福井県立美術館ヨコ
営業時間:9:00-19:00(月曜定休)
公式インスタグラム: @niho_sampo_
2. つきあたり
こちらは福井の六条地区にあるカフェ。
つきあたりという店名の通り、田圃が広がる集落のつきあたりにお店はある。
一見普通の民家なのだが、中には蔵を改修したカフェがある。
夏の福井、空は高く、緑は深く、青々とている。
これは筆者が見て育った風景である。
こちらではバランスの良いランチが人気とのこと。
元は蔵とは思えないくらい明るい店内。
当然のことながら天井はとても高い。
窓の向こうには民家が見える。
地方の都市には「今このような家を作ったらとんでもないお金がかかるのだろうな」というくらい良い木材を使った重厚な伝統家屋が多い。
メニューはこちら。
お餅が美味しいと聞いていたので早速オーダーすることにした。
何気にカウンター席にはコンセントがあり、ハイテクである。
さりげなく置いてある家具も昔から蔵に入っていたのだろうなと思われる古いもの。
オリジナルグッズもあるがロゴがとても可愛い。
また置いてある雑誌のセンスもとてもよく、ゆっくり読みたいものばかり。
そうこうしているうちにあべ川もち単品350円が到着。
実家はもち屋だったという店主が作る懐かしいあべ川もち、沖縄の黒糖で作られた黒蜜ときな粉との相性は抜群。
あべ川もちが有名なところといえば静岡県が挙げられるが、福井にはいくつもあべ川もちが美味しいお店がある。
幼い頃は、祖父母が買って来たらご相伴預かるくらい、自らは進んで選ばない素朴なお餅であったが、外国暮らしが長くなってきた今では、無性に食べたくなる味となった。
やわやわのお餅。
それにしても素敵な店内なので「蔵をこんな風に活かせたら最高だな」と思いつつ写真を撮った。
お店を出て車を走らせていると見えてきた風景。
また海沿いの夏の空の色とは少し空気感や色合いが異なるように感じる山の夏空。
子供の頃に過ごした夏の日を思い出したのであった。
つきあたり
住所:〒919-0303 福井県福井市岩倉町11−6
営業時間:11:00-16:00(日曜、水曜、木曜定休)
公式インスタグラム:@tsukiatari_cafe
3. 884HAYASHI珈琲
こちらは884と書いてハヤシと読む越前市・武生にあるカフェ。
武生中心部のこのエリアは、「蔵の辻」と呼ばれている。
江戸時代には関西・北陸間の物流の中継地点として栄えたこの地区には、商人たちの蔵が立ち並んでいた。
現在、それらの蔵は、様々な用途に使われていると同時に街の美しい景観作りに一役買っているのである。
こちらのカフェも蔵を改装して作られており、中では雑貨も販売している。
アイスコーヒーをオーダー。
簾越しに、趣ある街の風景を眺めつつ飲むコーヒー。
またお店の中ではメダカが飼われていた。
イタリアでは日本のようなアイスコーヒーはない。
その代わりにイタリアの夏のカフェの定番といえば、元々甘みがついた滑らかな口当たりのカフェシェケラートが挙げられるが、これはアイスコーヒーとは別物である。
アイスコーヒーの氷をかき回しつつ、ゆったりした時間を過ごしたのであった。
884HAYASHI珈琲
住所:〒915-0074 福井県越前市蓬莱町3−23
営業時間:10:00-18:30(木曜定休)
4. 栄雲堂
こちらも武生の中心部にあるお店。
福井にも和菓子屋さんはたくさんあるのだが、意外にもイートイン営業しているところは少ない。
栄雲堂は、珍しくイートインもやっている老舗和菓子店である。
お店の前にはバナナの木があり、一見この古めかしい店構えとミスマッチに思われるが、この木はお店で大事に育てられているらしい。
お店のショーケースの中には、和菓子だけではなく洋菓子もある。
奥の方が茶房となっている。
梅のお菓子が見た目も綺麗で美味しそう。
また若竹もなかが人気商品らしい。
メニューはこちら。
ぜんざいやアイス、わらび餅やチーズケーキなど種類はさまざま。
茶房からお店の入り口の方を写した様子。
オーダーしたのわらび餅。
出来立てわらび餅、氷の上でひんやり冷やされて辛うじて形を保っているというほど、プルプルかつやわやわである。
あ
きなこをトントンとつけて食べるとじんわりした甘さが口の中に広がる。
イートインスペースはゆったりとしており、かつメニューも和風のもの、洋風のもの色々揃っているのでおすすめである。
栄雲堂
住所:〒915-0813 福井県越前市京町1丁目1−2
営業時間:9:00-18:00(月曜定休)
公式ホームページ:eiundo3826.wixsite.com
5. sumu
こちらは福井駅前の比較的新しいカフェ。
天井の高いスタイリッシュなこのカフェは、インテリアにも拘っているようで食器や棚が素敵である。
テーブル席のエリアは、広々している。
筆者が頼んだのはスコーンセット450円。
友人が頼んだのはエッグベネディクト1480円。
ほかカレーは1380円からと食事メニューは割高な印象であるが、スコーンは程よいサイズでホクホク美味しかった。
ほか、カヌレも作っているそうなので要チェックである。
sumu
住所:〒910-0006 福井県福井市中央1丁目10−22
営業時間:11:00-16:30(月曜から金曜)、11:00-17:00(土曜日曜)、火曜定休
公式ホームページ:sumufukuiekimae.com
以上、県内の色々なお店を紹介した。
カフェの割合が多いが、他のジャンルのお店に行ったらそちらについても書きたいと思っているのであった。
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