20年前の推しをさかのぼる

最近、昔ハマったジャンルの曲をふと聞きたくなってね。

古き良き世代(90年~2000年初頭)の好きだったバンドのお話。



ちょうど中学・高校の頃でした。

小学生時代は友人とテレビの影響で分かりやすくミーハーしていた僕は、とりあえずSMAPもといジャニーズが何となく好きでした。

そのころから顔のいい男には弱い。

あれよ、しっかりジャニオタしてたわけじゃなく、「あーキム〇クだーかっこい~~~」くらいのノリ感ね。

それが中学に入って、劇的な出会いを果たしてしまったのです。


ヴィジュアル系。


リアルタイムで初めて「V系」を見たのは、かの有名なMALICE MIZER様でしたなぁ。「月下の夜想曲」が歌番組とかでかかってたりして、Mステで見て驚愕した記憶。

「えっこの人たち何?男?」

初見はそのくらいの感想。

いやぁあの頃ってV系の波が来てて、結構いろんなバンドがタイアップとか主題歌とかやってたんだよね。その結果歌番組出演も多かったし、そもそもアーティスト出演ありきの歌番組も多かったからさ。

んで、中学で仲良くなった友人PちゃんにMステの話をしたわけですよ。

思えばそれがすべての始まりだった…


PちゃんはとっくにV系沼にいた人でした。

出るわ出るわ、布教用の雑誌に音源。

重力無視して髪の毛おっ立ててる人いるし、どうみても女の子やん…な人いるし、仮装なの?ってくらい派手な人ばっかりでまぁ驚いた。

だが僕は幼少期から「顔のいい男」は大体好き。

「美しいもの」「きれいなもの」も軒並み好き。

手渡された雑誌とCDを持ち帰って、じっくり鑑賞した結果。

見事に沼入りでした。


ではざっくりと、当時ハマりにハマって身を焦がしたバンド達をご紹介いたしますね。

各バンドのファン総称が結構凝ってて面白かったので、思い出せる範囲でそちらも一緒に。



☆Laputa(ラピュータ)

当時の最推しバンドでした。現在は解散。

「金田一少年の事件簿」ってアニメあったでしょ?あれの何期か忘れたけど「meet again」がED曲で使用されてた。

ダーク&メロディアス。僕はJunji君推しだった。

解散直前の楽曲は近未来感が強めでそれもまた面白かった。ヴォーカルakiちゃんの歌い方に癖があるので、カラオケ行くと自然に模倣してしまうw

おすすめは「Breath」というシングルです。てか、そのCD含めての4枚連続リリースがあったんだけど、それは全部よい。最高。

ファン総称は「廃人」。


☆Plastic Tree(プラスティック トゥリー)

まだ活動しております。現最推し。Ryutaroさん推しです。

当時はみんながっつりメイクして、ダークメルヘン風な感じが強めのバンドカラーでしたね。今は面影残しつつかなり様変わりしております。

どちらかというと最近の曲が好きな曲多めかな。「リプレイ」「真っ赤な糸」「散リユク僕ラ」は未だに泣きます。イメチェン前()だと「プラネタリウム」「ツメタイヒカリ」あたり。

ファン総称は「海月」。


☆La'cryma Christi(ラクリマ・クリスティ)

知ってる人も多いかな?バンド名はイタリア語で「キリストの涙」ですよ。同じ名前のワインがあるわよ。このバンドのスペルがさらっと書けるかでV好き度がわかる。

こちらは実妹の最推し。妹は僕の影響で、小学生からV系をたしなんでおりますw復活ライブには2人で参戦しました。よかった。

ヴォーカルのTAKAさんがまーびっくりするくらいきれいなハイトーンヴォイスで、ちょっと爽やかめなサウンドの楽曲が多いイメージかな。アルバム収録にはきわどいのもあるからそれもいいわよ。

おすすめは「Lhasa」というアルバムです。全曲神。

ちなみにTAKAさんはドラマ出演もしたことありましてよ。

ファン総称が特になかったような記憶。僕の友人間ではネタで「クリスティーヌ」とか言ってたw

中学のころ選択授業の音楽でドラム触って、ラクリマの「IN FOREST」叩こうとして玉砕した。


☆Dir en grey(ディルアングレイ)

こちらも割と有名かも。「浦安鉄筋家族」ってアニメのOPでまさかの起用でした。

あとMステで「残~ZAN~」って曲で出演したのが当時はかなりの話題に。死体袋みたいなのがセットでぶら下げられてて、曲の終盤でびたんびたん動き始めて局クレーム祭りになったのは有名なお話。(そのころはまだSNSがなかったんだよ…時代だね…)

最近は全く触れてないんですが、今も活動してるのかな?

おすすめは「太陽の碧」。

どっちかっていうとディルはダークだったりシャウト系の曲が人気ある感じなんだけど、この曲は真逆です。

ファン総称は「虜」。全盛期は原宿にガチめの虜さんたちがたくさんおりました。コスプレの人も多かった。(今ならレイヤーに叩かれるレベル)

PIERROTファンと浅からぬ因縁があり、当時は神宮橋で戦争でした。

「逆橋」にはガチのコス勢虜さんいっぱいいたなぁ。あそこはある意味聖地でしたわ。


☆PIERROT(ピエロ)

「神風怪盗ジャンヌ」って知ってる?あれのEDでしたね。ちなみにりぼんっ子だった僕はジャンヌも好きです。

こちらのバンドもMステでちょいちょいやらかしてる。詳細は忘れたw

ヴォーカルのKIRITOとベースのKOHTAは実の兄弟です。村田さん。

KIRITOのピエロメイクは流行りましたねぇ原宿界隈で。

サウンドは割とテクノっぽさがあったり、聞いてるとどことなくディストピア感を感じる僕。

おすすめは「FINALE」ってアルバム。曲順の構成にギミックがあったり、シャウト系・シングルカットの名曲・バラード・近未来的なの、いろいろなPIERROTの曲が聞けるので盛りだくさん。

ファン総称は「ピエラー」、略して「ラー」とも言ってた。本気勢はちょっと宗教入ってるくらいの気合いでしたね。ライブの振付が楽しかった。


☆Raphael(ラファエル)

その名の通り、デビュー時のアー写が天使でした。YUKITO推しでしたね。

ギターの華月さんが不慮の事故で本物の天使になってしまい…解散しております。新聞とかにも載ってたわ。当時高校2年生だった。学校で友人と号泣したなぁ。

ヴォーカルのYUKIが元少年合唱団で、かなり歌のレベル高い。癖も強い。でも楽曲がクラシカル寄りなのでものすごいマッチする。耳に残る。

おすすめは「秋風の狂詩曲」「不滅華」だね。秋風は特におすすめ。間奏のストリングスがきれいすぎて禿げる。まだ着メロが3和音(自作可能)な時代に徹夜で作ったわ。はっずかしい思い出。

ファン総称は…あったようななかったような。

天使というキレイ目なバンドコンセプトなのに、本人たちは変顔とかネタ行動が大好きで雑誌に面白メイク顔載せてた。


☆CASCADE(カスケード)

V系のイメージとはちょっと離れるんだけど、ヴィジュアル系バンドです。

不思議ポップ感が強めかな。今でいうとサブカル系?

ヴォーカルTAMAちゃんの特徴的な声質は割と耳に残る。好みは分かれそう。

「学校の怪談」ていうアニメで「Sexy,sexy」て曲が起用されて、聞いたことある!って人はかなりいると思う。

おすすめは「コングラッチェ」。身内のV系カラオケ大会ではこれでテンション爆上げになる。

ファン総称は「カスケーダー」。


☆GUNIW TOOLS(グニュウツール)

こちらもなかなかマイナー?かも。Vでは珍しくヴォーカルとギターの2ピース。

なにせ世界観がすごい完成されてる。歌詞も一見意味不明なんだけど紐解けば哲学的。和製マザー・グースのような雰囲気。

MVはぜひ見てほしい…けどVHSですw

おすすめは「傘さすことの喜び」「ヨモギの心」「真鍮卵」、アルバムなら「NIWLUN」をぜひ。

ファン総称は特になかったと思う。

VISIOUSってV系専門雑誌にグニュウのFULLさんとプラのたろさんの対談コラムとかあって、めちゃめちゃ好きだった。

今でいうHN的なものでファンもVネームがあったんですが、僕のVネームはここのギターASAKIさんから頂いて「あさきち」でした。



バンド単位での推し語りは以上になります。CDは持ってたor曲はちょろっと聞いてたくらいのバンドが多すぎて、自分でまとめながら草でした。

ちなみに4畳半のマイルームにはあのころ買い漁ったV盤の8cmシングルが山とあります。中古屋めぐりが日課でした。クロチャとライカは神。雑誌はかさばるので泣く泣く処分しました。


なのでここからはちょっと聞いてたな…盤リスト。多分今でもカラオケで歌える曲はある。

・ROUAGE(ルアージュ) 解散間際にやっと聞き始める

・baroque(バロック) 後期はラップっぽい曲多め

・MALICE MIZER(マリスミゼル) 実はそれほど推してはいなかった

・SHAZNA(シャズナ) 当時の元カノの影響

・L'luvia(ジュビア) 妹が雑誌の応募で直筆サインパンフ当たった

・FANATIC◇CRISIS(ファナティッククライシス) 妹の2推し盤

・ナイトメア どちらかといえばネオV枠。仙台貨物もぜひ聞くべし

・Ove(オーヴ) 親友Pちゃんの影響。1曲だけ知ってる。

・Da'vidノ使徒:aL(ダビデシトアエル) 同じくPちゃん経由。当初盤名読めんかった。

こんなもんでしょうか。

コレクション欲のために音源は買ったけど聞いてない盤はもっとありますが、きりがないので割愛。


僕は中学時代、放送委員会に入っておりまして。

持ち回り制で給食タイムの校内放送を担当するんですが、僕の担当週はもちろんV系祭りでした。同志たちから「明日これかけて!」とCDを渡され、片っ端からかけてました。

さわやかな中学のお昼時に、校内に響き渡るデスボイス。インディーズ盤の曲なんて、もはや歌詞はR指定もの。

今考えるとやべぇ奴だったなぁ。


書いてて思い出してきたのが、V系用語たち。

バンド→盤、メンバー→麺、バンギャ(ギャ)、咲き、とかいろいろあったなぁ。

そして原宿のことも思い出してきた。今はほぼみかけなくなったけど、竹下がバンギャ服通りで神宮橋がバンギャの交流場所だった頃な。

初めてロリータや黒服に手を出した時、やっと橋に堂々と行ける!と勇んで出陣しましたよ。現地で友人作って、友人同士での家族構成でサークル作ったりとかね。掟が厳しい界隈だったんで、嫌気がさして上がりましたが。


長くなってきたのでこの辺で。

とりあえず総評。

「90年代V系は最高。聞いてみな、とぶぞ」

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