本を読んで「時生」

時生 東野圭吾/著作

面白くて、ついつい一氣に読み切った。
読むことにも書くことにも、慣れていないわたしですが、練習も兼ねて書いてみようと思います。
※内容も少し書いていますので、まだ読んでいない人、特にこれから読む人はご注意ください。




時生 東野圭吾




タイムリープ。
この言葉が1番合うのかな。
結局は何が目的だったのか、何をしに過去に遡ったのか、それが本人の意志からのものだったのか。
謎に包まれている物語です。
死ぬ寸前、死んだ後?
両親が出会う前の時代に飛んだ息子。
果たしてそれが、両親を出会わせる為だったのか、それとも息子が飛んでくる前提で両親は出会ったのか。
わたしは恐らく後者なのかなと感じた。
内容も、読んでいて入り込んでしまうくらい面白いものだった。固定電話の時代、携帯電話がない時代にはどのような状況だったのか、そのやり取りが手に取るように分かりやすく改めて勉強になりました。


そして、親子の会話で、新幹線「のぞみ」が走ってない!
望みがない!その下りは笑えました。
そんな冗談も織り交ぜて時代錯誤を表現してあるところは、作家の手腕なのだろうと僭越ながら感心しました。

彼女を拉致され、助けるために翻弄する主人公たち、その内容にも目が離せないくらいに入り込み、その危機迫る感じに私の心拍数も上がり最後まで読み切ってしまいます。
また、実母や育ての親との再会。
父と母の出会い。
あらゆる感動を織り交ぜた物語です。
わたしにとって、かなりの読み応えがありました。


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