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森に飲み込まれた寺院 ベンメリア
こんにちは。なおきです。
さゆりさんとふたりで海外や国内を巡る旅をしています。
10月にタイ、カンボジア、マレーシアを陸路で縦断する旅をしました。タオ島でのWorkawayに10月10日から参加することは確定していたので、それに合わせて行けるところを調べ、ふたりでツアーを作り上げた形です。
この「行きたいところを探す」という作業、僕は結構苦手です。調べる前に飽きちゃう。休日も引きこもりがちな僕にとっては、元から行きたいウユニ塩湖のようなところならまだしも、知らない街の知らないカフェに行くかどうかを判断するのがなかなかの負担になります。わかる人いるかな。
晩御飯何食べたいか聞かれても、自分の持ってる選択肢からしか出せないんですよね。中華か、和食か、洋食か、みたいなチョイスしか想像できない。わざわざ調べて、新しいレストランにチャレンジするという発想がそもそもないわけです。
そんな僕にとって、行きたいところを暇な時に調べておいて提案してくれるさゆりさんは本当にありがたいです。ランチやディナーは、さゆりさんが良さげなお店をリストアップして、最終的に僕が決めるという形で進めています。これも少しずつ話し合いながら決めた僕らのやり方です。
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カンボジアは、「旅するならアンコールワットは行っとかなきゃダメでしょ。」という発想だけで行きました。ほとんどノープラン、宿だけ予約してバスで国境を越え、到着してようやく、アンコールワットについて検索しました。なんと。遺跡はアンコールワットだけではないのか。オーマイゴッドファーザー降臨。
しかし我らがさゆりさんは違います。既に行きたいところを調査済み。それがタイトルにもある「ベンメリア」。ラピュタのモデルになった遺跡などというデマが出回るほどの秘境らしい。はい。行くしかないですね。
遺跡巡りの拠点となるシェムリアップには3泊しましたが、実質丸2日の滞在で、1日目はアンコールワット周辺、2日目はベンメリアとプレアヴィヒアを回りました。ベンメリア以外の遺跡もとても良かったので、また機会があれば紹介しますね。
本題_ベンメリア
シェムリアップから車で1時間。掘っ立て小屋のようなチケット売り場で2人分の10ドルを払い、閑散とした場所で車から降ろされました。辺りにはフルーツを売る屋台がちらほらあるだけ。他の観光客はなし。
ネットで調べたようなガイドもおらず、本当にここにそんな遺跡があんのかな。騙されてんのかな。とか考えながら歩いていたら、ありました。
圧巻。絶句。衝撃。なんと表現したらいいかわからないけど、遺跡がこの状態で残っていて、自由に見学ができることにひたすら感謝。
森に呑み込まれた寺院。崩れ落ちた建物からは因縁のかけらも感じられず、まるでもとからその姿だったかのよう。
空き家や廃墟から感じる鬱屈とした空気が全くない。設計から自然と調和した建物なのか、それとも遥かな時間がそうさせたのでしょうか。
木が大きい。寺院が建つ場所にはとてつもないエネルギーがあるんでしょうね。石をも呑み込んで育った木が、その歳月を静かに物語ります。
朽ち果てていくだけのはずなのに、むしろ再生しているような感覚にとらわれます。言葉にはできない素晴らしさ。
午前中だったからかもしれないけど、人も少なくて凄くのんびりできました。車を待たせていなければいつまでもゆっくりしていたいくらい。
今回の東南アジア旅では、また訪れたいオススメのスポットです。これから開発されて観光客も増えていくのだろうけど、できたらこのまま残ってくれたら嬉しいなぁ。
ベンメリアを調べてくれたさゆりさんに感謝。
なおき
読んでくださって、本当にありがとうございました。