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“決めつけ”は成長を止める。「苦手」は「得意」の裏返し(15/100日)

プロダクトデザイナーの秋田道夫さんの著書『機嫌のデザイン』を読んだ。詳しい感想は改めて書くが、今はとりあえずこれだけ。

「自分はこういう人間だ」と、自分であまり決めつけない方がいい、という話が書かれていた。似たようなことを、つい最近考えていたので、とくに印象に残っている。

「わたしはコレが苦手で~」と、わりとよく言っている自覚がある。嘘ではない。わたしは基本的に、うまく嘘がつけないタイプなので、本当に思っていることしか言わない。苦手です、と言えば、本当に苦手なのだ。

もちろん、ただただ自分のダメっぷりをさらけ出しているわけではない。例えば緊張しているとき、なんでもない風を必死で装うよりも「緊張してます……!」と言っちゃった方が気が楽になるし、相手にもふふふっと思ってもらえる(ことが多い。万人に通じるわけではない)。その和み効果を狙って、わたしはあえて自分の弱い部分を先に見せることがある。

なので、それはそれで、テクニックとしてはいいと思っている。思っているが、あまりにも「これ、苦手です」と言い続けていると、だんだん自分がその鎖にがんじがらめになっていくような気がすることも、ある。

つまり、「わたしってこれがダメ、ほんとダメ。でもこういうヤツだから、仕方ないよね」みたいな、あきらめモードになっていく。これでは、それ以上変化しようもない。

そこで、『機嫌のデザイン』の話に戻る。自分をあえて積極的に固定化しない。「わたしってこういうヤツだからさっ」と、言わない・思わない。するとどうなるのか。もしかしたら、「意外と、できるじゃん」が見えてくるかもしれない。

苦手、できない。そう思っていたら本当にできないまま。でも自分という存在を、違う切り口で見てみたら、そうじゃないかもしれない。だとしたら、決めつけはとてももったいないことだ。

「苦手」は、何か他の「得意」の裏返しかもしれない。解像度をあげて、自分自身にぴったりピントをあわせて、よーく見つめてみよう。伸びしろ伸びしろ、まだまだあるはず。

というわけで今後は、「わたしって所詮こういうヤツだから」を極力削ぎ落としていこうと思う。コミュニケーションを円滑にするためには多少使うだろうけど、自分に向けた言葉からは徹底排除。褒めて伸ばそう、マイセルフ。



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