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色を通して自分の心の声があふれ出す~アクティブ・カラーセラピー体験談~(30/100日)

「好きな色を選ぶ」とは、限らないのか。これが、最初の感想だった。

「◯◯なイメージに当てはまる色を選んでください」そう言われてわたしは、テーブル上に並べられた、12枚のカラードットを順番に見ていく。1枚選ぶと、また次の質問。未来の自分のイメージを聞かれたと思ったら、次は今の自分のイメージ。聞かれたことに対して、ぴんと来る色を選ぶ。不思議と、ぱっと目に飛び込んでくる色が必ずある。これは、必ずしも自分の好きな色とは限らない。意外だった。

自分で色を選ぶというより、色に呼ばれるような感覚。呼ばれたから選んであげたら、「ねえねえ、ワタシってどんな感じがする?」と色に尋ねられているような。色とおしゃべりをしているようで、その実、色を通して自分の声を聞いているのだろう。

色を選んだ後は、その色にどんな印象を持つかを言葉で伝える。優しい、クール、元気、暗い……その色の持つ「世間一般的なイメージ」がまず出てきやすいが、他のイメージが浮かぶこともある。何かが頭に浮かぶと、それをひたすらに言葉にしていく。

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今日、さとゆみゼミの同期・峰子さんからアクティブ・カラーセラピーを受けた。

アクティブ・カラーセラピーとは
アクティブ・カラーセラピーは、「色を使って自分の心を知る方法」です。12色のカラードットの中からあなたが惹かれる色を選んで、自分自身の言葉で自分の中にある答えを出す、シンプルで全く新しい手法のオリジナルカラーセラピーです。

色で本音に焦点を当てて、本当になりたい自分になれるよう「自分を見つめる時間」をセラピストがお手伝いをします。

アクティブ・カラーセラピー協会HPより

「自分の中に当てはまるものがあると、ふっと意識がそちらに向いちゃうのよね」

峰子さんの、この言葉が腑に落ちた。正直、「なんでわたし、この色を選んだんだろ?」と思うことは何度かあった。あったけれど、よーく考えてみると、「ああ、もしかしてあのことと無意識にリンクさせたのかもしれないな」と気づくことが、たくさんあったからだ。

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アクティブ・カラーセラピーの大きな特徴は、自分で選び・自分で言葉にすることにある。つまり、外野が「この色を選んだあなたは、◯◯ですよ」と決めつけるのではなく、常に自分の中に答えがあるということだ。

以前、峰子さんは「これは心理学の投影法の一種だ」と権威ある先生に言われたそうだ。ちなみに投影法とはなんぞや? ライターとしてはあるまじき行為だが、Wikipediaから引用すると、

曖昧な設問により回答者の心の内面や性質を明らかにしようとする手法

……とのこと。ロールシャッハテストが代表例として挙げられていた。何を隠そう、わたしは大学2年生まで心理学を専攻していたので、名前くらいは知っている。インクのしみを見た被験者の反応を分析することで、その人の思考などを読み解くというものだ。

アクティブ・カラーセラピーは、これにとても近い。「色」という身近なツールを用いているためとっつきやすく、わかりやすいのが魅力だ。

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「この色を選んだのには、必ず理由がある」

そう考えてみると、得た結果をよりアクティブに活用できると感じた。例えば最後に「自分への一番のメッセージ」の色を選んだのだけれど、それがこれまたどうも、ぴんとこなかった。真っ先に目についた色を「これだ!」と選んだわりに、なぜその色を選んだのかがさっぱりわからない。

でも、自分で選んだからには、理由がある。そういう前提で考えていくと、もしかしてこういうことかな、と考えが浮かんでくる。1つ考えが浮かんだら、それをフックにして、いろいろな感情や考えがあふれ出す。自分で自分を掘り下げていき、思考が深まる。そんな感覚を得られた。ああ、わたし今、タモリ掘りしてるわ……と。

自分がこうありたいと考える理想や、求めているサポート、課題だと感じていること。ぼんやりとしていたこれらが、今回のセラピーを通じて、なんとなく、輪郭を持ち始めたように思う。

自分のことは、自分が一番よく知っている――と言いたいところだが、意外とそうでもなかったりする。でもみんな、自分のことを知りたい、わかりたい、と思っている。そのための手法の1つとして、アクティブ・カラーセラピーはきっと助けになるだろう。

アクティブ・カラーセラピーについて詳しくはこちら。

※本記事は、筆者個人の感想です。

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