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コンプレックスのプラス面

数あるコンプレックスの中に、「子どもっぽい」「物を知らない」というものがある。コンプレックス、というのとは、もしかしたらちょっと違うかもしれないけれど。

わたしは不思議でならない。みんな大人になるにつれて、いろんなことに詳しくなっていく。誰に教わるでもなく、いろんな知識を得ていく。はずなのに、「いや、それ常識でしょ」と言われるようなことを、平気で知らない人間もいる。まぁ、他の誰でもなく、わたしのことなんだけれど。

若い頃は、それでもなんとかなっていた。でももうこの年になって、しかもこういう仕事をするようになって、ちょっと、いやかなりこれは恥ずかしいぞ、と危機感を覚えまくっている。

とはいえ、知らないものは知らないし。知らないくせに、さも「あー、はいはい。知ってますよ!」みたいな顔をするのは、もっと恥ずかしい。

なので「知らないこと、わからないことは、正直に言って教えてもらうように」という教えを、忠実に守っている。相手はさもこちらがそれを知っているように話すので、わたしのちっぽけな見栄と羞恥心が顔を出して、つい「ええ、ええ、存じてますよ」と相づちを打ちそうになるのだけれど。そこはぐっとこらえて、「ええと、すみません。わたし、詳しくなくて。教えてもらえますか?」と言うようにしている。

そうすると、だいたいみんな優しく教えてくれる。まぁ内心は「は?馬鹿じゃないの?www」と思われているかもしれないけれど、この際それは気にしない。実際に知らないのだから、仕方ないし。

わたしは小柄なので、どうしても子どもっぽく見える。加えて中身もこんなんなので、ますます幼く見えてしまう。これがすごく嫌だったのだけど、最近は、この幼さのせいで、相手も優しく教えてくれる気になるのかな、とも感じている。「やれやれ、しょうがねーな」と思ってもらいやすい、というか。

そう考えると、コンプレックスも、自分が思ってるほどマイナスなことばかりじゃないのかもしれない。長所と短所は表裏一体なんて言われるし、ちょっと視点をかえてみれば見え方なんていくらでも変わってくるのかもしれないね。

まぁ……「物を知らない」は、もうちょっとなんとかしたいですが!!!

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