【実話】#5 学校を行かないを選んだ娘との奮闘記=人は前を生きていくもの
前回からの続きです。
きっかけやタイミングを探す
学校への同伴登校をするようになり
少しずつ元気になっていく娘の姿に毎日幸せを感じていました。
4年生に進級する時には
「今日から毎日学校に行きたい!」と言ってはりきっていました。
心機一転するチャンスを
どこかでタイミング待ちしていたんだなって感じます。
もう、この頃になると
何が原因で学校に行けなくなったのか・・・
は、本人も私も家族もわからなくなり
ただただ、休みが増えることでの行きづらさが先行していたように感じます。
どんなきっかけでそれが始まろうとも
月日の流れの中で
人の感情は移りゆくものです。
そんな小さなことよりも
いかに、楽しく毎日を過ごせるか・・・
そのことの方が重要で
家族が心地よく過ごせる環境づくりに注力していきました。
朝のスタートは、和食から
ある日 ・・・
ホテルのような旅館のような
”朝ごはん”を食べたいと娘が言ってきました。
それが叶ったら、朝から学校に行ける気がする・・・と。
母としての役割を試されてる気もしましたし
いろんな理由をつけて学校に行けるように、
娘自身も自分の気持ちを奮い立たせていたのかもしれません。
鮭を焼いて
ふわふわの玉子焼きと
温かいお味噌汁に
炊き立てのご飯と
浅漬けのお新香
そんなリクエストを頂き・・・
すぐには整えられなかったけど
早起きの早起きをして用意できた日は
1日の始まりがとても清々しく感じたものでした。
残念ながらこのメニューを毎日整えるのは
長くは続いていませんが
何かしら一品〜2品
朝食のおかずを整えるという習慣は
お陰さまでできるようになりました。
それまでは
食パンも多かったですし
菓子パンももちろん
果物やヨーグルトの時もあったけど
おにぎりを作れたら上等でした。
私自身、幼少期から結婚するまで実家でお世話になっていた時に
母が拵えてくれた朝食やお弁当は
母の、母としての営みを家族のためにやってくれていたんだなと、
親になって、しかも数年経ってやっと私も足並みを整えることができたように感じます。
驚く行動に出る娘の成長を感じる
娘は4年生になって心機一転。
新クラスで担任の先生も変わりました。
私と同じくらいの年代の女性の先生。
この方も、私のスタジオのイベント出演などにご来場くださっていたこともあったり、他校に通学のダンスのメンバーと同じ学年の先生だったりとご縁が繋がっていました。
そして改めて、多くのメンバーが市内外からスタジオに通ってきてくれてダンスを通じて多くの繋がりが連鎖していることも感謝以上に感謝しているご縁だらけです。
この場を借りて、DanceStation ShinyEyesに繋がりのある方へ、
心より御礼を申し上げます。ありがとうございます。
さてまた脱線。笑
新クラスの係決めで
娘は、本当に驚く行動に出たのです・・・。
なんと・・・
学級委員に立候補したのです。
心を入れ替えて
自分にもできる!と決めて
これで学校に行く!と決めたのでしょう・・・。
実は、この学級会の場に私は同席していました。
娘の隣にいました。
母にコソコソと相談するわけでもなく
「はい!」
と右手を、いや右腕をピンと伸ばして
担任の先生の方を強く見つめる姿は
凛々しさそのものでした。
横にいた私は
目を耳を疑いました。
でもきっと
変わりたいって思っているんだなって
わかったから・・・。
首を大きく縦に振ることしかできませんでした。
この彼女の勇気に脱帽だったのです。
人は前を向いていく生き物です。
そして
振り返りたくない過去は
記憶から消していきます。
脳は優秀なハードディスクなのかもしれません。
そのハードディスクを
快適に稼働していくために
あらゆる経験をしているのかもしれませんね。
今日のお話はここまでにしますね。