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演奏でお金貰うトリオバンドに選ばれた大きな理由 会話 出番

トリオバンドのベースとして選んでくれた大きな理由は、

「協調しようと周りの音に耳傾けてた姿勢」

だった。


オーディションの時、特別な事してない。
コード表渡されてすぐやったから、ドラムのバスドラや周りはどう展開するのか感じて「ルート音」から始めた。

「今どんな会話しようとしてるのかな?」「この人達はどんな話し方するのかな?」、、、
そんなことを捉えることに集中しただけ。

初対面だから、
「挨拶から始まって相手を知る。傾聴する」ことが精一杯だし。
「これなら今の自分でもできる」だったし。

して少し捉えれたら、
「うん。うん。そうなんだ。それからどうしたの?」
って相槌を打つように。

して段々、
「アナタの言ってる事は、こういうことかな?」
って自分なりの解釈で少し聞いてみる。

それから何かしら相手が答える。

会話なんだ。音楽も。

ソロの時は、
周りが「アナタはどう思う?」って時で、

「俺はこうだと思うんだ。こうでね、こうだったんだ」

その時、周りは同じように
「うん。うん。そっか。それでそれで?」

して、「わかる、わかるよ!」
の共感が生まれた時に、グルーブする。

ジャズの巨匠と呼ばれた1人、トランペットのマイルス・デイビスは、

「音楽は競争じゃない。協調だ」

って。

だから「自分が思うままに自由にやる」ってことは、1人でやっていくってことで、会話は無く「独演会」だと思うんだ。

人は集まっても、有名になっても孤独だ。と言ってる人がいたこと思い出す。

今、「俺が俺が」「私が私が」が多い感じがする。
表面では人と何か力合わせてやっても、それぞれがバラバラで、ぶつかって噛み合ってない感じもする。

気持ち凄くわかるよ。

でもそれじゃ、個々それぞれの目的地に結局行けない。
というのは、松下電器創業者の松下幸之助が言ってた言葉で、「本当にそうだなぁ」って感じることは俺でもあって。

それはきっと1人でも投稿できるSNSが普及したからかもしれない。

「人には、その人が持ってる独自のモノってある」と思うし、だから「出番っていうのもちゃんとある」とも思うんだ。

「出る所と、引いてサポートする所」

これは音楽だけじゃなく、仕事やプライベートの人間関係、家族でもあるような気がする。

そうできればきっと、個々それぞれ違った目的地に行けて、みんなが得をするのになぁって思う。

高性能の車も、タイヤとエンジンのギア(歯車)が噛み合ってないと、高性能はムダに終わって目的地に進まないもの。

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