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「それって料理って言うの?」って言うの禁止な

本題に入る前に、自粛期間中たくさん料理を作ってきたので、
とりあえず見てくれ。

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試行錯誤の結果、この期間で唐揚げとシチューを0から作れるようになったぞ。(所属会社的に褒められることではまったくないが、基本行きあたりばったりで作るので、レシピを見て作ることがほぼ無い)

共働きの夫婦での二人暮らしで、共に料理は苦にならないので、在宅勤務が始まってからはどちらか仕事が落ち着いたり気が向いた方が作る方式で、当然のように料理頻度は増えている。
スーパーにも行く回数が増えて、所属する広告の事業部が向き合う食品・飲料メーカーの商品に直接触れて気づきが生まれる機会も増え、オフィスで仕事してるよりもこうやってできる限り「生活」をしながら仕事した方がいいのでは…と切実に感じたりしたが、今日言いたいのは別の話である。

上記のようにまーまー中の上くらいの料理意識の世帯でも「あーーーー違うなーーー今日はガッツリ料理する感じじゃないな〜〜〜」という日がある。週1〜2くらいはある。
そういう日は近所の居酒屋さんテイクアウトや外食に足を向けるときもあるが、「なんかなーーーーーー外で買うのも食うのもそれも違うぞ〜〜〜」って日もある。じゃあ何やねん、という話だが、あるんだからしょうがない。

そういう日の解決策を、今日見つけた。

下記の写真を見てほしい。

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中央上部にあるのが今晩の「おかず」であるが、内容は、
・豚肉をただ茹でたもの
・消費期限間近で安くなってたブリをただ茹でたもの
・舞茸を茹でたもの
・もやしを茹でたもの
である。まじでなーーーんの味もついていない。

今週辺りから自粛期間の運動不足と蓄積疲労で古傷の首が悲鳴を上げており、夕方に毎日整骨院に通ってはガッタガタの骨格をごりごりと矯正されているのだが、そんな中今日は冷蔵庫がほぼ空+米も尽きる、というタイミングが重なり、通院後治療を無にするが如く大量の食材+5キロのゆめぴりかを担いで帰宅したため、まじで全然メニューとか考えられなかった。

だからただ茹でた。茹でたら美味しそうなものを。

全てのものを茹でてそれっぽく盛り付けてみると、ただただ色彩がない。目が全然喜ばない。完全に茹でるものを間違えたと思った。

そして早く茹ですぎたため、米が炊けるまで13分待たなくてはならない。
微妙な温度になった茹でた食材をポン酢で戴く未来が目に浮かんだ。あんまり楽しみじゃない、いや絶対それはそれで美味しいんだけど。

ふと、調味料が並んだエリアに目を向ける。
その時に気付いた「味が無いなら作ればいいのでは…」と。

少年時代にファミレスのドリンクバーであらゆる飲み物を入れて真っ黒な液体を作って飲めずにお母さんに怒られたアレを、今は誰にも怒られずにできることに気付いた。

その結果生まれたのが下段の3つのタレである。
それぞれは説明するのは野暮だと思うし色でだいたいわかると思う。
正直何をどのくらい入れたのが全く覚えていない。
しかし、旨いものと旨いものと旨いものと旨いものを混ぜたら旨いものになるに決まっているので、完全に全部旨かった。

嫁も喜び、結果的にとても素晴らしい感じの食卓になった。

というところでタイトルに戻るが、
今日のこれはもう誰がなんと言おうと完全に料理だと思った、という話。

この期間でなくても、一人暮らしの学生や若手社員におなじみの「ちゃんと自炊してんの〜?」という問いに対して、レトルトにひと手間、とか、麺茹でて〇〇、系の実態を聞いた後に「それって料理って言う?」っていうの、いろんなところで聞いたことある流れだが、
今後そういうのは禁止にしようぜ、と思っている。

「こうすれば美味しくなるかな…」と思ってやった段階で全て料理だ、と思う。
「インスタント麺の仕上げにこの調味料と薬味を…」とか、何なら「この湯切りにこだわりが…」なのだって「料理」で良いと思う。
(※完全なる個人の見解であり所属会社とは一切関係がありませんすみません)


この自粛期間、望んでないのに料理頻度がいつも以上に増えてしまって、「やらなければならないもの=タスク」になってしまった人とか、自分で作って食べることが単に「生きるためにしなければならないこと」になっている人とか、きっと増えていると思う。

その中で、少しでも「こうすれば美味しくなるかな…」の瞬間を増やしたほうが人は豊かになるんじゃないか、そのためにはそれぞれの「料理」がそれぞれのハードルであるべきじゃないか、と今夜色素の薄い食材を旨いタレたちで食べながら思ったのでした。

ちなみに僕の学生時代の得意料理は茹でたパスタに永谷園のお茶漬けの素とごま油をぶっこんだ和風パスタです。ほんとに旨いんだから。

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