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麓井(ふもとい) 特別純米 本辛 圓(まどか) 生原酒 

明治27年(1894年)に創業。かつて庄内藩主としてこの一帯を治めた
酒井家ゆかりの方が当家を訪れ、「この水で酒屋をやらない手は無い」と
強く勧められたことから造り酒屋を興したと伝えられています。


現在でもこの井戸水の水質は健在で、酒造りの全ての工程に無濾過で使用されています。
創業当時、この一帯の地名は「麓村」と申しました。


また弊社は東北屈指の標高を誇る名山「鳥海山」の麓にあります。そして創業の
きっかけとなった井戸水と酒井家の「井」を掛け、「麓井」と命名されました。

麓井酒造HPより


海老原商店 店主自宅駐車場のジャイロより

お客様に「生酛って何?」ってよく質問されます。正直なところ、私も生酛が何なのか実際のところはよくわかりません。一般的には、昔ながらの伝統的な製法で作られた日本酒、という理解で良いと思います。一方、現代は生酛作りではなく速醸酛を使用した日本酒が主流です。速醸酛とは人工の乳酸を活用することで日本酒が圧倒的に作りやすくなりました。生酛、山廃などの表示がない日本酒の多くは速醸酛になります。

では、商品のスペックについて。

カテゴリー:純米酒
原料米:美山錦
精米歩合:55%
アルコール:16度
日本酒度:+10

美山錦は寒冷な地域に適した酒米で、突然変異により出来たと言われています。具体的には長野県で酒米の研究施設にて、放射線処理を施したところ、心白(お米の中心部)が大きいお米ができました。それが現在の美山錦です。美山錦で作られたお酒は香りが控えめで、スッキリした味わいが特徴です。

よって、こちらの麓井特別純米本辛圓生原酒というお酒は、ずばり、生酛っぽくないお酒だと推察されます。つまり、美山錦独自のスッキリ感に、生酛の甘味といいますか、お米の強い味も感じられる、そんな日本酒なのではないか、と想像しています。

以上です。

店名:海老原商店(埼玉県戸田市上戸田2-4-12)
業態:日本酒メインの居酒屋
※金曜日以外は完全予約制
料金:3900円~(十四代を含む日本酒25種類以上2時間30分飲み放題)
予約方法:海老原商店公式LINEもしくはInstagramよりDMをください。


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