53.【不思議・恐怖体験-4】『傘女』 第2話:覗き込む女と傘
〜前回までのあらすじ〜
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【覗き込む女と傘】
宇佐美:「あの人は何をしてるんだろうか。」
そう思って自分だけが目に入って気にしていた
にも関わらず、そのまま友人と笑いながら
話しを再開させました。
「まぁまぁ、変な人だけどなんもないだろ。」
「ここで変に話題変えるとおかしいしな。」
でも、その女の人の異様さが目につきます。
なにかを確認したいのか、車の背に隠れながら
ずっとくねくねと、僕らに顔を見られないようにしながら、こちらを覗き込んで見てくるんですよ。
流石に薄気味悪く、あまり良い気持ちはしません。
(こそこそ隠れてみられるという感覚は、
すごい不安に駆られますし、想像以上に、
気味が悪いんです)
僕は、2回目の異様な動きを見た時に、
友人達に言いました。
宇佐美:「ちょっと待った、あの人なんか変だよね?気味悪い人いるんだけど。」
友人A:「え、ほんとだ、何やってんだろ」
友人達はそんな反応をしていましたが、
"まあ大丈夫っしょ!"って友人は言いながら、
またスナック菓子を食べてゲラゲラと、
学校の出来事を話しながら談笑を続けます。
そこから5分ぐらいでしょうか。
僕らが談笑をしている間に、その女が顔を手で
隠しながらこちらに近寄ってきました。
ふらふらとしながらも、俯きながら
カツカツと徐々に歩み寄ってきました。
右手にあの黒い傘を持ったまま。
続きます。ではまた👋
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