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【旅打ち】ソウル競馬_2022年11月(前編)

本編は旅行記をメインとしていますので、今回観戦してきた韓国競馬で得られた知見は別途「ワタシと韓国競馬」マガジンにて記事をアップします。

実はワタクシ、大学では外国語学部で韓国語を学んでおりまして、自慢ではないですが『冬のソナタ』に端を発した韓流ブームより10年ほど早い時期から韓流に染まっている訳です。

そして、ほぼそれと同時並行で培い、今やもうこれが無いと生きていられない(?)ほどの趣味である競馬

この2つを融合させた「韓国への旅打ち」をいつかは行こう行こうと思ってきた中、日韓共に水際対策の緩和でワクチン3回打っていればもう完全に「コロナ前」。これはもう行くしかない!

ということで、11月11〜14日の3泊4日で韓国に行ってきました。

1日目/2022年11月11日(金)

スムーズな韓国入国

今回の旅の始まりは関西国際空港第2ターミナル

個人的に日韓線は大韓航空を使うのが好きなんですが、エコノミークラスでも往復6万円強とさすがに高いので、同3.8万円のピーチアビエーションを選択。

荷物を1個預けることができ予約変更も無料の「バリューピーチ」プランを選んだのですが、手荷物1個だけで済む人用の「シンプルピーチ」プランを選べばその半額程度だったと思います。

まぁ東京・大阪を往復すれば3万円ぐらいかかりますし、まだ便数が戻り切っていない中での3.8万円は自分の中で納得の価格です。

往路MM005便は搭乗率7割といったところでしょうか。老若男女入り混じってワイワイ言いながら皆搭乗していきます。全員がマスクを着けている以外はもう完全に「コロナ前」と言って差し支えないでしょう。

ソウル(仁川国際空港)には定刻通り14:55に到着。

実はワタシ、コロナ禍真っ只中の2020年4月〜2022年3月にインドネシア駐在をしており、その2年の中で3回ほど一時帰国したのですが、日本・相手国共に厳格な検疫体制に辟易としていました(それはそれで必要な措置だったのですけどね)。

よって今回の韓国の検疫にものすごく神経を尖らせていたのですが、予めQ-CODEというシステムに入力さえしておけば(ワクチン接種証明書は不要で、健康状態などを入力するだけです)、そこで発行されたQRコードを見せるだけで高速通過。15秒ぐらいで済みます

韓国への渡航情報は下記サイト参照。日本橋夢屋さんのサービスを1回も利用したことが無いのですが、各国への渡航情報がタイムリーに一番良く纏められていますので、ワタシはよくここを参照しています。

検疫のあとは入国審査、そして税関とスムーズに進み、荷物が出てくるのも早いので着陸から30分も経たないうちに外へ出られました。このペースはもう完全に「コロナ前」です。

韓国人の友人との19年ぶりの再会

到着口を出ると学生時代からの付き合いである韓国人の友人が出迎えてくれました。2003年2月にソウルで会って以来、19年ぶりの再会です。

その19年間に20回は韓国に行っているのですが出張が多かったですし、日本が大好きな彼も家業を継いで社長さんになり、仕事が忙しくなって日本には全然来るチャンスが無かったとのこと。その間細々と辛うじて連絡だけは続けてきたのですが、今が会うチャンスかと思い今回の再会に漕ぎ着けました。

会った途端、彼の目からは涙がポロポロと。。。

まぁワタシはこういう場面で泣くようなタチではないので(但しウマ娘アニメでは嗚咽レベルでボロボロ泣けますが)ニコニコしながら彼が泣き止むのを待っていましたが、その20回の渡韓歴の中で彼と会おうと思えば会えたのも事実。ちょっと罪悪感も・・・。

そんなこんなの後、仁川空港からは空港鉄道(各停)に乗り、孔徳駅から地下鉄5号線に乗り換えて東大門歴史文化公園駅で下車。4番出口の目の前にある東横イン・ソウル東大門2が今回のお宿です。

安心・安定の東横イン

ワタシはビジネスホテルと言えば東横イン派。どこに行っても部屋は同じ広さと造りですし、いつも小綺麗。そして、デッドスペースであるベッドの下にスーツケースを置けるようにしたのって、登場当初は「天才か?」と思ったぐらい。

あと、コロナ禍で隔離用ホテルとして率先して政府借り上げに協力した心意気も粋に感じており、何かとご贔屓にしているホテル。もちろん会員カードも持っています。

そんな東横イン、公式サイトから海外店舗も普通に予約できるのでポチッと。あいにくシングルは埋まっていましたが2番目に安いエコノミーダブルは空いていたので3泊で予約。お値段は1泊約8万ウォン(約8000円)。もちろん無料朝食も付いています。

ご飯・パン、おかず系3~4種類、生野菜2種類、キムチ2~3種類、韓国式スープ
日本よりも選択肢は広く、おいしいです

チェックイン時、会員カードは普通に使えますし、フロントの方々は日本語バリバリに上手。まぁ別にちょっとは韓国語使えるので現地資本のホテルでも良いのですが、不必要に負荷を増やす必要性も無いので日本式ホテルで寛ぐことにします。

テレビが机の上にあるものの(日本では壁掛け)、
ザ・東横インな安定の部屋構造
コンセント(220V)はC型プラグで、机の上には1個だけ。
少し使いづらいですが机の下(椅子の奥)にも2個あります。
ワタシはこういうモノを持参して・・・
コンセント口数を増やしました
東横インなので、もちろんベッド下にはスーツケースの収納が可能

安心安定の東横インにチェックインし、荷物を置いてから友人と共に近くの店でサムギョプサル(豚三昧肉の焼肉)を賞味。ビールや韓国焼酎片手に19年間積もり積もった話をしてこの日は終了です。

韓国料理はお皿が一杯出てきてテンションが上がる上がる

2日目/2022年11月12日(土)

いよいよソウル競馬場へ

前夜はやや飲みすぎたのでこの日は朝ゆっくりめの始動。ホテル目の前にある東大門歴史文化公園駅から競馬公園駅まで地下鉄4号線一本で行けます(所要時間40分弱)。料金は片道1450ウォン(約145円)。いまや物価(特に外食費)は日本以上かも知れない韓国ですが、公共交通機関は激安です。

競馬公園駅で降りるとたくさんの人たちが皆一定方向に歩いていますので、それについて行けば間違いなく競馬場へと行けます。


改札を出ると駅構内に予想紙売場が5つぐらいありました(競馬場内でも購入可能です)。

予想紙の種類は数え切れないほど

この冊子型の予想紙、値段は種類により1000〜4000ウォンと幅がありますが、ワタシが見た限り명승부(”名勝負”、4000ウォン)と에이스경마(”エース競馬”、2000ウォン)が人気のようでした。この日は前者を購入。なお、この時にマークカード記入用の黒サインペンをタダで貰えますので、忘れないように受け取りましょう。

左が”名勝負”、右が”エース競馬”
B4?サイズと大きいです
(右は比較用として金沢のキンキを。帰国後に撮影)
”名勝負”(4000ウォン)の紙面。
青・黒の2色刷りで特に展開(通過順位)欄が見やすかったです
”エース競馬”(2000ウォン)の紙面。
多分これを持っている人が一番多かったかも

ちなみに韓国の予想紙の印の打ち方は★◎○△※の順です。星を見るとどうしても「穴馬」の二文字が思い浮かびますが、すぐに慣れます。

なお、当然のことながら予想紙は韓国語版のみです。

日本でも日本語版しかありませんのでこれは仕方がありませんが、他の方々の訪問記を読んでいると数字だけを拾っても過去4~5走の負担重量、戦績、着順、展開・通過順位、タイム(上がり3Fやテン・終い1Fも含む)ぐらいは分かるという声が多いので、外国人案内所でもらえる英語版のレーシングプログラムよりはマシだと思います(ワタシは今回貰っていません)。

と言いますか、これは日本でもそうだと思いますが競馬新聞って単純に言葉が分かるだけでは読めないんですよね。競馬素人に馬柱を見せて中身を理解できるかと問えば恐らく「分からない」という回答になりそうですし。

それが、競馬の仕組みを理解していれば多少表現法は異なっても数字が持つ意味というものは万国共通ですので、上記の理解に繋がっているのでしょう。こう考えると競馬の世界ってのは本当に面白いものです。


さて、駅から外に出たところの露店にこんなものが・・・

右から韓国式海苔巻き(キムパプ)、細長い焼餅ですが、左端の茶色のものはご存じでしょうか?そう、韓国の誇るゲテモノのポンデギ(茹でた蚕の蛹)です。栄養満点でなかなか優れた食べ物のようですが、如何せん独特の臭さに厳しいものがあります。と言うか要は虫ですし。

もう今日び韓国人は食べないものであり、ポンデギはすっかり絶滅したものと思っていましたが、まだここに生き残っていました。ちなみにワタシは昔に一度食べたことはありますが、もう二度と食べたいとは思いません。

ソウル競馬場に到着

さぁ、気を取り直して入場門へと向かいましょう。

何故か東南アジア風?の装い
蹄鉄デザインのアーケード歩道
ついに到着、ソウル競馬場!
角度が異なりますが19年前はこんな感じでした

ソウル競馬場の入場料は2000ウォンです。中央競馬とほぼ同額ですね。

ちなみにコネスト(KONEST)の記事に交通系ICカードT-moneyを使って入場できるとありますが、ワタシが今回試した限りでは不可でした。KRAは競馬専用アプリの普及を推し進めていますがそれでの支払いを優先させているようです。アプリは韓国に居住しないと使えませんので、我々は普通に現金で支払いましょう。

左側(テント側)が現金、右側がアプリ入場
入場券(日韓比較)

さて、無事に入場できました。本編は旅行記であり、この日の競馬にフォーカスした記事は別途作成しますので、ここからは少し駆け足で、写真を中心に場内の模様をお伝えします。

スタンド前のベンチは翌日のGI開催でも余裕で座れました
パドックも翌日のGI開催でも余裕で座れましたが、
カメラを構えている人が少なかったのが日本との違いを感じました
スタンド外の席は座面が跳ね上がって席取りしにくいので、
8割方埋まりますがどこかには座れると思います
ソウル競馬場の誇る大型映像装置 "VISION127" がコレ!
幅127mもあり、東京の2倍、阪神の3倍の大きさです
川崎のドリームビジョンも迫力がありますが、ここはそれ以上でした
スタンド内は座席の設置割合が日本と比べ物にならないほど多い!
ただしここは新聞やマークカードを置いた席取りが激しいです
後検量所も観れるようになっているのが素晴らしい!

そうこうしているうちにお腹が減ってきました。フードコートのようなものはありませんが、各階に食堂がありますのでその中の一つに入ります。

ウゴジタン(7500ウォン)をチョイス

前夜少し飲み過ぎたのでスープものを選択。これはウゴジタンというもので、乾燥白菜(外葉)や豆もやし、ぜんまいなどを牛骨スープで煮込んだものです。アッサリしていますがコクもあり、二日酔いにも効くとされていますので昨晩少々飲み過ぎたワタシには五臓六腑に染みわたりました。


この日は大統領杯(GI)が行われる翌日に備えた下見という位置付けであり、どちらかと言うと記事ネタ探しであちこち歩き回っていたため馬券は4レース(ソウル4~7R)しか買いませんでしたが、5R(C5一般、1300m)で複勝2.3倍が、そして6R(C4一般、1600m)で馬連16.7倍が的中。30,000ウォンほどのプラスとなりましたのでこのお金は明日使うことにします。

的中馬券はそのままバウチャーとして購入に回せますので、
払戻金額をメモっておきます

韓国の馬券は100ウォン(約10円)単位で買えるのですがウォンは円と比べて桁が一つ大きいので、まるで上の写真は4000円の馬券を買ったかのように感じられてなんかお得です。


競馬の後は韓国人の友人と合流し、夕食と軽い飲み。

地下鉄3号線安国駅近くのプクチョンキムチジェ(북촌김치재という店でキムチチゲを食べたのですが、これまで韓国で食べた中で最もおいしいキムチチゲでした。さすがは地元の人ぞ知る人気店です。詳細は下記リンクからGoogleクチコミなどをご覧ください。

ホテルに戻ると時刻は20:30。高知12R 一発逆転ファイナルレースまで20分あったので、つい買ってしまいました。

高知ファイナルはまともに予想しても当たらないのでいつも石本騎手とその他一人から三連複2頭軸総流しで100円×10点買いしているのですが、やはり適当に買っても当たらないのが高知ファイナル・・・。

3-4日目は後編に続く。

以上が前半1-2日目の様子でした。長くなりましたので3-4日目は後編に続きます。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。



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