【旅打ち】小倉競馬_2023年8月
「夏競馬」という言葉を聞くと、どこを思い浮かべるでしょうか。
恐らく札幌競馬場や函館競馬場をイメージする人が多いのではないかと思いますが、ワタシの場合は小倉競馬場です。そう思わせるのに特に何がという訳でもないのですが、とにかく九州は夏が元気なイメージ。もちろん「暑い」というイメージもあるのですが近年は北海道や東北でも余裕で30度を超えますので、これはもう日本全国どこに行っても同じでしょう。
思い返せば小倉競馬場には2000年に一度行ったきり。JRAの競馬場で1回しか行ったことがないのは小倉と新潟なのでどちらに行こうか迷ったのですが、関西から新潟は交通費が高いためなかなか食指が動かなくパス。あとは小倉だと以前から一度やってみたいと思っていた「同日に二つの開催競馬場に行く」ということが可能ですので、今回は佐賀競馬場とのセットで九州へ行くことにしました。
1日目/2023年8月18日(金)
阪九フェリー乗船(神戸→新門司)
小倉競馬第1Rは10:00発走ですので、ワタシの住む尼崎からそれに間に合うよう移動するには当日朝7時過ぎの山陽新幹線でも大丈夫。しかしそれだと芸がありませんし、先日の台風7号で東海道・山陽新幹線のダイヤが乱れまくったのをみるとまだちょっとコワくて乗れません。
そのような中、今回選んだ移動手段は阪九フェリーの神戸→新門司航路。そういえば23年前の訪問も行きはフェリーでした。久しぶりの船旅です。
フェリーは「神戸港」発となっていますが神戸港にはいくつものフェリーターミナルがあり、今回利用する阪九フェリーは六甲アイランドからの出発。よってまずは阪急神戸線で御影へ行き、そこから連絡バスに乗って移動します。
阪神御影・阪急御影からの乗客はワタシを入れて5名ほどだったのですが、JR住吉では立ち客が出るほどの満席に。バス車内では隣に座ってきた同年代の方から話しかけられ、その方はほぼ同時刻に出航するフェリーさんふらわあ(大分行き)に乗船とのことでしたが、旅先で見知らぬ人との会話というのは楽しいものですね。しかもお互いにマスク無しで。例の感染症禍を乗り越え、またこういう日々が帰ってきたことに対してなんだか胸が一杯になりました。
フェリー乗り場に到着すると、既に乗船が始まっていました。
まだ出航まで30分以上ありますがみなさん既にお風呂に入ったりレストランで食事したりと、思い思いに船旅を楽しんでいます。そうそう、船旅ってこういうのが楽しいんですよね。
定刻20時ちょうどに船は出航。とりあえず船内探索とデッキ観賞が終わりましたので部屋に戻ります。そうそう、今回確保したのは7Fのデラックスシングルです。
料金はインターネット割引後で10,140円でしたがこの日は繁忙期ということで、通常期であれば9,560円です。
今日は家を出る前にシャワーを浴びてきましたし、食事も軽く済ませてきましたので売店でビールとツマミだけ購入。しばしTVでも観ながらのんびりと過ごします。
そして出航1時間後に船内放送があり、明石海峡大橋の下を通過ということで再度デッキへ。
実はワタシは兵庫県明石市の出身で30過ぎまで明石で過ごしましたので、明石海峡大橋は建設時から見慣れた存在なんですが、それでもやはりこうして見に来てしまうほど美しく巨大で立派な吊り橋。ワタシにとっては永遠のお国自慢の一つです。
播磨灘に入ると陸地からやや離れたところを航行しますので携帯の電波があやしくなってきました。(TVはワンセグ画質に落としながらもずっと映っています)
携帯がダメなら船内WiFi(30分×4回利用可能)もありますが、そのWiFiも結局は陸上の基地局からの電波頼みにつき特に船室内ではほぼ使い物になりません。最近はヒマさえあればX(旧ツイッター)を開いている自分が少しイヤになっているところもありますので、これはデジタルデトックスの良い機会とします。
フェリーはなかなかいいぞ
お酒もほどよく回り、漫画を読んでいるうち多分23時ぐらいに寝落ちしていました。
ここで、そもそもワタシはバスも飛行機も「夜行便」というのが苦手。ロクに眠れないからです。会社の海外出張でビジネスクラスに乗ったこともあるのですが、それでもまともに眠れませんでした。しかし今回のフェリーは普通に就寝。
もともと波が穏やかな瀬戸内海航路である上に今回は天候にも恵まれましたので飛行機よりも全然揺れなかったというのもありますが、自分の周りに十分な空間があり且つベッドは当然のことながらフルフラットという状況が睡眠の質を高めてくれるのでしょう。
あとは船内を歩き回ったり風呂に入ったり食事したり、ゆったりと過ごせる空間を提供してくれる乗り物としてはフェリーの右に出るものは無いと思います(ただし悪天候の時は地獄)。
ここで下図の通り同じ夜行便である高速バスとの時間・費用比較をしてみました。バスの4列シートとフェリーのスタンダード洋室がほぼ同じぐらい、そして今回ワタシが利用した個室はバス3列シートと同程度の値段になりますが、他の瀬戸内海航路も調べてみたところ今のフェリーっていわゆる「大部屋で雑魚寝」の席数が少なく、主流はドミトリー・カプセルホテル的なベッドなんですよね。バス4列シートの窮屈さは説明不要ですので、時間的な余裕がある場合は断然フェリーを選択したいと思います。
2日目/2023年8月19日(土)
新門司港に到着・小倉駅へ移動
目が覚めると時刻は6時。途中揺れで目が覚めることも無く十分に睡眠を取ることができました。やはりフェリーで良かったと実感します。シャワーを浴びてサッパリした後は朝食、6時半の営業開始と同時にレストランへ。
卵焼きが甘い味付けだったのでこれは九州風でしょうか。ワタシは生粋の関西人ですので甘い卵焼きはあまり好きではないのですが、焼鯖が安定のウマさにつきこの日の朝食はおいしくいただきました。
メシ食ってあとは部屋でNHK朝ドラのダイジェスト版などを観てたりしていたら定刻より5分ほど早く新門司港に到着。ここからはJR門司駅経由小倉駅行きの無料バスに乗車。小倉駅まで結構な距離があるのですが無料ということで太っ腹ですね。
無料バスは新門司港を8:45に出発しJR門司駅まで35分、小倉駅までは50分ほどかかりました。9:35に小倉駅に到着し、そこから北九州モノレールに乗って10分ちょっとで小倉競馬場に到着です。なんというアクセスの良さよ!
小倉競馬場(ダブルヘッダー第1試合)
さぁ、23年ぶりの小倉競馬場訪問。モノレールの駅からほんの1,2分歩けばスタンド内に入れるほどアクセスが良いことをすっかり忘れていましたが、これは鉄道で行ける競馬場の中では函館と並んでダントツのアクセスの良さです(次点が東京・京都・船橋・笠松といったところでしょうか)。
ここで、稲庭うどんさんの記事をご紹介させていただきます。
この本をちょうど読み終わってからの競馬場訪問でしたので、本の内容を思い浮かべながらのモノレール乗車は楽しいものがありました。
着いたらほぼすぐに第1Rが始まり、それを見届けてから(馬券はハズレ)しばし競馬場の中を探索します。
クソ暑いスマートシートに戻り午前中のレースに臨みますが、16~18頭立ての3歳未勝利戦の難しいこと… 馬券はカスリもしません。そうこうしているうちに昼休みに入りましたのでメシでも食うことにします。
九州と言えばラーメンやちゃんぽんが有名ですがいまや全国区でどこでも食べることができるもの。一方でうどんは讃岐よりも大阪のやわらかい麺が好きですし福岡うどんは現地へ行かないと食べられませんので、ワタシがいつも九州上陸時に初手で狙うのはうどん。今回もコレを選んで大満足でした。
・・・その後も2歳新馬戦や3歳未勝利戦に引き続き臨みますが的中せず。まぁ的中しないことはしょっちゅうですが、5頭ボックスを組んでその5頭が掲示板に1頭も載らないというような大ハズレを繰り返していると戦意も落ちてきます。
第7Rが終わると時刻は13時半。今日は第10Rまで滞在しようかと思ったのですがこの後は特にお目当てのレースも無く、新潟メイン・日本海ステークスの①ビキニボーイ単勝だけ買って撤収することにしました(ハズレ)。結局ダブルヘッダー第1試合は0封の完敗です…
この後は佐賀競馬場で第2試合を迎えるのですが長くなりましたのでひとまずここで筆を置き、佐賀での模様は別記事にてお届けします。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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