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どうせ歩くなら東海道 06 【土山〜坂下】

東海道を(ちょっとづつ)57歳女が歩いた記録です。

前回のゴール、土山宿田村神社からスタート

田村神社
滋賀県甲賀市土山町 北土山
田村川と海道橋
(滋賀県甲賀市土山町 北土山)

ちなみに広重の浮世絵もここです。

永谷園

永谷園のおなじみのカード。
お金は貯まんないのにこういうのはとことん貯まる。
しかしまだ全宿場コンプリートに至っていない。

さてさて。いやな感じの雲が出てきた。
♪ 坂は照るてる鈴鹿は曇る〜
鈴鹿馬子唄を歌ってみる。

滋賀県甲賀市土山町 南土山


蟹坂古戦場跡
(滋賀県甲賀市土山町 南土山)
蟹ケ坂の集落
滋賀県甲賀市土山町 南土山

国道1号線に出てしばらく歩く。
ここを左へ入ると

国道1号線
(滋賀県甲賀市土山町猪鼻)

立場のあった猪鼻(いのはな)

猪鼻の集落
(滋賀県甲賀市土山町猪鼻)

正面の山が猪鼻っぽいね。気になる。

「いの花や  早稲のもまるる 山おろし」
大高源吾の俳句。「鼻」を「花」と詠むのがニクイ。

滋賀県甲賀市土山町猪鼻


山中一里塚公園
(滋賀県甲賀市土山町 山中)

山中一里塚は現存せず。小さな広場に石碑が立っています。
同じ場所にある「鈴鹿馬子唄之碑」は
当時の文部大臣小杉隆氏の揮毫によるもの。
この方、ちょっと前にニュースで騒がれてましたね。
あまりよろしくないことで。
でもこの字見てるとそれほど悪い人でもなさそうに思えるから不思議。


山中の集落に入る。

山中の集落
滋賀県甲賀市土山町 山中

鈴鹿馬子唄公園で休憩したら
そこのトイレがとてもキレイだった。
とってもありがたい。

鈴鹿馬子唄公園
(滋賀県甲賀市土山町 山中)

白状するが、これまで何度かトイレ休憩に失敗している。
トイレがなかったり、あってもちょっとアレな感じだと
つい我慢をしてその後もっとアレなトイレに駆け込むハメになったり。

年齢を重ねると失うものも増えていく。
夢、情熱、肌のハリ、黒い髪、堅固な膀胱。

再び国道1号線に出る。雑草どもが行手を阻む。
なぎ倒しながら行軍する。

滋賀県甲賀市土山町 山中


日本の山は美しい。
日本人に生まれてよかったです。

滋賀県甲賀市土山町 山中


滋賀県甲賀市土山町 山中

田園地帯のあちこちでこういう光景が増えましたね。
「地球環境を考えよう!」だの「時代はSDGs だよ! 」だの。
正直ついていけない。
それで失うものだってあるのに。

1号線沿いに山賊から襲撃されたと思しき山賊茶屋があった。
仲間割れか。

滋賀県甲賀市土山町 山中

1号線を30分ほど歩いて、
道路の左手に「国土交通省鈴鹿スノーステーション」の看板が見えたら
右側の道に入ります。そこが旧東海道の分岐点。
そのまままっすぐ行くと鈴鹿トンネルに入っちゃうので気をつけて。

旧東海道分岐(右へ)
滋賀県甲賀市土山町 山中

東海道は鈴鹿トンネルのちょうど上に出る。

万人講 常夜灯
滋賀県甲賀市土山町山中

チョー気持ちいい。ここだけ別世界のよう。
調子にのってベンチで寝そべる。
お腹が空いてきたので昼食のつぶあんドーナツを食べる。

鈴鹿峠に到着。
祝!県またぎ(2回目)

鈴鹿峠
滋賀県甲賀市土山町 山中
三重県亀山市関町 坂下

たいしてしんどい思いもせずにここまで来たので、

鈴鹿峠は大したことないな! 楽勝やな!
何なら駅からうちまでの坂道の方がよほどしんどいわ!

などと舐めたことを抜かしながら鏡岩に登ってみたら

鏡岩
(三重県亀山市関町 坂下)

ぎゃあああぁぁ。

いきなりの断崖絶壁が現れて腰が抜けた。こんなに高かったとは。
さっきまでの優しい鈴鹿峠がいきなりDV男に豹変したような
だまされた気分だ。

怖さのあまり足が震えて制御不能に陥ったものの
岩の上を這いながら何とか下りてこれた。
最近物忘れがひどく、自分が高所恐怖症ってことも忘れてました。

その後はつづら折りの急峻な下りが続く。
下りでホントによかった。江戸からの人は大変だなあ(他人事)

鈴鹿峠 八町二十七曲がり
三重県亀山市関町 坂下

石畳や石垣は当時のままだ。ここを昔の人は草鞋で歩いた。
馬子は荷馬を曳きながら登った。荷馬だってしんどかったろう。
それにしてもどんだけ屈強なん、みんな。 
もはや別人(馬)種に思えてくるよ。

片山神社
三重県亀山市関町 坂下

門前には旧坂下宿があったが、洪水で集落ごと壊滅したらしい。
その後ここから1キロほど東の現在の場所に移った。
自然にはかなわない。昔も今も同じ。

旧坂下宿 古町付近
三重県亀山市関町坂下

左に進むと坂下宿。
このあたりに坂下一里塚があったそうだが発見できず。

三重県亀山市関町 坂下

地元の男性から声をかけられる。
「どこまで?」
「関まで」
「じゃこれあげるよ。勉強してね」

道行く東海道ウォーカーたちに配っておられるようだ。
おおきに!


坂下宿に到着。

三重県亀山市関町 坂下
三重県亀山市関町 坂下

坂下宿松屋本陣に到着。
ここでゴールと行きたいのだが、バスの本数が絶望的に少ないので

関宿まで旅はもうちょい続く。
がんばれ私の足。



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