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「助けて」と言えること

日本には、特に雪深い地方には、
屋根雪を下ろしたり、茅葺屋根の葺き替えや
農作業など、作業を手伝い合う
『結(ゆい)』というシステムがあります。

雪深い富山県南砺(なんと)市の方々は
そういう中で育った方々なので、
助けて欲しいと声を上げればすぐに助けて下さるんです。

これは恐らくどこの田舎でも同じことが言えるんじゃないかと思います。

移住してみて最初に困ることは、
地域の情報がゼロと言うこと。

欲しいものが買える店はどこにあるのか?など、
生活に必要なものを手に入れる為に必要な情報は、
転勤などで引っ越した場合と違って手に入れ難いような気がします。

実際に私は困りました。

どこに行けば『キャッチライト』が買えるのか?
どこに行けば安い野菜を買えるのか?

誰に聞けば良いのか分からず、
結局金沢まで峠道を頻繁に走って買い物をしていました。

南砺(なんと)市に移住するまでは、
困ったことが起きても自分たちで解決することしかして来なかったので、
助けて欲しいと声を上げることに勇気が必要でした。

今ではご近所さんの家を訪問して声を掛けることができるようになりますが、
わざわざ家に行ってまで些細なこと
(でも私にとっては重要な困りごと)
を聞いたり手助けをお願いすることは
とてもハードルが高かったんですよね。

富山県南砺(なんと)市では、
未来ミーティングと題して、

南砺市をより暮らしやすくする為の話し合いの場が設けられています。

そこに移住者として参加した去年も今年も
私は、移住直後に相談できる場が欲しいとお願いしました。

他人ばかりの中に移住者と言うよそ者が入っても
新生活に困らないように、
困った時に声をあげられる場所や
地域で声を掛けやすくなる為のサポートが欲しいと。

『助けて』と言える人だけが定住でき、

『助けて』と言えない人は孤立して去って行くのは
あまりに寂しいと。


今回初めて助けてと言えて、二つ返事で助けに来てくれた人がいるなんて、

本当にありがたいことです。


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田舎移住のウソ・ホント🌟築150年の古民家を買っちゃった❣なつみんです🌻 富山県南砺(なんと)市に移住をして丸3年経った2020年からは、 新規就農した夫を手伝って農作業もしています。 サポート頂いたものでより美味しい農作物を作る糧にします❣