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「別れの曲」と私

この投稿で書きたいこと
同じ曲でも、自分の置かれている環境や精神状態によって解釈が異なる。どんなに練習をしても見えていなかったことはたくさんある。音楽は、同じ曲でもそのときそのときのベストを探す旅。

ショパン「別れの曲」(練習曲作品10-3)は、私にとってとても思い入れのある曲です。
音大で学んだわけではありませんし、きちんと音楽を勉強したわけでもありませんが、小さいころからずっとピアノは私の友達でした。小学生のころ、お休みの日はいつも一日中ピアノに向かって好きな曲を好きなように弾く生活をしていました。
そんな私ですが、ありがたいことに今月、貴重なピアノを弾かせていただく機会を得ることができ、「別れの曲」を弾くことになりました。そこで、この曲との思い出を振り返ってみようと思います。

出会い

1991年、私は小学校5年生でした。
トレンディドラマ全盛期。フジテレビで放送されたドラマ「101回目のプロポーズ」内で流れた「別れの曲」に、すぐに魅了されました。
クラスでドラマのパロディ劇に取り組んだ際、「SAY YES」と「別れの曲」をピアノで弾きましたが、当時は初級アレンジバージョンで弾きました。「いつか本物の美しい別れの曲を弾きたい!」と強く思った記憶があります。

グレード試験

1997年、高校2年生のとき、ピアラのピアノグレード試験を受けることになり、ずっと憧れだった「別れの曲」を弾くことに。
それまで好き放題いろいろな曲を弾くだけで、一曲と真剣に向き合ったことがなかった私。このときはショパンやこの曲の背景について学び、楽譜がぼろぼろになるまで弾きました。
グレード5級はとれたものの、課題の多い試験となりました。今振り返ると、そこで明確になった課題も、一生懸命一曲と向き合った経験も、私にとって財産になっていると感じます。

人前で弾く

あれから20年以上を経た2021年、あらためてまたこの曲と真剣に向き合っています。高校生のときは限界まで練習・勉強したつもりでいましたが、今当時使っていた楽譜を見直すと新しい発見ばかり。1音1音、丁寧に確認しながら練習しています。ペダルの切り替え、強弱…本当に基本的なところが、今弾きたいと思う演奏とははずれていて、弾き癖を直しているところです。

ちなみにこちらの配信の後半で「別れの曲」を弾いています。(まだまだです。)


ショパンや曲の背景については別稿でまとめようと思います。
読んでいただいて、ありがとうございました。

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