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今更ハリーポッター観てる。その3(ネタバレあり)

「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」

今回も箇条書きで書いてきます。

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意地悪家族とのやりとり復活。やっぱこれがないとハリーポッターじゃないよね。

しかしいきなりヴォルデモートの手下に襲われ、息子君が巻き添えになる展開はなかなかショッキング。
前作でついにヴォルデモートが復活、しかも何の罪もない生徒が殺されるというキツイ事件があっただけに過去最高に重いトーンになっている。

しかもいきなりおデブの息子君を守るために魔法使ったせいで退学処分になるというのもビックリした。
だったら3作目でのおばさんを風船にして飛ばすとか相当ヤバかったのでは?とかツッコミを入れたくなるのだけど、これはどちらかというと体制側に問題があると後々明らかになっていく。

今回一番関心するのはついにホグワーツよりも力のある魔法界の政府みたいなものがしゃしゃり出てくる所で、当然ヴォルデモートが復活したのはこの世界において大事件な筈なのに一番何とかしないといけない政府のトップの人が恐怖でその事実を認める事が出来ないというのがとても生々しくて面白い。

要はみんなを脅威から守らないといけないはずの人が、目の前の脅威に対し及び腰な為に対策が後手にまわりどんどんひどい事になってくるという、コロナウィルス自粛中の日本で観る映画としてビンビン心に響いていくる。

しまいには、一番危機感を持っているはずのダンブルドアに対し「おまえちょっと黙れよ」とホグワーツに圧力かけてくる感じとかリアル過ぎて全然笑えないぜ。

そして政府側から送られてきたのはパディントンシリーズのルーシーおばさんの声でお馴染みのイメルダ・スタウントンなのだけど、権力を振りかざし学校内のルールを次々と変えていくサイコパス演技が最高。

ここの学校内のルールが次々変わっていく感じが、僕が「賢者の石」や「秘密の部屋」のときに「この学校駄目じゃね?」と嬉々として突っ込んでいた内容と結構被るのがなかなか今思うと恥ずかしい。

なぜなら「ダンブルドアえこひいきばっかで駄目だろ!」とか「そんな危ない授業やめろよ!」とか、いざ思っていた事をルールとして禁止していくと、とても味気ない学校になってしまい心底悲しくなってしまった。
それと今回のピンチにハリー・ポッター自身もこれまでの自分の活躍を「運が良かっただけ」「人の助けがあってなんとかなっていた」など、もう一度自己分析し他者と一緒に闘う事に意識的になる展開も凄く良いなぁと思った。


要は今回の作品はこれまでのシリーズを再度客観的に批評する様な形で話が進んでいき、それでも自分を信じて闘うのだ!と主人公が立ち向かう映画になっていて、僕がシリーズモノで一番好きなヤツだ!

しかしラストバトル、少年少女だけで敵を倒せるわけもなく助けにきたゲイリー・オールドマンが犠牲になるという悲しい展開(といつつゲイリー・オールドマンに関しては今回異常にカッコ良いし立派な事ばっかり言うし、死亡フラグがビンビンだったのでそれほど意外でもないっちゃない)

ヴォルデモートVSダンブルドアのかめはめ波対決、なかなか見応えあって良かった。

ハリーとチューした中国人っぽい女の子、今後ヒロインになっていくのかと思いきや、自白剤で仲間の秘密しゃべっただけでフェイドアウトしていく感じが凄い嫌だなぁと思った。
仲直りとかあんのかと思ったら全くないし、最終章までのつなぎの女って扱いになっているのどうなのよ。今劇場でかかってたら超怒られそう。

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