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「プレデター:ザ・プレイ」の感想(ネタバレあり)

プレデターシリーズの雑な印象

プレデターシリーズに関してはそこまで詳しくなくて、一作目もかなり前に観てうる覚えだし、その後観た「エイリアンvsプレデター」も分からないけど正当な続編って感じがしないし、あまり追いかけられている作品ではなかった。
映画が好きになってまともにちゃんと観たのは、シェーン・ブラック監督の「ザ・プレデター」だけだったりして、そちらは陽気でブラックで楽しい作品だったけど、どちらかというとシェーン・ブラック色が強くて、プレデターらしい映画だったのかはよく分からなかった。でも主人公達のならず者傭兵チームのキャラの濃さとかがとても好きな映画。

今の時代に相応しいプレデター

そんな知識で観たけど、今作は原点回帰的にシュワちゃん主演のプレデター第一作を今の時代にあった語り口でアップデートしている印象がした。

主人公のナルがなぜ狩りをするのかと問われ「出来ないと思われてるから」と答える所で、時代設定は昔なのに抑圧された女性による現代の目線の映画になっているのも面白かったし、プレデターと合わせ鏡的に狩人としてどちらが強いのか対決していく流れがこの時代と舞台設定だからこそ活きていた。
村の女性達とは反対方向に歩き出し、狩りを選び歩き出すシーンがとても映画的な感動があった。

狩る者を狩り、それを更に狩る者がいて、その頂点の存在にプレデターを示す登場シーンからして映画的な語り口が巧み。
そしてこの狩る者と狩られる者の構図が何度も繰り返され、終盤までプレデター側が彼女を狩る側の存在として認識しないのだけど、そんな「出来ないと思われている」彼女がどんどん一作目のシュワちゃんの様にサシで渡り合うラストの対決シーンはカタルシスがあった。
しっかり一作目を踏襲している感じが熱いし、当時は気にならなかったけど今観ると雑な所とかもさりげなくブラッシュアップしている気がした。体温を下げて見えない様に闘うシーンとか今回の方が良かったと思う。
最期は彼女がここまでの闘いの中で得た知識と経験を全てぶつけて勝利するカタルシスが素晴らしかった。

主人公ナルを演じたアンバー・ミッドサンダーもとても良くて、素晴らしいホラーヒロイン顔。
大きい目でリアクションがとても映える女優さんで、それだけに大きいスクリーンで観れたらもっと良かっただろうなぁと思う。

あと犬ちゃんがとても健気で可愛かった。
襲ってくる熊に自ら囮になるべくトコトコと走って行くシーンはかなりハラハラしてしまった。

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