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今更ハリー・ポッター観てる。その2(ネタバレあり)

今週も自粛。
家で初めてのハリー・ポッター鑑賞を続行。
箇条書きしていきます。

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

前の2作品と比べて明らかに大人向けな絵作りの映画になっていて、映画全体にダークな印象が強い。
やはり監督がアルフォンソ・キュアロンだけあって撮影の重厚さとかは半端ない。細かい所のディティールを観ているだけで楽しい。

毎度お馴染みのハリーの意地悪家族とのやりとり、ブラックユーモア感が増していてとても良かった。親戚のおばさんを風船にして飛ばす時に流れる音楽の雰囲気が意地悪。ゼロ・グラビティ。
しかし相変わらずなんでこんな大変な想いをしてハリーの面倒を見ているのかよく分からない。世間体を気にしているとかなのかな?

家を出て公園で座り込んでいるシーン。とてもホラー映画的な怖さがギラギラで好き。

今回の萌えキャラのバックヒークちゃん。
「気高い動物」みたいな説明されてたけど、カメラが引いた時プリプリウンチを放出してるシーンがめちゃくちゃ動物園にいそうな動物っぽくて可愛い。ギャグなのか何なのか分からない雰囲気に笑った。

急に現れるエマ・ワトソンも可愛い。

ほうきでボールを追いかける競技、今回は応援する側がフェイスペイントしてたりスポーツ的な雰囲気をより出しているのは良いと思ったけど、相変わらず「そんな状況でやんなよ」感。

追いかけてくるアズカバンの監獄の看守係(?)めちゃくちゃ情緒不安定な生き物でそんなのに任せんなよ。特に何もしていない段階でハリー殺されかけてんじゃん。

ゲイリー・オールドマン!!?こんな役で出てたの!!!ひげもじゃもじゃだし小汚過ぎて気づかなかった。もっと早い段階で分かる感じにしてくれよ。

終盤の見せ場のタイムスリップシーンは観ていてとても楽しかった。バックトゥザフューチャー2みたい。
敵の撃退シーン、いよいよハリーの才能のヤバさが尋常じゃなくなってきた。

ラスト付近のどんでん返し展開、性急すぎてなかなか呑み込めなかった。
人狼になるの自分でも分かりそうなもんだし早めに自分で対策出来なかったのか、、、あんた。いい人面してラストにまたサラッと出てくる感じとかちょっと混乱した。

三作観て掴めてきたのは、このシリーズはサラッとセリフだけで出てきた要素が、後で実はめちゃくちゃ重要になって出てきたりする事が多い。映画的にはその印象付けが弱いので僕は結構ポカンとして何が起こっているのかよく分からないのだけど、もしかしたら原作読んだ人向けの映画だからこういうバランスなのかも知れないと思えてきた。

僕は原作を全く読んだことないので呑み込みづらいだけで、原作ファンに対してビジュアル的な楽しみを付与する様な作りになっているんじゃないのかという気がしてきた。

「ハリーポッターと炎のゴブレット」

ダンスの相手探すシーンとか、登場人物みんな性の目覚めが訪れていてラブコメ的な要素が増している。

冒頭、まさかのハリーと意地悪家族とのやりとりがない。「今回はこの一家どんなひどい目にあうのかな?」と、ここの要素を楽しみに観ていたりするのでショックを隠し切れない。僕にとっては007でいうオープニング曲のシーン位重要なのに悲しい。

ほうきでボールを追いかける競技のワールドカップシーン。
そういやいつも観ていたのは高校野球みたいなもんだし、プロともなればどんだけレベルが違うのか楽しみだなぁ、、、と思っていたらまさかの試合シーンカット。
この辺で個人的には「おい、今回の製作陣全然ツボを押さえられていないぞ!」と不安な気持ちになってくる。

その試合後、唐突にヴォルデモートの子分の襲撃シーンに突入。
正直この子分登場の撮り方が異常に下手くそで全然怖くない。試合に負けて暴れている過激派のファンかな?位の印象だったので、後にヴォルデモートも手下だったと分かった時の「うわ、あんな弱そうな奴らが手下なのかよ」とガッカリした。

映画としてのルックがまた子供向け映画に戻った印象。やっぱ前作のアルフォンソ・キュアロン良かったな、、、と改めて思った。

学校のシーン。
闇の防衛術の担当の先生変わり過ぎで笑う

よく呑み込めなかったのだけどくじで名前出た人が魔法対決するらしいのだけど、下級生なので申し込み用紙を入れてないはずのハリーの名前が出てきてしまうトラブル発生。

「いや、そんなん別にルールに違反するわけだから無効にしたらいいじゃん」と思っていたら「しかし年齢は満たないけど名前が出たら出場しないといけないルールだし出そうぜ」とよく分からない理屈でハリーが出場することに。
普段ルールゆるゆるなくせにこういう時は「ルールなんで」とかいうの気持ち悪い。相変わらず魔法界イミフ。そもそも三大魔法学校の選抜メンバー対決じゃないのかよ。

一回戦ドラゴンが守っている金の卵盗むヤツ。
コロシアム的に戦うのかと思ったら、ほうきで飛んでいってずっこけた。闘技場使わへんのかい!

二回戦水の中で探しもの対決。
これ始まる前に金の卵の使い方がどうのこうのするやりとりあったけど、湖に鳥人間コンテストみたいなギャラリー作って大々的に「今回はこれ!」みたいに発表するなら生徒に謎解きさせる意味なくない?

三回戦迷路からの脱出。
シャイニングっぽくていいビジュアル。
ただ二回戦勝ったメリットが迷路に入る順番が早くなるしかなくてなんか腑に落ちない。

一等になってやったー!と思ったら優勝カップに触れた瞬間、ヴォルデモートの復活場所に飛ばされるという鬼展開。
これ自体もかなりびっくりしたし、一瞬でロバート・パティンソンが死ぬ所で驚きすぎて声出た。

あのヴォルデモートとハリーのビーム対決はやっぱりドラゴンボール、セル戦のかめはめ波対決のオマージュシーンかな。

その後のラストの余韻が今までにない位苦い感じなのが良かった。
いよいよ話が終わりに向かっていく準備が整った感じで今後の展開が楽しみになった。

4作目、監督の手腕の問題なのか全体的に詰め込みたい要素を上手く処理出来ていない印象がした。
シーン単位ではキャラ同士のやりとりの生き生きした感じとか、ラブコメ要素も楽しかったんだけど全体のバランスを考えると変な映画だったなぁという感じ。

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