車での旅行の良いところ

車での旅行には車での旅行なりの、公共交通機関を使った旅行には公共交通機関なりのそれぞれ長所短所があるが、車での旅行の良いところはまずルートとスケジュールが制約されにくいこと。だいたいの目安をつけて宿を押さえてしまえばあとは自由に動ける。ある区間が通行止めだったり渋滞したりしていても別のルートに迂回することもできる。疲れを感じれば休憩できるし、現地で興味を引くものを見つけたら立ち寄ることができる。公共交通機関では到達できない場所でも、車なら安全に通行可能な道路がある限り到達可能である。

もう一つは荷物を減らさなくてよいこと。公共交通機関を利用する際には常に荷物を持ち歩く前提で荷物を小さくまとめる必要があるし、飛行機の場合には預けられる荷物の量や持ち込める荷物の量に制限がある。それに対して車なら車の中に積める範囲で持ち込めるので、公共交通機関利用に比べて持ち込める荷物の量が多い。また、乗り継ぎが無いので一旦車に荷物を積んでしまったら帰宅するまで入れっぱなしでよい。宿に荷物を持ち込むときにすべての荷物を持ち込むのは面倒なので、そのときにはある程度絞り込む必要があるが、すぐに使わない着替えは車に残すことができる。長距離の移動でフェリーを使うときでも、車の中に荷物を置きっぱなしにできるので荷物を減らさなくてよい。

旅行に限らず、仕事で大きな荷物や大量の荷物を運ぶときも必然的に車利用になる。

何よりも嬉しいのは自分が普段使っている枕を持ち込むことができること。旅先で枕が合わないとよく眠らないが、普段使っている枕ならやや有利である。とりわけ一人で運転するときにはしっかりと休養を取ることが不可欠である。公共交通機関に乗っているときに眠くなれば寝ればよいが、運転中に眠くなったら運転をやめて休憩するしかない。いくらスケジュールを柔軟に調整できるといっても疲れを溜めて運転するのは危険である。

最後に、車と公共交通機関との本質的な違いは、公共交通機関は他人と乗り合わせるものであるのに対し、車の中は個室であること。たとえ渋滞していようと車の中は個室である。公共交通機関も空いていれば快適だが、満席の乗り物で見ず知らずの他人と隣合わせで過ごすのはつらい。

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