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千切りキャベツを買って、シャツにアイロンをかける話

 私の主食はキャベツと豆腐です。毎度スーパーで、カットキャベツパックを2袋と、おかめさんの絵柄の絹豆腐3パックセットを購入します。少食な1人暮らしだと、キャベツを買ったとしてもスープや野菜炒め用に4分の1サイズのものしか買いません。狭いキッチンで千切りをしようものなら、シンクと足元にキャベツが散乱します。カットキャベツは楽で良いですね。毎日お世話になっています。最近、「大容量カット青ネギ」もうちのレギュラーになりました。切られていて、洗わないでそのまま食べられるモノを買うのは、良い手抜きです。

 実家の洗濯機は乾燥機付きのドラム式洗濯機です。最近の洗濯機だと、わざわざ干すよりも乾燥機を使う方が服が痛まないと聞きますよね。うちの洗濯機がそんな良いものかは分かりませんが、私たちはほとんど乾燥機能を使うことがありません。なぜなら洗濯物を干すのが好きだからです。柔軟剤の香りに包まれながら、無心で服の肩の線に合うようにハンガーを通したり、多すぎる洗濯物を目の前に「どこに干そうかな」と思ったり、「お父さん洗濯物多すぎ!」と毎度思う30分間が楽しいのです。もしかしたら服にとっても無駄かもしれない、手間な時間です。

 一方で、洗濯物を畳んでしまう時間はあまり好きではありません。(なぜかTシャツとタオルを畳むのは大好きです。)そのため、私は服を畳むのをやめました。大量にハンガーを買って、干した服をハンガーにかけたまま収納しています。服が好きで、たくさん服を持っているので、もちろんクローゼットに収まるわけもなく、ドンキホーテで買ったデザイン性皆無なハンガーラックが私の部屋の景観を崩しています。それでも、嫌いな時間を増やす必要もないので、お洋服を畳むことには手を抜くことにしています。

 フローリングの床掃除ってどのくらいの頻度でやるものなんですかね。コロナ禍で、自分は掃除好きだと気がついたのですが、特に床の拭き掃除の時間は心が落ち着きます。実家には「ルンバではないルンバ的なお掃除ロボット」はいますが、あの子はお掃除があまり上手ではありませんね。彼にはベッドの下をお願いしています。重曹を使って雑巾で気になる汚れを擦って落として。一人暮らしのおうちは狭いので掃除がしやすいです。雑巾とバケツがないときは、フローリング用床拭きシートで週に1度ほど床を磨いています。磨いても磨いてもすぐに汚れるのに、この無心になれる手間な時間が私には大切です。

 世界は「ポリエステル100%」で溢れていますね。洗濯機で洗濯して干しても、シワが目立たないのは素晴らしいと思います。でも、どうしてでしょう、夏は綿のシャツが着たくなる日がありませんか?綿のシャツを着る日は決まって真夏日なので、汗が染み込んだシャツを洗濯しない選択肢はありません。そして乾かしたとき「ポリエステルってマジすごいな」って思うほど、くしゃくしゃになったシャツが現れます。もし私がアイロンを取り出すときがあるのであれば、アイロンするものが溜まったときか、「明日どうしてもこのシャツを着たい」と思ったときです。面倒かと言うと、面倒だなと思う時もあるし、別にそうでないと思う時もあります。でも「手間がかかるな」とは思います。

私は「手抜き」も「手間」も、自分のためにあると思います。
「手抜き」も「手間」も、誰にも強要されなくて良いと思います。
人それぞれ、手を抜いて作りたい時間があるし、手間をかけて満たされたい時間がある。衣食住、それぞれの作業、どれに手を抜きたくて、どこに手間をかけたいかは、人それぞれです。
それは性格だし、個性だし、好みだし、生活だし、人生です。

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