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FC東京×ヴィッセル神戸(J1:34節)

2020年の特別なJリーグの最終日。天皇杯、ルヴァン杯は残っていますがおおよそのチームが最終戦になるこの日にFC東京vsヴィッセル神戸をチョイスした理由ですが川崎フロンターレvs柏レイソルのチケット争奪戦に敗れて、最終節は現地で!と思い飛田給まで足を運びました。

【飛田給から座席まで】
飛田給駅で降車すると両クラブのグッズを身に着けた人を見るとテンションが上がってきます。老若男女にサッカーは愛されているなと思うからです。
そんな高揚感を抱きながら階段を下ります。
飛田給に来るのは初めてではなく、私の中でルーティーンがあります。
それが『プチショップますや』で缶ビールを買い、裏の喫煙所でたばこを吸いながら駅でもらったエルゴラを読むことです。この禁煙ブームの中で愛煙家を大切にしてくれているお店に還元しようと少なからずの恩返しです。
スタジアムに到着するとアウェイ席まで歩きます。徐々に関西弁の方の割合が増えてきてサイン入りグッズ、限定品であろうグッズを持った方を見かけると『猛者だ!』と心の中でつぶやきます。猛者に失礼な発言をしないようにしながら座席につきます。

【ウオーミングアップ】
座席はヴィッセル神戸側でした。
私はサッカーを見るときはウオーミングアップから見たい派です。
理由は『プロの凄みを一番感じられるから』です。
試合中は一人一人がボールを触る時間は短いですし、リスクを冒したテクニカルなプレーは中々見られません。
ウオーミングアップではまず、キーパーが出てきます。私がプレーヤー時代キーパーだったこともあり熱視線を送ります。
ただ、この日アップで私が一番見とれたのはACLで大活躍した前川選手ではなくアレックスGKコーチでした。
クロス対応のアップでは左右両足か正確なキーパーが出るべきボールを蹴り、シュート練習では同じモーションから高いシュート、ゴロのシュートを蹴り分けて、置いたボールに関しても見とれてしまうような軌道を描いてネットに吸い込まれる姿に唖然としてしまいました。
とは言っても、主役は選手です。私の中でウオーミングアップの一番の見どころはコールキーパーのパントキックです。プロなのだから当然という意見もあるかもしれませんが綺麗なんです。見事なバックスピンでハーフラインで待ち受けるコーチの元まで飛んでいき、これが左右両足でだからたまりません。パントキックをつまみにこの日もビールを飲みながらキックオフを待ちます。

【キックオフ】
私は普段、DAZNのハイライトでJ1、J2は全試合チェックするのですが現地でフルタイム見ると毎回、『こんないい選手がいたのか』と発見と驚きがあります。ただこの日はもともとのお目当ての選手がいました。ヴィッセル神戸の菊池流帆選手(24)安井拓也選手(22)の2名です。菊池選手は期待通りの対人で対峙するアダイウトンを俗にいうチンチンにしていました。安井選手も流動的な動きからビルドアップで、さすがだなーと見ていましたが前半途中でFC東京の紺野和也選手(23)に視線が吸い込まれました161㎝と小柄な選手だなくらいにしか思っていませんでしたが、ボールを持って前を向いた途端に『あ、この選手うまい』と分かるオーラを放ち細かいタッチで突破していきました。味方からの【なすりつけパス】にも前を向き切り込んでいく姿はお金を払っても見に来た価値があるなと感じました。
試合自体は何かが懸かっているわけではない、もちろん今シーズン最終戦ですから節目ではあるのですが、いわゆる消化試合という位置づけです。
両チームACL終わりでもあり1.5軍的位置づけ同士の試合だったかと思います。

【両チームの感想】
【FC東京】
・アダイウトン選手が菊池選手にほとんど競り負けているににアダイウトン選手をターゲットにし続けるのでゴールキック、ロングボールが収まらない。
→後半、原大智選手が投入され多少解決しました。
・両サイドバック、両ウイングにボールが入った際に中のサポートが少なく孤立、苦し紛れに縦に行くしかない。
→ここは最後まで修正しきれていなかった印象でした。
・ブロックを気づくが取りどころがはっきりしていないので、我慢の時間が長くなる。
→先制できたので結果オーライでした。
【ヴィッセル神戸】
・田中順也選手が1トップ慣れしていない?サイドから持ち上がっても前の動き出し不足で攻撃が完結できない。
→後半、藤本憲明選手が投入されて解決しました。
・足元で受けたがる選手が多いのでバイタルでボールを持てても、怖さが少ない。
→シルバーコレクターだった頃の川崎フロンターレでよく見られたのですが、相手に引いてブロックを敷かれるとボールは回せても点が取れなくなる現象だと思います。この日はパスの出しどころを探してシュートを打つ気がないのが敵にも会場中の観客にの伝わっていました。
・古橋亨梧選手が入ると全然違うチームになりました。
→ヴィッセル神戸の選手が古橋選手にボールを集めるのは分かりますが、FC東京の選手からしても要注意人物だと分かっていても止められないスーパーな選手でした。

【試合後】
やっぱり、サッカーは現地が良いですね!
寒空の下でも試合中は、そんなこと忘れてあっという間に90分過ぎ去ってしまいます。
現地に行くと前述してきた良い所がありますが、現地で感じるのはたった90分のために多くの人が関わっていてプロサッカーの凄みを感じます。『警備で客席を見ている人は試合気にならないのかな?』『売店で働いている人は普段何してるんだろう?』様々思いますが、一番は現地観戦できるようになって良かったなということです。
コロナの終息はまだ見えませんが、来シーズンが待ち遠しくなる1日でした。

#スポーツ観戦記 #FC東京 #ヴィッセル神戸 #Jリーグ

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