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平成生まれが杉山清貴&オメガトライブのライヴに行った話

noteは好きに書くと決めているのですが、今回は1000%自分のために書いています。なぜなら話を解って聞いてくれる人がいないから!
ツアーのネタバレと言うほどではないですが、演奏した曲名やライヴ中の様子は書いています。


*杉山清貴&オメガトライブと私

そもそも平成3年生まれの私が何故彼らを知っているかというと、親の影響です。
家に下記のCDがあり、中学生の頃興味本位でそれを聞いたのがきっかけです。

昔から80〜90年代のアニメ、漫画、音楽が好きだった私はオメガの美しい世界にすっかり惚れ込んでしまいました。
これ(とNHKラジオ)を聞きながら受験勉強をしていた頃が懐かしい。

SUMMER SUSPICIONを聞きながらウィークエンド ドライビングしたくなりますが、ほぼペーパーなので思うだけ。
居酒屋でキールを初めて飲んだ時、二人の夏物語とは程遠い現実に苦笑い。
LIGHT MORNINGみたいな朝を夢想した時期もありました……。
君のハートはマリンブルーはオシャレな曲ですが「ダッシュボードに顔を沈めて」はシートとの距離があってどう考えてもマヌケな構図になるよなと思ったり、
RIVERSIDE HOTELの詞が理解できて頭を抱えたり。

現実は厳しいわね……。

*アウェーのライヴに行くこと

両親の英才教育()を受けたおかげで私の好きな音楽は基本的に世代が大きくずれているため、ライヴに行くと若い人はスタッフしかいません(笑)
しかしそんな事に臆せずいつも一人で参戦しています。後半に理由を書きますが、行けるライヴには必ず行くのが信条です。
人生初ライヴはスタレビでした。
当時24歳だった私は、会場で浮くんじゃないか、ちょっと恥ずかしいな、ニワカだと思われるかな、なんて思っていたのですがそれは杞憂でした。
いざ会場に行けば群衆の一人。誰も私の事など気にしません。たまに「おや?」みたいな顔をされますが話しかけられたことは無いです。

ライヴに行ってみたいけど周りの人と年代や性別が合わないとか気にして遠慮している方、全く気にしなくていいです。
周りはアーティストを見に来ているので他のお客さんのことなど眼中にありません。安心してください。
アウェーのライヴしか行ったことない私が言うのだから間違いありません。

いつまでもあると思うなバンドと作家

私が好きになるアーティストは、知った頃にはとっくに解散、最悪故人になっています。
現役で活動しているアーティスト自体が貴重なので、行けるライヴには必ず行くようにしています。
皆さまも行けそうなライヴは行った方がいいです。絶対行ってください。
しり込みしていたら翌日に引退・解散宣言するかもしれないし、急逝するかもしれませんよ。
小田和正さんのコンサートは毎回これが最後だと思っています。

だから私にとって今回の杉山清貴&オメガトライブは青天の霹靂でした。
まさか昭和に解散したバンドのライヴが聞けるなんて夢にも思いませんでしたから。
幸いにも札幌公演がありましたが、もし北海道に来なかったら無理して遠征してでも行くつもりでした。

*FIRST FINALE TOUR 2024~ “LIVE EMOTION”の感想

やっと本題です。
Zepp札幌は初めて行く会場でした。
今まで行ったライヴ会場で一番小規模でしたが、その分ステージまでの距離が近く、1階の後ろの方でも50mくらいしか離れていなかったと思います。

一つ心配だったのが、知らない曲ばかりだったらどうしようという点。
これだけ語っておきながらオメガはそこまで詳しくなく、曲とタイトルが一致しませんし、杉山さんのソロと混同するし、私が知っているのは先ほどのベストアルバムとYoutubeで流れてくる曲だけです。
そのため流石に知らない曲もあるだろうなと思っていたのですが、知らなかったのはEastern Railroadの1曲だけでした。
ニワカにしてはかなり優秀じゃないですか?(笑)

幸い知っている曲ばかりだし、好きな曲も演奏してくれてノリノリだったのですが、なかでも一番好きなALONE AGAINが聞けて今回のライヴに満足しました。
まさか、この曲をバンドとして、生演奏で聞ける日が来るなんて……。
ああ、生きていて良かった……。

曲の素晴らしさは勿論のこと、生演奏で聞けた事実も相まって泣きそうになりました。
出来ればTRANSIT IN SUMMERも聞きたかったです(強欲)

音楽の二次創作

「もしも他のアーティストがSUMMER SUSPICIONをやったらどうなるか、やってみようと思います。あくまで冗談ですけどね! 冗談!」

杉山さんのMC(うろ覚え)

どういうこと? カバーではなく?? と不思議に思いながら演奏を聞いて驚きました。
元のアーティストをリスペクトしつつ自分たちのサウンドで演奏する行為……何か心当たりがあるぞ……

これはつまり、音楽の二次創作!

私は音楽は専ら聞く専門で、演奏や作曲の方は全然ダメです。
そのため、二次創作のようなことが音楽でも出来るなんて本当にビックリしました。
音楽も、絵も文も同じ「芸術」なんだなと思わせてくれる出来事でした。

ちなみに札幌で演奏した3曲のうち、オフコースとTHE ALFEEは分かったのですが最後のが分かりませんでした。
→後でYoutube見たらサザンな気がしてきた……。
有識者の方、ご教示くださいませ。

*私がオメガトライブに惚れた理由

何故オメガトライブが好きなのか。彼らの魅力は何なのか。
杉山さんの圧倒的な歌唱力、好みの80年代シティポップサウンド、それも勿論ですが、終盤のMCを聞いていて腑に落ちました。

「僕たちは小説を朗読しているような感覚で、それを音楽で演奏してお届けしているんです」

杉山さんのMC(うろ覚え)

確かにオメガの歌詞は情景の描写が入っているので映像がありありと浮かびますし、一つひとつの曲が映画みたいだなと感じていました。
「音楽に小説のようなドラマを感じる」から好きなんだと理解しました。
それは1986オメガトライブも同じ。これが彼らの音楽の最大の魅力で特徴だなと思いました。

創作で表現したいこと

私は漫画でも小説でも「考える余白のある作品」が好きです。
このキャラはどういう意図でこの台詞を言ったんだろうとか、このコマはどういう意味だろうとか。作者からの答えや解説が欲しいわけではなく、自分であれこれ想像するのが好きなんですよね。

私の描くイラストや漫画もそこを目指しています。
一枚のイラストを見て物語を感じてほしい。
漫画を読んでストーリーの外側を想像してほしい。
実力が伴っていないので言うのも恥ずかしいのですが……理想はそこです。

音楽と絵。
表現の手段は違うけど、表現したいことが杉山さんたちと同じだなんて嬉しいなと烏滸がましくも思いました。
私は音楽の才能がないので、絵や文章で頑張るぞー! と創作のパワーを頂きました。

*ライヴって楽しい!

私が生まれる前に解散したバンドのライヴ。絶対に聞くことが不可能だったはずのライヴでしたので、1985年にタイムスリップさせてもらえた気分でした。本当にありがとうございます(泣)
でもセトリの一覧は欲しかったな……。
というわけで会場で撮った写真はチケットの一枚のみです。

私の前列の方、バックステージ招待に当たっていました。

ライヴに行くと、また行きたくなるのがライヴ。
今気になっているのは角松敏生さんとマカロニえんぴつ。
10月のMoi dix Mois行っちゃおうかな……でも11月受かればCOMITIA150が……。

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