エルシッドって どんな人?
皆様、おはようございます。
いやぁ、サッカーワールドカップでモロッコがスペインとポルトガルを倒しましたね。
中世の歴史かよって感じです。
中世のスペインと言えば、エルシッドのことを大まかに知りたいけれども、ちょっと調べただけでは、カステーリャ王国の英雄ということくらいしか出てこず、もう少し調べようとするといきなりマニアックな話になると困っていた人がいたので、要点だけまとめようと思います。
(そう言えば、私の昔の楽曲でEl Cidというものがあります。)
エルシッド(ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)は、11世紀に活躍したカステーリャ王国の貴族、英雄です。
エルシッドは主人を意味し、この後にカンペアドール(勇者)をつけて呼ぶ場合も多いです。
中学校や高校で勉強するレコンキスタ(国土回復運動)で活躍します。
レコンキスタとは、現代のスペインやポルトガルに当たるキリスト教国家、民族が勢力を拡大するイスラム教民族から領土を奪還する運動のことです。
エルシッドは、アルフォンソ6世に仕えていた時代に仲の悪さゆえ、何度も追放されてしまいますが、忠義は貫いており、後に和解します。
エルシッドは、バレンシア奪還(カステーリャ王国の悲願と言える)に成功するという偉業を達成します。
しかし、その数年後に戦死してしまいます。
死後も死体を愛馬バビエカに乗せ、生きているかのように振る舞い、味方の士気を上げ、敵の士気を挫いた話が有名です。
大まかに語るとこのような感じです。
愛馬バビエカ、2つの名剣であるティソーナとコラーダの話は、趙雲やアーサー王を彷彿させ、同様の武勇を誇ったと考えられます。
バレンシア奪還がその証明でしょう。
本人自身の戦闘能力ではなく、兵の統率、軍略などの知識も秀でていなければ成せません。
周囲からの信頼も厚いと考えられ、バレンシア統治も進められているので、政治力もある程度はあったと考えられますが、融和政策が強硬だったところもあり、後の自身の死の原因にもなった可能性があります。
死体をバビエカに乗せた話は、諸葛亮の人形の話とも似ており、中国における諸葛亮と同じようにエルシッドはスペインで愛される歴史人物なのだと思います。
わがシッドの歌という叙事詩まで創られています。
結構創作の部分が多いですが、エルシッドをチャールトンヘストンさんが演じ、妻のヒメナをソフィアローレンさんが演じている映画があります。↓
ていうか、2020年にドラマ化もされているんですね・・・。
時間があったら、見て感想を述べます。
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