Vol.65 一生モノの道具・銅製卵焼き器
親子4代に渡り銅器製作を続ける、創業80年の中村銅器製作所が昔ながらの手法で丁寧につくりあげた、銅製の卵焼き器です。
全国の一流料亭の板前から寿司職人など、プロも愛用する逸品です。
中村銅器製作所
東京の下町・足立区梅田にて親子4代に渡り銅器製作を続ける、創業80年の老舗・中村銅器製作所。
「銅の良さを十分に理解をしてもらいたい」という思いから、卵焼き器を筆頭に、親子鍋、シチュー鍋、寄鍋、天ぷら鍋など多岐に渡る銅製品を、昔ながらの手法でひとつひとつ丁寧に製作しています。
三代目の中村恵一さんは、高校卒業後この道に進みましたが、祖父や父親から特別何かを伝授されたわけではく、仕事を手伝いながら、見よう見まねで技を覚えたのだそう。「技術は教えてもらうのではなく、盗むもの」と言いますが、まさにそれを実践されています。
永く使うための錫(すず)引き
中村銅器の数ある銅製品の中でも逸品と呼ばれているのが、この卵焼き器です。中村銅器の卵焼き器は、純製なる銅板に錫メッキではなく「純錫」を焼き付けているのも特徴です。被膜が薄いメッキではなく銅板に純錫を溶かして焼き付けることで、鏡のようなピカピカの表面になるとともに、しっかりと厚みが出て、はげにくく耐久性も増します。
焼き付けは一瞬の作業。
ガスコンロの上で熱した銅器の内側に、薄いプレート状になった錫をこすりつけると、一瞬にして錫が溶け出すので、それをすかさず真綿でなでるように伸ばし、均一に広げます。
簡単に行っているように見えますが、非常に難しい技術です。
銅で作ると美味しいワケ
銅の最大の特徴が 熱伝導の良さ です。 鍋を火にかけると一気に熱が伝わり、均一に広がります。 沸騰するのも早いので、煮物なども味が染み込みやすく煮崩れも起こしません。
「味がまろやかになるから」という理由で銅鍋を選ぶ方もいるほど。
また、銅板に蓄熱された余熱で調理できるため、卵はふんわり、肉は肉汁を逃すことなくジューシーに仕上がります。
銅鍋は扱いが難しいというイメージがありますが、火力が直に食材に伝わるので、 温度調整がしやすく実は焦げ付きにくい鍋なのです。
ふっくらとしたプロ級の卵焼きに
熱ムラができないため「熱に敏感な食材」と言われる卵とも相性が良いのです。
実際に中村銅器の卵焼き器で焼いてみると、いつもと同じ材料、作り方なのに、これまでとは違うふっくらとした美しい焼き上がりに感動します。
熱伝導が良く短時間で出来上がるので、旨味を閉じ込めた濃い味わいに。
焼きムラもなく、黄色いきれいな卵焼きに仕上がります。
また、卵焼きだけでなくお弁当のおかずを作るミニフライパンとしてもお使いいただけます。
卵焼き器 詳細
しっかり四つ角のある長方形の純銅鍋に、持ちやすさを第一に設計された安定感のある太めの木製ハンドル。
この角度もポイントで、持ち手を下げると本体の先端部分が持ち上がるため、卵焼きが返しやすくなっています。
鍋の厚さは約1.3mm。
厚みがある分、熱を保ちやすく、余熱調理が可能です。
錫が角部分に溜まっていたり、外側に付いているものもあります。
また、油が馴染んでくると内側の錫が変色しますが、ご使用に支障はありません。
※空焚きはしないでください。錫の溶け出しの原因になります。
使い始めは、食器用洗剤をつけたスポンジで洗い、完全に乾かした後、鍋の7分目程度の油を入れ、弱火で4~5分煮てください。
油が馴染み、焦げ付きを防ぎます。
煮終わった油には不純物が浮き上がることがございますので、冷めてから捨ててください。
卵焼き器は、錫が焼き付けてあるため、使い込むほどに油が馴染みどんどん使いやすくなります。 使用後は、洗剤を使わずスポンジなどで水洗いし、油をなじませて保管するのがベスト。洗剤を使うと、せっかく鍋になじんだ油分が流れてしまいます。
おせちの伊達巻にも。
卵焼き器で伊達巻が作れるってご存じですか。
お正月に欠かせない伊達巻。
材料を混ぜて焼き上げたら、巻き簾で巻いて形を作ります。
こちらもふっくら美味しく出来上がります。
・・・
一見難しそうな卵焼き器も、扱いに慣れれば一生モノ。
安価な玉子焼き器を度々買い換えるより、結果的にはコスパも良いかもしれません。
一生モノの道具、ぜひいかがでしょうか。
Item Spec
銅製卵焼き器
商品番号/ 0706-001
LOT / 1
サイズ/
本体:(約)12.5×17×高さ3.3cm
最大幅(取っ手含む):約36cm
最大高さ(取っ手含む):15cm
ナイフ:(約)2.5×33cm
材質/ 本体:銅(内側:錫焼付け),取っ手:木
原産国/ 日本
code/ 4904277011850
¥9,350(税込)
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