マガジンのカバー画像

なんか怖い話あります?

134
今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
運営しているクリエイター

#仕事

職場のトイレに入っていると、水音がだんだん近づいてくる話

怖さ:★★☆  これも、首都圏にある葬儀社に昔勤めていた方に聞いた話です。15年くらい前、彼は幽霊が出るという噂のある葬儀会館で、館長として働いていました。 「なんか怖い話」で以前ご紹介したように、その葬儀会館ではお葬式の依頼が入る前に、無言電話が掛かってくるピンク電話があったり、誰もいないのに斎場入り口自動ドアが開閉したり(モニターには黒い影が映っている)と、不思議なことがいろいろあったそうです。 そんな少し変わった葬儀会館で、ある日、彼がトイレの個室に入っていた時の

棺の中のおばあさんと人形に怒られた話

怖さ:★★★  会社の同僚に聞いたお話です。 彼は以前、葬儀屋さんに就職し、それ以来、途中で数年のブランクはあったものの、20年近くお葬式に携わっていたそうです。そんな彼の、20代のころの体験談です。 当時、地方都市の葬儀屋さんにいた彼は、新入りの若い社員の教育係をしていました。 ある夜のことです。この日は、新入りの社員に当直の業務を教えていました。 当直というのは、葬儀会館に夜、泊まって勤務することです。 葬儀社はいつお葬式の依頼が入ってくるかわからないので、2

葬儀会館の自動ドアが、誰もいないのに開いたり閉じたりする話

怖さ:★☆☆  東京近郊の葬儀社で以前働いていた方に伺ったお話です。 彼が以前、館長を務めていた葬儀会館は、その葬儀社のいくつもある会館の中でも「幽霊が出る」と噂のある斎場でした。 事務所に置いてあった公衆電話に無言電話が掛かってくると、その後すぐにお葬式の依頼が入るなど、「幽霊を見たことはないけど、不思議なことはあった」そうです。 そんな葬儀会館である日、起こった出来事です。 その日はお葬式も、お通夜の予定もなく、のんびりとした日でした。昼下がり、監視カメラのモニ

ネイルサロンで残業をしてたら、背後に大きな顔が出た話

怖さ:★★★  仕事でお世話になっている方が「(自分の)奥さんが体験したことなんだけど……」とお話してくれました。 その方の奥さんは結婚前、札幌にあるネイルサロンで働いていました。店舗はビルの地下1階にあって、そこにはいくつものお店が並んでいました。どの店舗もガラス張りで、外からお店の中が見えるし、店の中から外の様子もよく見えました。そこで残業をしてると、夜中でもお店の前を人影が通るような感じがしたり、ということは頻繁にあったそうです。 ある夜、彼女がネイルサロンに残っ

深夜残業中に複合機を使おうとしたら、誰かの足音がつけてきた話

怖さ:★★☆  先輩が後輩と二人で残業した時の話と同じ、東京・下町にある、幽霊が出ると噂のオフィスでの話です。 ある日、先輩が残業して、一番最後に退社した時のことです。明かりを消して、真っ暗な部屋の中をフロアの出口に向かっていると、突然すぐ横のパソコンが立ち上がりました。当時その会社ではデスクトップのMacのパソコンを使用していたそうですが、暗い中いきなりふわっと画面が光った時はすごく怖かったと言います。 そんなオフィスで、今度は先輩の同僚が、やはり深夜に一人残って仕事

怪奇現象が起こるというオフィスで、深夜残業した話

怖さ:★★☆  お世話になっている先輩に聞いた話です。 その先輩が勤めている会社にはオフィスがいくつかありますが、その中で東京の下町にあるオフィスは、社内でも「不思議なことが起こるオフィス」として知られているそうです。そんなオフィスで、先輩は何回か不思議な体験をしているそうです。その中のひとつをご紹介します。 当時、出版関係の仕事にかかわっていた先輩はある夜、そのオフィスの3階で後輩と2人、原稿の校正をしていました。読み合わせといって、一人が原稿を読み上げ、一人がその読

誰もいないはずの倉庫から、内線がかかってきた話

怖さ:★★☆  会社の同僚から聞いた話です。 彼女が以前勤めていた会社は東京・上野のビルにありました。各階にそれぞれ、いろいろな部署が入っていましたが、最上階の6階は倉庫として使っていました。 その会社では、最後に退社する人は各階に内線をかけて、誰も出ない(他に残っている人がいない)ことを確認してから、戸締りをして会社を出る決まりになっていたそうです。 ある日、遅くまで残って仕事をしていた彼女が仕事を終え、一緒に残業していた人と帰り支度をしていた時です。会社のルールに従

従業員が会社のトイレで突然死した時の話

怖さ:★★☆  昔、出版関連のある会社で働いていた友人から聞いた話です。 ある日、友人の勤めていた会社の男子トイレで、個室がずっと使用中という苦情があったそうです。そこで確認をしたところ、トイレの中で誌面を作るデザイナーが亡くなっていたそうです(それを発見したのは、友人ではありません)。 ところがそのデザイナーには何か、事情があったのでしょう。身内に連絡がなかなかつきませんでした。総務にいた友人は夜遅くまで、会社に残って仕事をしていました。そして結局、最後は一人になって