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なんか怖い話あります?

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今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
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2019年10月の記事一覧

三途の川の渡し賃をぼったくられそうになった話

怖さ:★☆☆  職場の同僚から聞いた、臨死体験の話です。経験したのは本人ではなく、彼女の親友のおじさんです。直接ご本人に伺ったわけではないので、叔父さんか伯父さんか?とか、どのような理由で危篤になられたのかといったところまではわかりません。 さて、危篤状態に陥いったおじさんは、三途の川にたどり着いたそうです。目の前に川があって、船頭さんらしき人がいて、亡くなっているであろう人たちが次々と舟に乗り込んでいました。 先に舟に乗った人を見ていると、舟に乗る際に皆、船頭さんに六

小劇場の天井になぜか女の人がいて、目が合った話

怖さ:★★☆  大学生のころ、演劇のサークルに入っていました。そのサークルでは年に2回ほど、小さな劇場を借りて公演を行っていました。公演日数は3日くらい。数か月かけて練習した舞台をたったの3日間で終えてしまうのは、なんともはかないものだと、今思うと切なくなりますが……。 さて、大学1年生の時、私はひと言ふた言セリフをもらって初めての舞台に立ちました。お客さんは少ないけど公演は無事に進んで、最終日。昼の部の公演が終わり、夜の開演時間まで皆、思い思いに休んでいました。 その

寝てると、部屋を横切る落ち武者たちにお腹を踏まれる話

怖さ:★★☆ 仕事でお世話になった先輩から伺った話です。 先輩の母方のおばあさんは明治生まれ。普段から不思議な体験をいろいろとされていたそうです。88歳の時に一度、危篤?状態に陥りました(心臓も止まったそうなので、危篤という表現は適切ではないかもしれません)。お葬式の準備をしていたら「まだ早いから」と生き返って、その後20年近くお元気に過ごされました。今回は先輩と、そのおばあさんの仏壇にまつわるお話です。 さて先輩が高校生の時、ご両親は離婚されていて、先輩はお父さんと二

日曜日に入ると出てこられなくなる、ガーナの森の話

怖さ:★☆☆  先日入ったお店で、ガーナ人の男性が働いていました。ガーナと聞くと、ガーナチョコレートを連想してしまうのですが、「チョコレート?」と聞くと「そうそう」と笑ってました。日本人の奥様と結婚して、日本には10年いるそうで、日本語もペラペラです。せっかくなので「怖い話あります?」と聞いてみました。 彼の子供のころに、神様が住んでいるという森がありました。大きさは東京ドーム4つ分くらい。森の中に、神様のいる神聖な場所があるという感じのようです。 この森は、普段は人も

夜中、窓の外から雪かきの音が聞こえてきた話

怖さ:★☆☆  会社の同僚(「内線がかかってきた話」をお話ししてくれた方とは、異なる方です)が、子どものころに体験したお話です。 彼女が小学2年生のころ、お父さんのお仕事の関係で、北海道の札幌に住んでいたそうです。 当時、お父さんの勤める会社の社宅に住んでいたのですが、その社宅は平屋でした。冬になるとたくさん雪が積もって、窓も埋まってしまうほどだったそうです。 さて、ある冬の夜、彼女が子ども部屋で寝ていると、窓の外から、ざざっ、ざざっと音が聞こえてきました。その音を聞