短評:「パッドマン 5億人の女性を救った男」
立川シネマシティ「パッドマン 5億人の女性を救った男」R.バールキ 監督、2018年。監督は「マダム・イン・ニューヨーク」の監督の夫。インドの溶接工職人さんが、不衛生な生理部屋に押し込められる嫁さんの健康を改善するために、一念発起して生理ナプキン工場をDIYして社会起業しまう。啓蒙主義的でもなく素朴なDIYが、良心的なアカデミズムと出会って社会起業として結実する。ローカルの職人さんは英語が不得手だが、彼を世界に羽ばたかせる妖精は英語が使えて、ついにはイギリスに移住してしまう。ボリウッド映画の中にも社会的メッセージを織り込んだ作品であるが、率直にエンタテインメントとして楽しい。ブルーオーシャン的なテーマが成り立つ市場の若さあってこその佳作。