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新しい歌会様式/構想編

かれこれ3カ月ほどリアル歌会をやっていない。
歌会。参加者がおのおのの短歌作品を持ち寄り、雁首揃えてああでもないこうでもないと読みあうイベント。公共施設とか喫茶店の会議スペースとかで開かれることが多いです。人と場所があればすぐに成立するので月1~2くらいの頻度で企画したり参加している。していた。

この3月以降、人と会ったり集まったりというハードルが上がり、結果として歌会は、飲み会や読書会、ほかのイベントと同様もっぱらオンライン上で開催されるようになった。これまでリアル歌会に参加していた人たちも、ネット歌会を中心に活動している人たちも、昼夜を問わずこぞってZOOM歌会を開催している。どこかの結社は共用でアカウントを取得していた。

慣れない最初のうちは、やっぱり物足りないな、歌会はリアルじゃないとな、という不満も多少あったのだが、今にしてみるとそれは、慣れない自粛生活のストレスからくる寂しさを錯覚していたのだと思う。
4月、5月と何となくコロナの状況下に世間ごと慣れてしまい、緊急事態宣言が明け、仕事も少しづつ通常運航に向けて動き出した6月。

私は完全にZOOMで開催する歌会に慣れてしまった。
だって、圧倒的に楽じゃない?
・詠草は印刷しなくてもファイルで共有すればいいし、
・会場の予約も設営も要らないし、
・参加費の徴収もないし、
・二次会の店を探す必要もないし。
・人によって回線が不安定だったりするけど、別に個人差ですよ。歌会の声の大きさが違うのと一緒。

しかも海外含め遠隔地の人も同時に集まれる!あまりのありがたさに有料版に課金してしまった。

こうなると正直、リアル歌会を開くのが面倒であることだ。かれこれ三年ほど運営している「北赤羽歌会」(月に一回、北赤羽で開催している歌会)も、再開のタイミングを見失ってしまった。

何となく緊急事態宣言は解除され、世間は自粛おしまいのムードだが、依然として人が集まる場所には感染のリスクがある。自宅で各々参加できるZOOM歌会と、どこかの店や公共施設を借りてやるリアル歌会とを天秤にかけて、感染リスクを軽視してまでイベントを開こうとは思わない。
(個人的には、既に日常レベルでの感染リスクはある程度仕方ないのでは、という気持ちになってしまっている。積極的に盛り場に行こうとは思わないが、それでも連日満員電車で通勤してるしな。。。)

しかし、国や都が何となく緊急事態宣言を解除し(東京アラートとは何だったのか)、世間が何となく経済活動を再開したのと同様、歌会で会場として使われるような公共施設も、色々な対策や制約をつけつつ再開している。
今のところは利用にあたり多くの制約(人数制限、利用目的制限、消毒や換気など)が課されているが、これもおそらく段階を踏んで解除されていくのだと思う。

利用上の制約は、国や都、関係団体によるガイドラインを踏まえて決定される。厚生労働省の発表した新しい生活様式もこれに含まれている。
「新しい生活様式」が発表されてから一カ月以上経ったが、どのくらい実践され、効果があったのか。あるいは今後も遵守すべきルールなのか。私にはよく理解できない。具体的な効果を期待しているというより、もはや信心のレベルなのでは、と思うような項目も沢山ある。

「新しい生活様式」の実践例
(3)日常生活の各場面別の生活様式
娯楽、スポーツ等
□歌や応援は、十分な距離かオンライン

それはさておき。
そのような諸々の指針を参考に、集会施設は再開し、人が集まるイベントも徐々に開催されている。リアル歌会も同じく、定められた制約下で、何となく雰囲気を見ながら(ある程度のリスクには目を瞑り)再開していくでしょう。

ならば制約が一番大きい今のうちに、一度フェイスシールドつけて歌会をやっておこう、という気になった。

信心も茶番も込みで、最大限の対策をして歌会を開催する。

久々のエクストリーム歌会だ。

とりあえず行政や公共のものを参考にガイドラインを作り、募集を開始してみた。
実際やってみたら、今後も引き続きzoomでいいや、と思うかもしれない。
現状で既に、やっぱりzoomでいいのでは、と思い始めている。
(ガイドライン編に続く)

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吉田恭大。1989年鳥取生まれ。歌会と劇場。塔短歌会所属、早稲田短歌会出身。『北赤羽歌会』『うたとポルスカ』運営。歌集『光と私語』2019年3月、いぬのせなか座より刊行。https://inunosenakaza.stores.jp/
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